2007年05月
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2007.05.30
勝本みつるさんとエディトリアル・デザイナーの坂本志保さんの対談 が週一で。(登録しないと読めないけど) 新しい本、とっても楽しみ。
2007.05.23
それからはスープのことばかり考えて暮らした/吉田 篤弘 先日、福島に遊びに行ったときに寄った市立図書館で、 暮らしの手帖のバックナンバーを眺めていたときに、 この連載の最終回をなんとなく読んだのでした。 よい雰囲気だったので、もう本になってるかしらん、 と本屋さんで探して買いました。 買ってすぐにお昼を食べながら読んで、 お茶を飲みながら、ケーキを食べながら読み終えたのですが、 とってもよかったです。 このお話の世界は、とても居心地がよくて、 ああいいなあ、サンドイッチとスープ(が出てくる話なので)が 食べたい、この町で暮らしたい、こういう暮らしをしたいと 半ば真剣に考えたりしました。 最近は、仕事や暮らし、ものやお金について よくよく考えているので、、 今までと違った本を好んだり、 今までと違った読み方をする傾向にあるのですが、 これもまさにそうで、今までだったら、 ああ面白かったと、物語の世界を覗いただけで すぐこちら側に戻ってきたと思うのだけど、 ああこういう暮らし方もできるんじゃないかなと思って。 こういうというのは、主人公のようにサンドイッチ屋に勤めるとか、 そういうことではなくて、心持ちというか考えというのかな。 はてさて、わたしは何を自分の人生の真ん中に置いているのか。 自分の中にあるものをさぐる感じ。 毎日の暮らしの中で何かを決めるとき、 なんとなく何かを選ぶときには、 いつも自分の中にマルとバツがぽぽーんと浮かんでくるので、 そう悩まずに進んできたのだけど、ここ数年は、 ちょっと複雑になることも多くて、ここはマルだけど、 ここはバツ、総合すると?とやっかいになったりする。 はてはて、わたしは、どこからマルやバツを持ってきているのかな その辺り、もう少し自覚したい。 わたしの物語を外から見ることができるとしたら、 ああいいなと思えるようになりたい。 その物語の中で暮らしたいと思えるように。 まあ、今だって、結構いい線いっているとは思うのだけど。
2007.05.18
最近の読書
めぐらし屋/堀江 敏幸 とてもよかった。とくに盛り上がることもないのだけれど、 始めから終りまで、ずっと心地よく読めた。 父親の遺品のノートの表紙に貼り付けられた子どもの頃に書いた絵、 黄色の傘の話、父親の見知らぬ生活(といっても地味なんだけど)、百科事典。 どこもかしこも好きな感じ。 蕗子さんの考え方とか、暮らしぶりとか、人との付き合い方が良かったなあ。 何かに逆らうこともなく、流れるようにいるところ。 こういう生き方をわたしもしたいと思っているのかも。 とりつくしま/東直子 「長崎くんの指」よりもより好きな感じに。 どの話もちょうどよい長さ、ちょうど良いところで消えるように終わる。 後半に進むにつれて、良くなるような気がしたけれど、連載もこの順番だったのかな。 それともこちらが設定に慣れたからか。 読むたびに、好きな話がかわる。 この人には、これからも、もっともっと書いてほしい。 思春期ものというか、こどもが主人公のもの2冊 本当にこういうの好きなんだよな。 タイドプール/長江優子 小学生の女の子、継母、友人とのすれ違い。 王道で、なんか正しすぎるかんじ。 でもよかったな。 継母の母が豪快で自由な感じの人で、 この人がお話を大きく動かすわけなのだけど、 もうちょっと出番があってもよかったなあ。 唐突に出てきて、この人で(が)全部説明しちゃうのは、 なんだかもったいない。 誰にも見えない/藤谷治 中学生の女の子が書いた日記というかたち。 最後は、夢見たいな、ちょっと不思議な感じの展開になる、 日常から、現実から、ぽーんと離れるのがいいところ。 しかし、40代の男の人が書いたとはなー。 これは読書中。ちょうど言葉について考えていたので。 ニッポンの小説―百年の孤独/高橋源一郎 おもしろいのだけど、あたまがぐにゃぐにゃしてくる。 けどけど、おもしろい。
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