第11話「〜てんこ盛り大雪ケーキ〜」

登場キャラ紹介:(各話ごとに新しく登場するキャラを追加していきます。)______

咲耶(シスタープリンセス):この駅の近くに暮らしてる12姉妹の長女。説明長いので割愛(ぉぃ。12姉妹のまとめ役
____________12人の先頭に立ち、いつも駅を盛り上げようと色々とアイデアを出してくれます。
>12人の中でイチバン大人びた雰囲気でかなりのブラコン。アニメも凄ければゲームでもあのとおり(笑)
>「お兄様は私だけのもの」と言い主人公にことあるごとに迫っていきます。

鬼瓦まお(陸上防衛隊まおちゃん):8歳児にして何故か防衛隊陸軍所属の女の子。
________________駅の利用者ではないけどよく陸軍のPRに駅にやってくる。
>「可愛いエイリアン迎撃&殲滅(せんめつ)」のために組織された(?)小学生防衛隊の隊員。
>相棒の自立式AI搭載戦車「みーくん」と共に「地球の平和は自分達で守るでありますっ。」

御影すばる(こみっくパーティー):マンガ家をやるかたわら、駅へアルバイトに来てくれる女の子。
________________アルバイトというより12姉妹の相手ばかりしている事が多いとか・・・。
>正義と平和と特撮ヒーローをこよなく愛する「ですの」娘。あと「ぱぎゅぅ〜」や「はにゃっ」などナゾな口癖を持つ。
>しかし大影流格闘技の達人でもあり、毎回こみパは大騒動。ちなみにDC版こみパのみに登場。



12月に入り季節はすっかり冬です。そんなときにやってきました。大寒波。

駅長「お急ぎの所、大変ご迷惑をお掛けしております。ただいま、大雪のために列車は40分遅れで運行して
___おります。まもなく4番線に到着する列車は信号待ちのため発車が遅れる見込みです。
___お急ぎの所、大変ご迷惑を・・・・。」

駅では延々とこの放送が流れています。そう、まれに見る大雪です。

駅長「ホームの除雪のほうはどう?すばるちゃん?」

携帯無線機で呼びかける駅長。

すばる「はいですの。こちら すばるですの。今、雛子ちゃんや花穂ちゃんたちと一生懸命やってますの。」

駅長「・・・・雪だるま作って遊んでるんじゃないんだろうね?」

すばる「ぱぎゅう〜っ。違いますの〜。
____集めた雪を固めてたらただだるまっぽくなっただけで遊んでるわけでないですのよ。 」

ちなみに駅長が見えるトコに居るみたいだか駅長からは雪だるまを作って遊んでるようにしか見えないらしい。
それに、すばる自身が幼いせいか雛子ちゃんとかと遊んでいても特に違和感を感じないそうだ。

駅長「・・・。了解です。ならそろそろ列車が来るから気をつけてね。」

すばる「判りましたの〜。通信終わりますの〜。」

改札口で必死にお客さんに謝る駅長のトコにその子ちゃんもやってくる。

その子「駅長。駅前の除雪。まおちゃんとみーくんのおかげで早く終わりました。」

ちなみに「みーくん」というのは戦車の名前である。
そんな話を聞いてると その話の主。まおちゃんがやってくる。

まお「駅長さんっ。只今、駅前の除雪を終えたであります。」

駅長「ご苦労様。喫茶店で休んでいったらどうかな?」

それと同時に遠くで「ぱぎゅぅ〜っ。」と声がする。 どうやら作ってた雪だるまが倒れたらしい。
・・・・ってやっぱ遊んでるんやん・・・。

まお「あっ、すばるさんと雛子ちゃん達だ。駅長さん、ちょっと行って来るであります。」

二人の姿を見つけそっちへ走っていく。途中でハデにコケたりしながら・・・・。

駅長「・・・・遊びに行ったかな・・・。」

その子「でも行くまでにもう3回転んでますし・・・。そっちが心配かも・・・・。」

一様に心配する方向がかみ合ってない二人でした。そうしてると
喫茶店から出てきてあたりをキョロキョロ見渡す女の子が一人。こっちに気付き、小走りでやってきます。

咲耶「あ〜。こんなトコに居た〜。その子さん。配達に来ましたよ。」

その子「あぁ〜っ。ご、ごめんね。咲耶ちゃん。早く戻りましょっ。」

ぱたぱたと喫茶店へ戻っていく二人。 それと同時にホームに雪かきに行ってたみんなが戻ってきました。

すばる「ぱぎゅう〜。・・・もうちょっとで頭が出来たんですのにね。残念でしたね。雛子ちゃん。」

まお「”失敗は成功のお母様であります”ってみそらちゃんも言ってたよ。また作ればいいであります。」

・・・・もうつっこむ気力もない駅長でした。

列車の遅れもひと段落して、駅長も喫茶店へ休憩にやってきます。

白雪「・・・・で、今日はこういうケーキを焼こうって思ってこれを作ったんですのよ。」

すばる「白雪ちゃん凄いですの。すぐにこんなお菓子が作れるなんて。天才ですの☆」

白雪「そんな、すばるさん恥ずかしいですの。」

白雪ちゃんが持ってきたケーキをみんなで食べてたらしい。そしてなにかを思いついたように。

咲耶「あっ、そうだ。その子さん。今度のクリスマス・イブ。みんなでここでパーティーしちゃっても構いませんか?」

その子「えぇ?・・・う〜ん。私は構わないけど駅長が良いって言うかなぁ?」

咲耶「あれ?この喫茶店でも駅長のお兄様の許可が要るの?」

少しキョトンとして聞き直す。

その子「うん。一応ここは駅の建物の中だしね。」

それを聞くなりすくっと立ち上がり駅長のもとへ行く咲耶ちゃん。

咲耶「ねぇ、駅長のお兄様?今度のクリスマスにここでパーティーしたいと思うんですけどいいですか?」

徐々に駅長に詰め寄っていく。

駅長「ん?ここでやる分なら全然構わないよ。」

すばる「わーいですの。だったらすばるがご馳走を用意しますですの☆」

白雪「なら姫が腕によりを掛けてケーキとご馳走もすばるさんといっしょに作りますの☆」

咲耶「やったぁ。さすが駅長のお兄様、話がわっかるー♪」

その咲耶ちゃんの言葉と同時にとっさにその子ちゃんが、

その子「いやぁぁぁぁっ!」

毎日の条件反射か、駅長目掛けて思わずケーキを投げつける。すぐに我に還り、慌てて取りつくろうとする。

その子「はっっ。・・い、いや。な、なんでもないの。なんでもないのよ。あは、あははは・・・。」

もちろん駅長の顔面にケーキは命中してる。駅長の災難(?)は続く(??)


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