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2005年10月
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2005.10.28   

木曜日
映画を2本。
招待券を頂いていたのが、期限が切れそうだったので。
          
『メゾン・ド・ヒミコ』
泣きたくなくて、マザーテレサを避けたのに、
前半から涙目、中盤からぼろぼろ。
      
「ずっとひとり」とか、
愛より欲望とか、
山崎さんとか、
「でも、あなたが好きよ」とか。
おはぎを作るところもよかった。
          
さおりは「こんなのインチキ」と言ったけれど、
それは、全然悪いことじゃないとか思って。
諦めが深すぎて、現実はきつすぎて、
きれいごとでも、インチキでも、
夢みたいな世界を作りたかったんだなあとか。
あの誰も入れたことのなかったという
山崎さんの部屋もそう。
それを責められない。
        
真実や現実の方がすばらしいとか、
つらくても現実を見てとか、
本当にそうなのかな。
そっちの方がきれいごと言ってるように聞こえる。
現実の方を向いていられないときは、
見なくてもいいんじゃないかと。
逃げ込む場所があってもいいよな。とか。
ティム・バートンの「ビックフィッシュ」をちょっと思い出す。
          
見終わった後、何か誰かに許されたような錯覚。
持続しなそうだけど。
それにしても、気楽に見始めたのに、
涙がぼとぼとと落ちるほど泣くなんて。

『ルパン』
これはダイジェスト版みたいで・・・
衣装とキラキラが観たかったのだけど、
好みの時代ではなかったみたい。
ルパンのこども時代だったら良かったのかな。
お母さんの普段着すてきだったもの。ふんわりスカート。

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映画館から出るとまだまだ明るくて、
火星の庭へ、ちょっと作業しに行く。
お茶をごちそうになって、のんびり。
そのまま散歩へ。
星がきれい。


2005.10.26   

月曜、ここのところ頭を悩ませていた問題が終結。
ぐさりとやられる。でも、まあ、仕方ない。
ぐさりと言った方も、嫌な気分だろうし、お互い様。
と、本気でそう思うのだけど、
こういうところも彼女にしてみたら、優等生的ということなのだろうか。
わかりやすく、怒ったり、泣いたりしたらいいのか。
でも、泣かないひとが、泣いている人より
考えていないということにはならないと思うのだけど。
でも、わかりやすくするために多少の演技も必要なのかもしれない。
ああ、でもでも、そこまでしないと続けられない関係って何だろう。
          
と本人は見ないけれども、少数とはいえ不特定の人に見られるここに
書いてしまうということは、お互い様といいつつも、
やっぱり釈然としないものがあるということか。まだまだ甘い。
         
火曜、仕事で失敗。
しかも、同じことを二度。
ど忘れをしてしまったのだけれど、
指摘されても気付かぬほどすっかりすっかり抜け落ちていた。
指摘した人がたじろぐほどの忘れっぷり。
二度目には、自分が心配になる。指摘した人も心配顔。
ほんの数時間前に言われたばかりなのに。
「ぐさり」が思いのほか効いているのか。
       
気分転換に髪を切りに行く。
ここ2ヶ月で20センチ以上は切ったかしら。
やっと落ち着く。
          
イヴ叢書から出ている合田ノブヨの「フェアリーテール」が届く。
手に入らないものと思い込んでいたのだけど、
調べてみたら、番外が少し出回ってたみたい。
文章は吉本ばなな。植物の小話みたいなの。
美しい世界。すてきだ。くらくらする。
            
エヴァさんの訃報。65歳。
先日葉山の神奈川近代美術館で作品を観たばかりなのに。
療養中だったとか。
         
読んだ本
遠い朝の本たち/須賀 敦子
言葉が響いてくる瞬間の描写がよかった。
平面だったものが立体になるというか、そういう瞬間。
         
恋愛について、話しました。/岡本敏子・よしもとばなな
名言の数々。敏子さんのお話をもっと聞きたかった。
           
長い道/こうの史代
夕凪の街桜の国ももちろんすばらしかったのだけど、「長い道」は傑作。
橋本くん(ありがとう)に送ってもらった「ナルカワの日々」も良かったし。
こうのさんて、素敵なお話を書く人だ。参りました。

