犀川大橋地点で0.81トン/秒の流水量を確保するために、辰巳ダムから0.67トン/秒(6万トン/日)を流すとしている。0.81トン/秒が河川の正常な機能の確保にどのように寄与するのか、県はまったく説明していない。
犀川大橋のすぐ下流の堰のところで川幅はおよそ60メートルある。0.81トン/秒程度の水量では、堰を越えて流れず、すべて堰のわきの魚道を流れてしまう。この程度の水量では「河川の正常な機能」を確保することなどできない。
「河川の正常な機能の確保」は、辰巳ダムを“多目的ダム”にしてその「必要性」を大きくみせるためのものでしかない。