ルナサ(ケルト音楽の夕べ Vol.2)
日時:2001年10月18日
場所:かつしかシンフォニーヒルズ・アイリスホール
メンバー:ショーン・スミス(フィドル・ホイッスル),ケビン・クロフォード(フルート・ホイッスル),トレバー・ハッチンソン(ダブル・ベース),ドナ・ヘナシー(アコースティック・ギター),キリアン・ヴァレリー(イーリアンパイプ,ホイッスル)
内容:
アイルランドのトラッド系グループ,ルナサのライブに行って来ました。
メンバーの二人はシャロン・シャノンやウオーター・ボーイズでプレイしたこともあるようです。
かつしかシンフォニー・ホールはクラシック系の会場で,はじめて訪問。青砥の駅からかなり距離があります。
アイリス・ホールは300人クラスの会場。壁が木製の煉瓦を積み重ねた様になっており,吸音が良いみたいで,素晴らしい音質でした。
ただし,ルナサに相応しいかどうかは,ちょっと問題だったと感じました。お行儀が良すぎるからね。クアトロの方が良かったかな?
ちょっとだけ遅刻しちゃって,既に演奏が始まっていました。
途中からは席に着かせてもらえず,係員が曲間に誘導してくれました。お堅いことで。
公演は2部構成になっており,アコースティックなものでしたが,ベースはエレクトリック(5弦だった)。絶妙のバランスでした。音量は最近にしてはかなり小さめ。
カジュアルというか,まったく飾り気のない衣装で演奏。1曲毎に,ケビンが日本語を交えて解説してくれました。
ルナサのアルバムは,今年出た”メリー・シスターズ・オブ・フェイト”しか持っていませんが,この作品に収録されたナンバーを中心に演奏したようです。
静かな曲もやりましたが,リール・タイプの速い曲が多く,ダンサブルです。
ギターはカッティングを主体としていて,ベースと共にリズムを刻みます。ほぼ全ての曲間にチューニングをしていました。また,カポタストを付けていて,これを曲中で移動させながら演奏するという離れ業を,何度となく展開しました。琴みたいだな。
アイルランドの音楽というと,各楽器がユニゾンで演奏するスタイルが馴染みで,ルナサもそうです。
ホイッスルもチューニングが出来るみたいで(?),ユニゾンの美しさを正確に伝えるためのものだったのかも?(あまり信じないように(笑))。
ルナサの公式サイトを見ると非常にライブの回数が多いようです。ライブを得意にしている感じ。
ワタシも中盤まではジーと真剣に聴き入っていましたが,終盤お客さんが手拍子をし,立ちあがって踊りだしてからは,本来こういう楽しみ方をするグループなのかもな〜と感じました。
全体の印象は,他の人が言うようにエネルギッシュでテクニカルというものではなく,優しくて,誠実で,楽しいと思いました。
チーフタンズもそうですが,まったく個人的なことですが,ボーカルなしのインストメンタルだけの演奏は,ちょっと印象が薄くなってしまいます。
シャロン・シャノンもそういうスタイルですが,とても華があるし,演奏もよく唄っていたと思います。
楽しい夜でした。
ところで,この日のライブ,左右の通路の最前列辺りにマイクが立っていました。
録音していたのでしょうか? それともチェック用?
ルナサの公式サイトとミュージックプラントのサイトに,Japan Tour
の様子がUPされています。
→ http://www.lunasa.ie/news.htm
→ http://www.mplant.com/lunasa/japantour2001.html