つづき・・・ (パート2)
「アポロ13」
監督:ロン・ハワード
出演:トム・ハンクス ケビン・ベーコン ビル・パクストン
NASAのアポロ計画。70年4月3人の宇宙飛行士を乗せたアポロ13号は、月面着陸目前にして事故に見舞われる。NASAは必死の救出にとりかかる。ご存知真実を基にした話。ノンフィクションということもあり面白いが、逆に話がわかっているから新鮮味はない。最後のシーンは迫力もあり感動するが、結構それだけ。
それにしてもケビン・ベーコンはいろんな役を演じきる。
「レインマン」
監督:バリー・レビンソン
出演:ダスティン・ホフマン トム・クルーズ
今まで自由に生きてきたチャーリーは父の死により、全財産の相続人である自閉症の兄の存在を知る。彼は金の為、厄介モノである兄を連れることにした。同伴していくうちに兄”レインマン”の純粋さに触れ、次第に兄を思うようになっていく。なにより、ダスティン・ホフマンのアカデミー主演男優賞を取った演技が感動的。自閉症の恥ずかしがりながらも見せる笑みなど、微妙な演技に感動する。全く違った2人の兄弟の分かり合っていく様子にも感動する。
「トゥルーマン・ショウ」
出演:ジム・キャリー エド・ハリス
人のありのままを描こうと始まったトゥルーマンの日常の放映。常にリアルタイムで全世界に放映されているが、本人は気づかない。ある日それに気づき始める。人の生い立ちからすべてをドラマにしてしまおうと言うのは、言わばプロデューサーの手のひらで踊らせているプライバシーも考えない非人道的な行為。そんなシリアスな内容を、コメディータッチで見やすく仕立てたところがすばらしい。現代のマルチメディアの氾濫を痛快に批判した作品。脚本が面白い。(最後、トゥルーマンが壁に頭をぶつけたところが一番面白かった。by:Satosi)
「フォレスト・ガンプ 一期一会」
監督:ロバート・ゼメキス
出演:トム・ハンクス サリー・フィールド
知能指数は低いが、足が速くピュアな心を持ったフォレスト・ガンプが、アメリカの現代史にかかわりながら出世していくサクセスストーリー。ほんとメチャクチャな(できすぎた)出世の仕方だが、アメリカでは、こういう正にヒーローみたいなのが受けるらしい。確かに、見てて面白くスッキリするが、後に何も残らない。トムハンクスがやせていてびっくり。94年アカデミー作品賞。
「スタンド・バイ・ミー」
監督:ロブ・ライナー
出演:リバー・フェニックス ウィル・ウィートン
行方不明の男の子を探しに、4人の少年達が冒険を始める。その中で、お互いの友情を確かめ合ったり、いろいろな体験を通して人間的に成長していく。こんな少年時代、一度はすごしてみたかったと思わせてくれる。こんな名作、見ないわけにはいかないでしょう。お馴染みのあのメロディーが、感動を後押ししてくれる。
「ロミオ+ジュリエット」
出演:レオナルド・ディカプリオ クレア・デインズ
現代版「ロミオとジュリエット」。話の流れは基本的に原作(シェークスピア)と一緒。しかし、原作をムリに現代版にアレンジしようとしているのが解りすぎて、なんかいまいちまとまりが無い気がする。あんまり面白くなかった。演技もわざとらしさが目立ち、ドラマ風にしているのか演劇風にしているのか、どちらにせよ中途半端である気がした。ていうか、よくわからない。
「恋する惑星」
監督:ウォン・カーワイ
出演:金城武 フェイ・ウォン トニー・レオン
一軒のバーガーショップを起点に交差する2つの駈け抜ける恋の話。ふられたもの同士が出会い、また出会ったもの同士が近づいていく。「その時、彼女との距離は0.1ミリ。57時間後、僕は彼女に恋をした。」というクールな文句で話は始まる。目の付け所がとても面白い、今までに無い話だと思う。駈け抜けるようなカメラワークと共にテンポ良く進む。なぜだか終わった後、無性に心に残る映画。全体的にブルーのカラーをもって、”アジア映画”としてのカラーを前面に出してくるところがまた好き。
