渡辺誠さんからのメール

(2000年7月30日掲載)


http://www2u.biglobe.ne.jp/~saigawa/2k727leaflet.htmlを読んでの感想のメールが届きましたので、紹介します。


以前に建設省とやり合ったときに、「緑のダム」論争になりました。
昭和30年、40年当時は山も禿げ山で、保水力がなかったから、洪水が頻繁に起こっていたが、今では上流の山も回復し、保水力も増している、と。
コンクリートのダムから、緑のダムに変換したらどうかと。

そこで建設省は、川辺川流域の上流における降雨量と川に流れ出た水の量は昔も今もほとんど変わらないというデータを示してきました。それももっともらしく。
コンクリートの方がいいでしょ、といわんばかりに。
そのヒアリングでは、こりゃまいったということで引き上げてきたのですが、そこには大きなトリックがあったのです。

時間軸がない。
つまり、建設省のデータには流れ出るまでの時間がなかったのです。
山に降った雨が20分後に川に流れ出てきても3日後に流れ出てきても、ただの量としかカウントしていなかったのです。

後日、このことを建設省の担当官に確認したら、あっさり認めました。
こんなもんです。
建設省の資料にはミソや、ウソがテンコ盛りだと見て、まず、間違いないでしょう。

(川辺川ダム問題メーリングリストから本人の了承を得て転載)


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