幸田文を再読。
 台所のおと
 番茶菓子
              
幸田文対話
これは初めて。拾い読み中。


2005.10.17   

髪を切りたい。
切ったばかりだけれども、もっと。
                
メディアテークで成瀬巳喜男監督『流れる』を観る。
幸田文の原作よりも映画の方がどの人も
二割増でよい人だったけれど、おもしろかった。
観に行けてよかった。
二階の部屋のシーン、あの窓の外の感じ。
路地のところ、水上バス。
お座敷に出るときの着物。
部屋でぐだぐだしているときの浴衣。
重たそうな猫。
高峰秀子の不機嫌な顔。
       
買った本
青空学級/合田ノブヨ
かおりさんが買ったという話を聞いたら、
欲しい気持ちを思い出してしまい、検索・購入。素敵。
合田さんの作品はここでちらりと見ることができます。
マッチ箱、実物見てみたい。


2005.10.13   

7日〜10日は火星の庭で開催中の
「書肆ユリイカの本」展の講座に参加してきました。
講師は「古本屋の女房」田中栞さん。
楽しい4日間でした。
             
読んだ本・買った本
古本生活読本/岡崎武志
先日火星の庭でお会いしたのを機に、再読。おもしろい。
          
飛ぶ教室―児童文学の冒険 (第2号(2005夏))
お目当ては「エスカルゴの夜明け/蜂飼 耳 × 宇野亜喜良」
買おうと思っているうちに見かけなくなってしまって、
あきらめてたら、近所の書店で発見。
おもしろい季刊誌。
http://www.mitsumura-tosho.co.jp/
                       
吉田健一「文句の言ひどおし」を再読。
次は東京の昔を読む予定。
         
尾形亀之助詩集
好きだと言いつつも、青空文庫でいつでも読めるからと買わずにいました。
火星の庭で見つけたので購入。
        
読みたい本
マンスフィールド短篇集
mixiのmoegiさんのレビューを読んで、
前に読んでみたいと思っていたことを思い出しました。
またわすれぬようにメモ。


2005.10.12   

土曜日は十三夜。
予報は、曇り時々雨。
月は出てくれないのかな。

12月にサンルウさんで写真展をさせて頂きます。
12月11日〜16日まで。
来月初めくらいまでには
DM作りたいと思ってます。


2005.10.05   

草枕を読む午後。
関心空間の更新も。
               
セルゲイ・パラジャーノフ のざくろの色が観たい。
DVDになっているようなので、買おうかどうしようか。
どこかで借りれる?
 


2005.10.04   

読みたい・見たいメモ
                         
その名にちなんで/ジュンパ・ラヒリ
停電の夜にを書いた人の本。
「停電の夜に」は話題になっていたので題名だけ知っていたけれども、こちらも未読。
             
未亡人の一年 が映画化されるということで、
文庫コーナーでアーヴィングが平積み。
熊を放つは途中で挫折。
ガープの世界も読んだ当時身につまされて、最後まで読んだのかさだかじゃない。
そろそろ読める気がする。
             
ベルリン・フィルと子どもたち
ストラヴィンスキーの「春の祭典」。
映画が公開されたとき気になっていたけれど、
仙台には来な(かったと思う)くて残念に思ってた。
大きい画面で、大きい音で観たかった。ドキュメンタリー。


2005.10.03   

散歩帰り、金木犀の香り。
(もう何度目かだけれども)秋の訪れを感じた夜。
今日から制服も冬服に。
              
オイディプス症候群/笠井潔
やっと読みました。
図書館で借りたのだけど、
あまりの厚さにげんなりして、
つい2週間放置してしまった。
もう一度借りなおして、朝から晩まで一日かけて読む。
駆の思想に迷いが生じつつあるのか、歯切れが悪く感じる。
内側と外側。たどり着くことのできない外側。
             
武田百合子の犬が星見た―ロシア旅行をまた読む。
                  
「泣きたくなるような青空。天からもし良いと言われたら、
私は目の下につばをつけて、ヒッと声を上げて嘘泣きしただろう」
              
あと数ページを残して、別の本を読み始める。
何度も、本当に何度も読んでいるというのに、
旅が終わってしまうのが嫌で・・・
あのあとがきを読むために読んでいるようなものなのに。