The Corrs Live in Japan

  


The Corrs
日時:2001年9月22日
場所:東京国際フォーラム・ホールA

内容:
 延期されていたアイルランドのポップ・グループ−ザ・コアーズ−のライブに行って来ました。9列目の良い席で見られました。
 まったくもって楽しいステージでした。最初からずっと全員立ちあがっての観賞。
 人気者コアーズのライブ・ビデオは多種類出回っており,ある面予想した通りの演奏でしたけど,予想外に感じたことも多い内容でした。
 親しみやすいメロディーを持つお馴染みの楽曲が,バッチリ決まったハーモニーと美しくキュートなパフォーマンスと共に次々に披露されました。
 アレンジは既発のライブ・ビデオとほとんど同じ。安心して聴くことが出来るポップ・ミュージックのお手本の様な内容という点では,予想通りでした。
 長女のシャロンの近くで見ることが出来たのは,幸運だったかもしれません。
 ともかく,この人,もの凄くキレイなんですね。お顔もスタイルもモデルさんみたいで,フィドルを奏でる姿は,それだけでうっとりしてしまうほど美しいんです。
 ボーカルで3女のアンドレアは,思ったよりも小柄なんだな〜と思っていたら,終始裸足で唄い,踊り続けていることに気がつきました。
 ビデオでは時に色っぽい表情を示していたアンドレアですが,ちょこまかと動く姿は少女の様でした。とても可愛らしかった。
 日本向けなのか,露出度は低かった(笑)。
 喉の調子もすっかり回復したようで,声質が私の好みだし,バンドのアイドルって感じでした。
 ただし,アンドレア主体のバンドという個人的なイメージは払拭されました。
 キャロラインのドラムスはイマイチかも?とやや心配していましたが,非常に力強くひっぱたき,ハードロックのドラマーの様でした。腕を上げたようです。
 リズムにはシーケンサーも使っていたようです。
 お兄ちゃんのジムは,ギターとキーボードを交互を交えて演奏し,フォローに徹していた感じ。やはり美女3人に囲まれるとジミです(笑)。
 もっとジミだったのはベースのキース・ダフィーです。スピーカーの近くにいたものだから,重低音が轟いたけど,パフォーマンスは裏方に徹していた感じ。
 曲ごとにたくさんのギターを取り替えて弾くアンソニー・ドレナンも,あまり表情を変えずに裏方さんでした。時折見せるソロパートはなかなか的確でした。
 演奏の方は中盤にアコースティック・セットを交えた展開。
 お気に入りの "Old Town"など,ボーカル&コーラスが冴え渡り,個人的にはこの部分が一番楽しめました。
 前半と後半はエレクトリック・セットで,かなりロックでした。
 ボーカルが重低音にやや埋没しがちなアンサンブルで,ロックとして見れば,これはこれで良かったのかも。
 さて,トラッドはインスト作品だけを演るコアーズです。そのトラッド・チューンがやはり一番ドライブします。
 ティン・ホイッスルとフィドルのユニゾンも美しく,本当に楽しい演奏でした。
 コアーズのナンバーはどれも懐かしい香りを放つポップスのメロディーを持ちますが,間奏部分にシャロンが奏でるフィドルにアイリッシュの香りを見出すことが出来ました。
 アンコールを含めて1時間40分ほど。あまりにも心地よいサウンドとパフォーマンスなので,少々もの足りない思いを胸に会場を後にしました。
 良質のポップ・ミュージックを作り続けることは,とても難しいことでしょう。
 これからも正攻法で,けれんみがない演奏と楽曲を提供し続けてほしいと,期待します。