「アンナ・マデリーナ」
監督:ハイ・チョンマン
出演:金城武 ケリー・チャン アーロン・クォック
香港を代表する3大スターが織り成すラブストーリー。ピアノ調律師であるガ−フと彼の家に居候する空想小説家モッヤン。彼らの階上に一人の女性が引っ越してきた。ガーフは彼女に恋するが、彼女はプレイボーイのモッヤンに恋をする。2部構成で、後半は恋に破れたガーフが、思いを小説にした話。「恋する惑星」のようなアジア映画としてのカラーが出ていないのが、僕には残念だった。ラブストーリーとしてはそこそこ。後半はよく解らなかった。”アンナ・マデリーナ”は、バッハの夫人の名であると共に彼女に捧げたメヌエットの名
「レインメーカー」
監督:フランシス・F・コッポラ
出演:マット・デイモン クレア・デインズ
マット・デイモン演じる若き弁護士が、孤軍奮闘で大保険会社の組織ぐるみの詐欺犯罪に立ち向かう法廷ドラマ。結構ふつうの法廷ドラマ。理不尽な大企業を巧みな方法で否定していくところは見ていて気持ち良いが、ダラダラとしがちな法廷シーンが少し多いように思えた。他の法廷モノと比べて、特に何か違うわけでもない。まあま面白いが、特徴があまり無い気がする。マット・デイモンはなかなかいい。
「スリーパーズ」
監督:バリー・レヴィンスン
出演:ブラット・ピット ジェイソン・パトリック ケビン・ベーコン ロバート・デ・ニーロ ダスティン・ホフマン
いたずら好きの4人組の少年達はある日少年院に送られるが、そこでの生活は想像を絶するほどひどいものだった。心に深い傷を負わせたそこの所長に、出所して大人になった彼らは復讐を試みる。とにかく豪華なメンバー。こんなに豪華なのは見たことがない。しかし、それが逆に仇になった。はっきり言って期待はずれ。ビックネームと前評判だけと思わされてしまった。内容はそんなに悪いとは思わないけど、期待しすぎてしまうんだね。このそうそうたるメンバーにしては内容がついて行けてない。スピルバーグの気持ちもわかる。
「パーフェクト・ワールド」
監督・出演:クリント・イーストウッド
出演:ケビン・コスナー
刑務所を脱走した囚人ブッチは、一人の少年を人質にして逃走する。互いに親の愛を知らない2人は、次第に友情で結ばれていく。ブッチが本当にしたいこと、それは少年に、今までの自分の分も、いっぱいの愛を注ぐことだった。しかし彼は、自分の今までの悪夢から、愛しすぎるばかりに完璧を求めすぎた。囚人でありながら、不器用ではあるが純粋な心を持って少年を愛する姿には感動する。それにしても、最近のケビン・コスナーは冴えないね。「ボディー・ガード」くらい?!(これも古いけど)。作品に恵まれてないのでは・・・
「GO NOW」
監督:マイケル・ウィンターボトム
出演:ロバート・カーライル
愛し合う2人の恋が、多発性硬化症という不治の病気によって崩されていく。体が次第に動かなくなっていくこの病気に、自分が情けなくお荷物だと考えるようになり、相手のことを思い悲しくも自ら別れを迫る。このシーンは泣ける。そして・・・。こういうのこそ、本当のラブストーリーと言えるかもしれない。
「秘密と嘘」
出演:ティモシー・スパール フィリス・ローガン
母と子・兄と妹・家族。普段何事も無いかのようにすごしているそれらにも、秘密と嘘が取り巻いている。母と娘の2人きりの生活、ある日父違いのもう一人の娘が母のもとに現れる。彼女の出現によって今までの様々な関係に微妙なズレが生じてくる。真実を話すこと、それは本当に大変なこと、しかしそれがどんな嘘をつくよりも説得力のある、簡単に物事を解決することだと言うことを教えてくれる。ほのぼのした雰囲気の中にさわやかな感動がある。しかし、内容的にはそんなに軽くなく、見ごたえがある。
