キーラ「ルナパーク」発売記念ライブ



○場所:渋谷 VUENOS TOKYO
○日時:2004年2月8日
○出演:カラム・オ・スノディ,ローナン・オ・スノディ,ロッサ・オ・スノディ

※コメント
 大のお気に入りグループのKiLAの中心人物−スノディ兄弟−の来日公演を見にいった。
 会場のVUENOS TOKYOはON AIRのすぐ近くに位置する小さめクラブ。はじめて訪れたが,会場そのもは悪くないんだけど,テキトーに客を入れちゃって,テキトーにドリンクを注文させるやり方は本当にテキトー。
 たぶん100人くらいは入れてしまっていて,すし詰め状態の中,店員も少なく,バーテンも一人だけで,ドリンク・チケットを交換するするにもままならない。酷いもんである。
 二度と来るか! スタパで演ってほしかった。
 しかし,演奏の方は本当に楽しいものだった。
 最初はアカペラの唄を打楽器だけの伴奏の曲。そして次々と楽器を変えて進んでいく。
 KiLAのアルバムには入っていない曲がほとんどの様で,当たり前のことだが,これはKiLAのライブではなく,スノディ兄弟のライブであることが分かる。
 思いのほかボーカルが良く,グルーヴに溢れるローナンのボーランを中心に,三人の多彩ぶりがいかんなく発揮された。
 彼らの演奏スタイルは,メロディアスで美しいハーモニーを奏でるものでも,基本的にリズムが核になっていて,聴いている我々の腰を浮かさずにはいられない。
 一般的なケルト・ミュージックのイメージよりも,アフリカもしくはジプシーの音楽を聴いているようだった。
 演奏面で一番目立っていたのは,やはりローナンのボーランとパフォーマンスだ。声も渋くて良い。ボーランはずいぶん色んな奏法を披露していた。こんなに色んな叩きかたがあったのかと,感心した。
 誰が誰やらよく分からんのだが(笑),ロッサはギター類とホイッスル,パーカッション,ボーカルを担当。どっちかというと渋めであった。
 カラムはパーカッション類,ギター,ホイッスル,ボーカルを担当。渋い容姿していて,けっこうお茶目だった。
 パフォーマンスはけっこう慌ただしく,演奏中にギターの弦を張り替えたり,ネックからはみ出した弦の先をニッパーで切り取ったりと忙しそう。ボーヤはおらんのか(笑)
 アルバムLUNA PARKやLEMONADE&BUNSでは,ビジュアルにも趣向を凝らしていたが,今回は素朴なおっさんのまんま。ステージの後ろに映されたビデオには,ビジュアルへの拘りの片鱗が伺えた。
 静から動へ,変幻自在にリズムとメロディを操る演奏は,KiLA本体の来日公演の期待を高まらせるのだった。
 
 さて,演奏終了後,アルバム"MONKEY"を購入し,オ’スノディ兄弟のサインをもらい,握手して貰ったのだった。