Linda Lewis Japan Tour 2005


●タイトル:Linda Lewis Japan Toure 2005
●日時:2005年10月13日(木) 1回目の公演
●場所:渋谷 Duo Music Exchange 

コメント
 リンダ・ルイスの生唄を見聞きするのは3回目だ。最初は8年前の復活ソロ・ライブ。次はロジャー・ウォーターズのサポート・メンバーとして来日したとき。アナウスがなければ気が付かなかったけどね。
 リンダの歌声が好きになったのは,ハミング・バードやツトム・ヤマシタのアルバムでの客員。
 最初に買ったソロ・アルバムはアリスタから発売された‘Not a little girl anymore’の輸入盤(1975)。名盤の誉れ高い‘Lark’等は既に廃盤であり,20年後,1990年代半ばの完全復活まで待たねばならなかった。
 そして待ちに待った初のソロ・ライブは,素晴らしいものであったが,待ちこがれ,神格化しすぎていた僕の頭の中のイメージとギャップがあって,少し楽しめなかった。現実のリンダはよく喋るチャキチャキの人で,少しせっかちなプレイが,なんだかな〜と思わせたのであった。僕が悪いんだけどね(^^;
 そして,最前列で見られた今回のライブは,言葉では言い表せない素晴らしいものだった。途中でこみ上げるものがあった。
 2メートルほどの距離で歌い,踊るリンダのパフォーマンスにホントウに感激した。待っていて良かった。
 
 さて,この会場は初めて訪問した。O-east&westに似ているが,ステージの横幅がとても広い。スタンディングだと思っていたら,椅子席だった。
 バンドのメンバー(英語が苦手で聞き取れなかったが,とても若いベーシスト,ギター,キーボードにドラムの編成)が現れ,続いてリンダが登場。薄手の黒い上下。
 前回のライブでは自らアコースティック・ギターを弾く曲が多かった様に記憶しているが,今回はボーカルだけでスタート。弾き語りはなく,エレキギターとのデュオで中盤に2曲ほど演奏した。選曲は懐かしいものから新曲までバランス良く,アンコールはやはり Sideway Shuffle であった。
 演奏は期待していた以上に良く,音も良かった。愛が感じられた。序盤と最後を除いては,カリプソ,ボサノバ,レゲ,サンバといったラテンチックなアレンジが施され,リンダのダンスも摺り足でラテン的なものだった。
 どの曲もどの演奏も素晴らしく,楽しかった。リンダの唄は少女っぽい部分が後退し,ふくよかさを感じさせるもので,円熟味を増したと思う。
 演奏者みんながニコニコしながらリンダとの共演を楽しんでいた様に思う。僕もそうだった。11月23日に発売されるライブ盤とは違うメンバーの様だが,良いバンドだ。

 最初にリンダの歌声を耳にしてから30年。リンダは少し太っちゃったし,僕も髪の毛が抜けてしまった。でも,あのときから憧れていたリンダへの想いは今も同じ。むしろ声にふくよかさやリズムや強弱の緩急を自在にコントロールする術を身につけて,パワーアップしていたように思う。サポート・メンバーの演奏も期待以上に素晴らしく,特にリンダの古くからの友人であるロバート・アーワァイのギター・プレイは素晴らしく,セッション・バンドのいきを超え,リンダ・ルイス・バンドと思えるほどだった。ドラムスはリチャード・ベイリーでした。
 どうもありがとうリンダ。また会おうね!

※追記
 サポート・メンバー分かりました。大阪ブルーノートのサイトに情報がありました。
 リンダ・ルイス Linda Lewis (Vocals/Guitar)
 ロバート・アーワイ Robert Ahwai (Guitar)
 ジェイムス・アーワイ James Ahwai (Bass)
 ゴッドフリー・ワン Godfrey Wang (Keyboards)
 リチャ−ド・ベイリー Richard Bailey (Drums)

 http://osaka-bluenote.co.jp/obn/schedule/schedule.html

 名前からすると,ベースのジェームス・アーワイは,ロバート・アーワイの息子さんなのかな(^^;

※追追記(10/18)
 息子さんだそうです。