KiLA Live
○出演:KiLA
ローナン,ロッサ,カラム・オ・スノディ,ディー,ブライアン・ホーガン,ランス・ホーガン,オーウェン
ゲスト:山口洋(El-Gt),OKI(トンコリ),シンク・オブ・ワン
○日時:2004年9月2日
○場所:渋谷O-East
○コメント
開演予定時刻の30分ほど前に到着。整理番号26番であるが,もう既に入場は始まっている。しかし,オール・スタンディングなので,あんまり関係ないや。
30分も立って待たされるとブツブツ言いたくもなる。おじさんはクラブ系の小屋は嫌いだ。仕事帰りなのに,疲れる。もう来るもんか・・・
客層は先日のファンファーレ・チォカリーアと同様に幅広く,若者からお祖父さんまで様々だ。ネクタイをしている人は希だったので,思わず自分の首からタイを解いた。
二部構成かと思ってたら,一部構成で,シンク・オブ・ワンは,アンコールで一曲共演しただけだった。
KiLAの面々が入場し,演奏が始まった。いきなりブッとばす。ともかく,リールが速い速い。もの凄いスピードで疾走する。
体感速度は,アルバム・ヴァージョンの何十%も速い。
途中からOKI氏が出てきて,トンコリで伴奏をつける。よくマッチしていて,馴染んでいた。テレビ出演したときにもサポートしていたHeat
Waveの山口氏も何曲か参加して,ファンキーなギターを披露してくれた。
曲の最後まで完全なバラード・ナンバーは1曲だけで,他は全て最初からあるいは曲の展開後,超速リズムでグイグイと押し切っていく。パイプ,フルート,ホイッスル,フィドル,マンドリン,エレキギター,ボーラン,パーカッション類を各メンバーが曲毎あるいは曲中に取り替えながら,メロディーとリズムが一体となった演奏を続ける。
中盤の曲ではドラムス&ベースを導入して,ほとんどファンクな演奏も演った。このときは完全にロックバンドと化していた。
メイン・ボーカリスト&ボーランのローナンのリズム感とセンスはこのバンドのフロントマンであることは確かなのであるが,他のメンバーも相当なリズム感を持っており,一体となったときに紡ぎ出される疾走感は,世界最速のWRCマシンを思わせるようだ(F1ではなく,あくまで土にまみれるWRCね)。
客席は初っぱなから踊りまくり,年甲斐もなくあたしも身体を動かさないわけにはいかない。これが2時間以上も続いたのだから,痛快で爽快である。
最終公演であり,ライブハウスでのこの日のドライブは,KiLAにとって特別な夜だったのであろうか? それともいつもこの様な演奏を行っているのであろうか?
後者だとしたら,このバンドはもっともドライブするライブ・バンドとして,間もなく世界中に知られるようになるであろう。
並みのロックバンドやファンクバンドを一蹴するほどのパフォーマンスだった。
トリフォニー・ホールに続いて,日本人コンビによる(名前を失念した)アートワーク(背景のビデオ)もサイケデリックで素晴らしかった。
シンク・オブ・ワンは,前述したようにアンコールで共演したのみだったが,その独特の存在感をしっかりとアピールしていた。特に3人の女性ボーカル陣の歌とコーラスが良かった。
とにかく,凄いものを見たという印象だ。ビデオ撮影をしていたので,DVDで販売する,スカパー!でやってくれないかね。
P.S.(9/4追記)
heatwaveのサイトの山口洋氏の日記の中に,ライブ参加リポートと現場写真が掲載されています。
http://www.five-d.co.jp/heatwave/rock_diary/
トンコリはアイヌの民族楽器です。2種類使用していたようです。