○タイトル:エンリケ&シンフォニア 千代田区公演
       −国際芸術家センター「世界の民俗芸術シリーズ」第23回
○日時  :2002年10月2日
○場所  :千代田区公会堂
○出演  :
  エンリケ・ボルジェス(ポルトガル・ギター),ソフィア・セラーノ(Vo),ルイス・テイシェイラ(A-ギター&El-ギター),
  ルイ・ピナ(El-ベース),ペドロ・モンテイロ(El-ドラムス),イザベル・シャーヴェス(バイオリン),
  ティアゴ・パイシャオン(Key)
○曲目
 苦悩,情熱の女,孤独とダンス,歴史のページ,夜の妖精,枯れた花,ポルトガル・ギターのためのオリジナル曲
 征服の日,ファンキー,リスボン大地震,起源(みなもと),始まり・そして終わり
 さくらさくら,パルプフィクション
 and more....


※コメント
 友人から誘われて見に行ったポルトガルの音楽。
 エンリケさんについても,ポルトガルの音楽についても,まったく予備知識はありません。
 何となく懐かしい感じのする会場は,ほぼ満席でした。前から3列めで観賞。
 さて,演奏は,前半と後半とでまったく違うスタイルの音楽でした。
 前半は,ソフィアさんのボーカルを中心とした,ポルトガルの歌謡曲といった感じ。
 哀愁を帯びた素直な歌声で,なかなか好印象。全曲短調でメロディー・ラインがはっきりしていて,曲構成がシンプルで繰り返しがあるので,親しみやすい感じでした。どれもゆったりとしたリズムのバラードでした。
 後半はエンリケさんのポルトガル・ギターを中心としてインストもの。うってかわって速いリズム。
 これが実にヘンな具合で,ローランドのテクノドラムキット?を使用しており,一昔前のテクノ的な単調なノリで,まったくグルーブがありません。ちょっと踊れませんね。
 ギターは曲によってエレキに持ち替えてました。
 演奏している面々は,エンリケさんとソフィアさん以外はほとんどアクションがなく,無表情なまま演るので,なおさらテクノ的な感じ。
 曲構成はプログレッシブ・ロック的。メロディーラインはやはり短調で,おそらくポルトガル的なものなのでしょう。
 正直に言うと,ポルトガル・ギターの音色以外には,聴き所がありませんでした。
 終盤には,エンリケさんとルイス・テイシェイラさんのギター・デュオの曲があって,これはとても良かった。
 個人的には,前半の歌ものと終盤のアコースティックな演奏が好みでした。
 ポルトガルの音楽事情をまったく把握していない私ですが,なんだか不思議なものを見たという印象でした。

 この日使われたポルトガル・ギターは6弦に副弦がついた12弦ギターで,丸い共鳴胴をしており,マンドリン的なチラチラというやや金属的な音色でした。
 北中正和氏による「ギターは日本の歌をどう変えたか」(平凡新書)によると,日本ではじめてギターを弾いた人は定かではないが,フランシスコ・ザビエルがギターの仲間のクラヴォを武将の大内義隆プレゼントしているそうです。
 今は凄く日本遠い感じですが,お付き合いは古いんですな〜