○タイトル:Kao's Session Vol.6
○日時:2005年10月18日(火)
○場所:高円寺ジロキチ
○出演:
 高橋香織(Vln)・吉森信(Pf, Key, アコーディオン, メロディオン)・一本茂樹(Bass)・仙波清彦(Dr)・多鹿大介(Perc)

 スペシャル・ゲスト:太田恵資(Vln, Vo)・三好功郎(El-Gt)

○美潮さん参加曲:3時の見て見ぬふり(仮タイトルの新曲)・ふたつのドア・チュニジアの夜・BLUESETTE(アンコール)






※コメント
 今週はライブ週間ということで,3回目。今日も大当たり。幸せ(^^;
 2部構成の一部の2曲目で既に全開状態。凄まじい音の洪水。今回は5弦ヴァイオリン2機とギターという組み合わせ。音の厚みが素晴らしく,繊細というよりも豪快な印象でした。
 初めて聴く曲も含めどれも良かったのですが,曲の展開はだいたい最後にフル・ボリュームで駆け上がるもので,各曲にメンバーそれぞれのソロが挿入されていて,いちいち盛り上がって,そりゃもぅたいへん。
 香織さん,プログレっぽいと言われたことがあるそうで,プログレ・ジャズ,ワサビ風味と言った感じでしょうか(ちがっ?)
 太田さんはメガホンを持ってよく分からない言葉でホーミーを交えたボーカルも披露。独特の演奏と芸風(失礼)は,いつ見ても感心します。
 香織さんと太田さんのヴァイオリンの音色やプレイはかなり違い,香織さんの方が鋭角的な感じかな。他の人のプレイを楽しそうに観ながら,合奏を楽しんでいました。
 三好さんは今回特に弾けたソロを聴かせてくれました。個人的にはAsian Fantasyの演奏よりもずっと好き。
 いつも無口でクールな一本さんは,二本のベースを使い分けていました(^^;
 吉森さんは色々な楽器を取り替えながら,どちらかというとまとめ役な感じ。
 ときおり声を発しながら,仙波師匠は相変わらず手足が合計8本あるプレイを披露してくれました。
 大介さんは修行中なんでしょうか? ニコニコしながら右サイドで効果音を発していました。
 とにかく過剰に上手いバンド。出し惜しみしない。てんこ盛り状態。

 さて,我らが美潮さんは4曲歌いました。紆余曲折してタイトルが決まった新曲は,これまで歌ってきた曲とはかなり違ったニュアンスでした。香織さんの作曲なのでしょうか? 香織さん自身は「オペラみたい」と感想を述べていました。まだ歌詞がよく分からないんだけど,ミュージカル仕立てでストーリー性があるものの様です。面白い,楽しい曲でした。
 カオズ・セッションでは定番化している不倫の歌を挟み,これまたお馴染みの「チュニジアの夜」は出色の出来でした。こういうリズミカルな速い曲のスキャットを歌わせたら,美潮さんは世界一かもしれないね。それぞれのソロも含めて素晴らしかった。
 アンコールはドトーの「新・大魔人」。最後に再び美潮さんが登場してブルーゼット。楽しいスキャットをたくさん聴くことが出来て,ウレシイ夜になりました。