【Kansas Live 2001】
日時:2001年1月20日
場所:新宿厚生年金会館
感想:
21世紀になって最初に見たコンサートは,カンサスになった。
ところが恥ずかしながら,このベテラン・バンドのことは名前くらいしか知らない。メンバーの名前さえ知らない。
友人に誘われたのだった。
最近にしてはかなり良い席だったし,熱心なカンサスのファンには申し訳ない気がする。
当日東京は雪になり,寒い中,会場はとてもホットだった。
プログレと聞いていたけど,最初から最後まで全員総立ちのコンサートとなった。
同行者が脇腹骨折という体調だったので,妙な心配をしながら見ることになった。
さて,演奏の方だが,ドラムとベースが心地よく,プログレと言っても,元来ロックン・ロールが得意のようだ。
初めて見ましたよ,ときおりハンドマイクを取って絶唱するキーボード・プレーヤーを(笑)。
相当お腹が出ているバイオリン&ボーカルの人だけが激しく動き回り,マッチョな風貌の,これははっきり言ってデブのギタリストが意外と神経質そうにアコギとエレギを交互に弾く。
サンプリングやデジタル的な要素は皆無で,ステージの後ろにはイラストすらなく,演出は照明だけの今時珍しいくらいシンプルなパフォーマンスだった。
それだけ自分たちの楽曲と演奏に自信があるんだろう。
バイオリンとキーボード,バイオリンとギターのアンサンブル部分がインプロビゼーション的で,あとはきっちりと構成されたアレンジ。
まったく譜面を見ない演奏で,みんな目をつぶっても出来ちゃうくらい手慣れたナンバーなんだろう。
ワンパターンと言えなくもない構成の楽曲なのだが,曲が始まる毎に客席から大きな歓声があがった。
昔はこうだったとか,予備知識がない状態で体験したのがかえって良かったのかもしれない。
アンコールの3曲は聞き覚えのある曲だった(伝承とか?)。
最後にドラマーがスティックを放り投げて終了。とても楽しめた1時間半だった。
外は寒かったけど,なんかニコニコしながら帰宅した。
ところが,しゃぶしゃぶを食って店を出たら,雪が積もりはじめていた。
積もらないよという気象庁を信じて成田からクルマで来たのだ。
スタッドレスじゃないし,チェーンも持っていない。首都高の入り口は軒並み閉鎖。
恐々下道を走って帰りました。
事故らなくて良かった。