汚い写真ですまそ
Celtic Christmas 2002
日時:2002年12月8日(日)
場所:恵比寿ガーデン・ホール
出演:Haugaard
& Hoirup,
Dervish,
Eileen
Ivers Band(出演順)
内容:
小雨混じりの寒い日曜日。静かなクリスマスとは縁遠い暑いライブだった。
この会場にははじめて出向いた。ホールといういう名前とは違って,渋谷AX的なクラブ寄りの小屋だった。
AXとは違って,ステージの前の方に立ち席が,その後方に椅子席が配置される。整理番号順に入場させていたが,係員の誘導が悪く,無意味に並ばせていた。ブツブツ言いながら,中央の椅子席で観戦。
ハウゴー&ホイロップは,フィドルとギターの男性デュオ。デンマークのグループ。
分かりやすい軽妙な英語の解説を交え,実に楽しい演奏だった。主にソロを取るフィドルをがっちりと支えるギターの奏法に非常に工夫が見られ,豊かなアンサンブルを見せる。
たいへんなテクニックだし,大道芸人風の親しみやすさもあり,たった30分の演奏時間があっという間に終わってしまった。
大いに気に入ったので,帰りがけにCDをゲットしてきた。
続いてDervishの登場。総勢7名の大所帯である。
ボーカルとパーカッションのキャシー・ジョーダンが喋り,唄っていない時でもメインアクトの様だった。他のメンバーは寡黙でややジミ。
独特のドライブ感があるアンサンブルはサスガである。
キャシーの歌はCDで聴くよりもずっと力強く,はきはきとしたSEや演奏ぶりと相まって,可憐というよりもパワフルだった。
15分の休憩を挟んで,Eileen Ivers Band
の演奏。一曲目は3名のユニット。2曲目からはフルメンバー,曲によってはTerik
Winstonのタップダンスが披露される。
バンドのメンバー全員が素晴らしい演奏,パフォーマンスを見せてくれた。
そんななか,アコースティックからノイジーなエレクトリックまで,アイヴァースはブルーのフィドル1本で弾きまくる。
時に自ら踊りながら,フィドルを振りかざしながら客席を煽り,ステージを走り回り,まるでロック・ギタリストの様に,終始アグレッシブなパフォーマンスを魅せる。終盤は客席に入って盛り上げる。
素晴らしいテクニックと音楽性だけではなく,たいしたパフォーマー,たいしたサービス精神を発揮。あんなに大騒ぎする人だとは知らなかった(笑)。
これはケルトとラテンとアフロとブルーグラスがクロスオーバーしたアメリカの音楽。パフォーマンスはまさにエンターテイメントだった。
ときおりブルース・ハープやパーカッションも見事だったTommy
McDonnellの柔らかいボーカルは,CD(Immigrant soul)よりもずっと印象が良く,バンドとしても,アルバムよりも圧倒的に濃いものに感じた。
新作のラテンやアフリカ色の強い演奏から美しいバラード,強弱・アクセントを心得た演奏とパフォーマンスは,陳腐な表現と重々知りつつ,凄かった!
アンコールでは,出演者全員が登場して会場が一体となった。
素晴らしい夜をありがとう!