キッチンドリンカーズ
○キッチンドリンカーズ ライブ
○場所:吉祥寺曼陀羅U
○日時:2004年4月2日
○出演:
キッチンドリンカーズ:三橋美香子(Vo),
田中悠美子(三味線,
卓上琴?, Vo)
一噌幸弘(吹物多種, 叩き物?, Vo),
太田恵資(Vln, Vo),
内橋和久(g), ナスノミツル(B),
吉見征樹(タブラ, Perc, Vo),
小森慶子(Sax, Vo),
サム・ベネット(Dr)
※コメント
キッチンドリンカーズは4年ぶりのお披露目となるそうです。怖い物見たさで行ってきました(笑)
期待に違わぬ素晴らしいコンサートでした。
曼陀羅Uは満員の盛況。三橋さんはバスガイド姿で登場,田中さんは巫女さんの姿,小森さんは黒っぽいメイドさん姿,一噌さんは袴姿。ステージの前の方で演奏する人はコスプレであります。もうここからしてstrangeです。
演奏された曲目は,有名曲のカバーがほとんど。セックスマシーンから,ラテン,早口言葉,明日のジョーのテーマソングまで,多種多彩。
これをどの様に演奏していくか,ちゅうところですが,例えばケセラセラはマイナー・コードのアレンジで,コブシを利かせたボーカルで演ってしまうわけです。
和洋の音楽の融合と言ってしまえば簡単です。しかし一筋縄ではいかんわけで,説明するのは難しい。
怨念を持ったマリリン・モンローと言いましょうか,極度に高度化されたコミックソングと言いましょうか,日本的な情念を西洋の感覚と個人技で,お笑いに昇華させる,と言いましょうか(苦しい)。
アヴァンギャルドでプログレッシブで,お笑い(ここ肝心!)。見事な個人技もそこここに詰め込み,なんちゅうか一種独特の世界が構築されていくわけであります。
ギャグのネタは古いアニメものが多く,古い私にもよく分かりました(笑)
第二部は三橋さんはピンクのメイドさん姿(アンミラ)で登場。着こなしはイマイチで,エプロンの肩紐がよく落ち,左を上げると右が下がる,「赤上げて,白下げないで,赤上げない風(笑)」。
アレンジの妙は益々絶好調。最後ははにわ的な盛り上がりを呈しました。
全体に,入念に演出された部分と,出たとこ勝負な部分とが融合されていた感じ。最も印象に残ったのは,田中さんの雄叫びと曲の最後に言う「終わりました」の挨拶(^^;
ライブ会場先行発売のアートボックスと田中さんのソロを購入して,ニコニコしながら帰路につきました。
4年に一度などと言わず,また演ってください。こんな面白いもの,そうそう見られないんだから。もったいないよ〜