第6話「〜誘拐大事件(前編)〜」
登場キャラ紹介:(各話ごとに新しく登場するキャラを追加していきます。)
杉原真奈美(センチメンタルグラフティ)・隣町のサナトリウムに通うために駅を利用する最近越してきたばかりの娘
__________________今回のお話ではちょとキャラ違うかも。栗玉屋さんごめんなさい(汗)
>ゲームでも病弱ってことで学校も休みがち。でも誰よりも気持ちは強く、健気だった娘でした。
可憐(シスタープリンセス)・この駅の近くに暮らしてる12姉妹の五女。説明長いので割愛(ぉぃ
___________12姉妹の中ではきっとイチバンしっかり者。咲耶の次にみんなのまとめ役でもあります。
>ゲームでは健気で兄想いで優しい娘というヒロイン的存在。話し方がちと変だと思うのは私だけかな?
亞里亞(シスタープリンセス)・この駅の近くに暮らしてる12姉妹の十一女。説明長いので割愛(ぉぃ
____________何処に行くにもいつも姉妹の誰かについて歩く。よく喫茶店にもやってくる。
>異国のお金持ちのお姫様のような格好で、おっとりノロノロした喋りが特徴の娘。すぐ泣くのが玉にキズ。
鹿島静花(お嬢様特急)・駅に出入りする業者さん。主に売店などの売上関係を管理してくれてます。
___________大手グループの一人娘らしいがその立場がイヤで働いてるらしい。
>ゲームではカーシグループの一人娘として登場。悪友(?)である菜々子さんといつも揉め事を起こしてます。
>性格としてはお化けがキライだったりとかわいい一面もありますね。
今日も喫茶店へ2人の娘が歩いてきます。ケーキの配達です。
可憐「おはようございます。ご注文のケーキ持ってきました。その子さん。」
その子「は〜い、今あけるから待ってて。」
ドアが開いてその子ちゃんが顔をだす。
その子「あ、可憐ちゃん亞里亞ちゃん、ご苦労様。ささ、入って入って。」
促されて中に入る2人。そこには丁度、楓子ちゃんも居ました。
楓子「あ、可憐ちゃんに亞里亞ちゃん。今日も配達?今日はどんなの持ってきてくれたの?」
タッパーの置かれたテーブルにやってくる。
楓子「わぁ〜、おいしそう。一個もらっちゃってもいいかな?」
可憐「私はいいですけど、その子さんに一個お渡しして良いのかどうか聞いてみないと・・・。」
タッパーに詰められたケーキを覗き込んでる楓子ちゃんに問う。すると、その子ちゃんがもどってきて、
その子「おまたせ。商品の確認しましょ。可憐ちゃん。」
可憐「はい。」
その子「・・・・・・。よし、これで全部だね。ありがと、可憐ちゃん。」
可憐「いえいえ。毎度注文ありがとうございます。」
ぺこりとおじぎする。そして楓子ちゃんが割って入り
楓子「ねぇ、その子さん。ケーキ追加してもいいかな?」
その子「うん、いいけど・・・確かダイエットするから甘いものは控えるっていってなかった?楓子ちゃん?」
ドキっとする楓子ちゃん。
楓子「・・・・控えるって言っただけで食べないって言ってないモン。・・・その子さんのイジワルっ。
___それに・・・この前、余ったケーキ4個も持って帰ってたの知ってますよ?その子さん?」
ドキっとするその子ちゃん。
その子「・・・・い、いいじゃない。捨てちゃうよかマシでしょ。・・・あ、あはは・・・。」
大きくため息をつく2人。そんな2人のやりとりを只、呆然と見守る可憐ちゃんであった。
同じ頃、改札口。
駅長「あ、亞里亞ちゃん。こんにちわ。」
亞里亞「・・・あっ・・・、・・・駅長兄や・・・。・・・こんにちわ・・・。」
いつものスローペースで返事をする。
亞里亞「・・亞里亞・・、駅のお花が見たいの・・。入ってもいい?・・」
駅長「そこの花壇ね?はい、どうぞ。」
亞里亞ちゃんを中へ通す。それと同時に一人の女性が列車から降りてきた。
静花「駅長さん、こんにちわ。集金にやってきました。」
ぺこりと挨拶する。
駅長「あ、静花さんお疲れさまです。では中に入ってください。」
静花さんを駅長室に通す。すると静花さんはすぐに集金に取り掛かるのでした。
その間は駅長は他のトコへいくことに。しばらくすると一人の娘が駅へやってきました。
真奈美「次の電車まであと10分かぁ・・・・。とりあえず駅に入ろっと。」
電工掲示版の時刻表を見ながら駅へと入っていく。そして花壇のトコに居る亞里亞ちゃんを見つける。
真奈美「こんにちわ。あなたはお花が好きなのかな?」
亞里亞ちゃんに声を掛ける。
亞里亞「・・亞里亞・・お花好き・・いっぱいいっぱい咲いてるお花が好き・・。姉やは・・?」
花をつついたり覗いたりしながら返事する亞里亞ちゃん。
真奈美「私もこれからお花がいっぱい咲いてるトコまでいくの。きっとキレイだろうなぁ。」
亞里亞「・・亞里亞・・いっぱい咲いてる花が好き・・。」
相槌ちなのか判らない話をしてると電車がやってきた。
真奈美「あ、私あれに乗らないと。またね亞里亞ちゃん。」
すくっと立って電車に乗ろうとしたとき、
亞里亞「(ぐいっ)」
真奈美「・・・えっ?」
・・・・・・
・・・・・・
可憐「あ、すっかり話し込んじゃいましたね。そろそろ帰らないと・・・。・・・あれ?亞里亞ちゃんは??」
喫茶店に居ないことにやっと気付く。あたりをきょろきょろ見渡すが見つからない。
楓子「あれ?ホントにいない・・。でもよく一人でホームの花壇トコに行ってたからそこじゃないかな?」
3人でコクっと頷き、ホームへ走る。しかし影もカタチもなかったのだった。
なにかを思いついたように、その子ちゃんが切りだす。
その子「そだ。さっき静花さんが来てたから見かけてるかも。ちょっと聞いてみるね。」
駅長室で仕事してる静花さんにその子ちゃんが駆け寄る。
その子「静花さん静花さん、ちょっといいですか?」
声に気付いて、その子ちゃんのもとにやってくる。
静花「あら、その子さん、いかがしました?」
その子「さっき、ホームでもこのへんでもいいからドレス着た女の子見かけなかった??」
静花「ドレス・・・?あ、花壇のトコに居た女の子かしら?さっきまで・・・あらっ??」
静花さんもいないことに気付く。
静花「そうだ。さっき女の人と話してたと思いますわ。・・・ひょっとして誘拐されてしまったとか・・・」
可憐「えぇっ!!?」
真っ先に声をあげたのは可憐ちゃんだった。その声に気付いた駅長が駆け寄ってくる。
駅長「大声出してどうしたの?それにみんな集まっちゃって・・・。」
楓子「あのね、亞里亞ちゃんが・・・誘拐されちゃったかも知れないの・・・。」
不安そうな顔で駅長を見る。
駅長「誘拐!?私は駅前に居たから駅からでたわけじゃないな・・・。あ、まさか電車で・・・。
___よしっ。指令に連絡してどこかの駅で降りてないか聞いてみよう。」
可憐「駅長さん、お願いします。」
すぐさま運転指令に連絡。犯人が列車から降りなければ駅で確保できるためです。
亞里亞ちゃんは無事なんでしょうか?後編に続く。
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