第7話「〜誘拐大事件(後編)〜」

登場キャラ紹介:(各話ごとに新しく登場するキャラを追加していきます。)

四葉(シスタープリンセス)・この駅の近くに暮らしてる12姉妹の八女。説明長いので割愛(ぉぃ
___________自称名探偵の彼女。でもやってることはあまり探偵っぽくないらしい。
>ゲームでは「チェキ」を口癖に兄チャマを追っかける。俗称「お兄ちゃんマニア」だそうな。



指令に報告も終わり、すべての駅で厳戒態勢がとられた。亞里亞ちゃん、無事に見つかるのでしょうか。

駅長「今、全列車に報告。車内ででも捜索をするって。」

その子「そう、お疲れさま・・・。」

重い空気が駅長室に流れる。

可憐「・・・私が亞里亞ちゃんを見てなかったばっかりに・・・ぐすっ・・えぐっ・・。」

楓子「可憐ちゃん、泣かないで・・・。私だってお話に夢中で見てなかったんだから私も悪いよ・・。」

泣きかける可憐ちゃんをなだめる。

駅長「とりあえす私はホームで戻ってこないか見てくるよ。あ、その子ちゃん、列車無線取って。」

その子「あ、はい。駅長。」

無線機を受け取り、駅長はホームへ出て行く。

・・・・・・
・・・・・・

亞里亞「・・・きれい・・・。」

目の前に広がる田園を見ながら亞里亞ちゃんが言う。

真奈美「ねっ?キレイでしょ?・・・でも驚いちゃった。いきなり”連れてって”って。」

亞里亞「・・・亞里亞、お花・・・すき・・・。・・・連れて来てくれた姉やも好き・・・。」

2人、花を眺めながら笑いあう。今、駅では大事になってることにはまったく気付いてない二人であった。

・・・・・・
・・・・・・

四葉「駅長の兄チャマ、チェキーーっ。」

突然、ホームに飛び込んでくる女の子。

駅長「うわっ。なんだ四葉ちゃんか。突然どうしたの??」

四葉「さっき、ラジオを聞いてたらなんか事件が起きたって聞いたから飛んできたデスっ。」

駅長「(ん?ラジオ?指令に連絡しただけだよなぁ??)」

腰になにかぶら下げてるようなので聞いてみることに。

駅長「ねぇ、四葉ちゃん。ラジオってどれ?」

なにやら自慢げに腰にぶら下げてるモノに手をかける。

四葉「へへーん、それはこれデスっ!!」

げしっ。
差し出すが早いかどつくが早いか微妙なタイミングだった。

駅長「列車無線機じゃないかっ!!」

四葉「ひーんっっ。駅長の兄チャマ、四葉ぶったデスぅ〜。いたいデス・・・。」

頭を押さえながら涙目になる四葉ちゃん。

駅長「・・・でも列車無線聞いたならなにがあったかもう判ってるわけだよね?」

四葉「はい。四葉はなにもかもお見通しデス。・・・で、なにが起きたデスか?」

ずっこける駅長。

駅長「・・あのなぁ・・まぁ、駅長室にでも行って見て。みんな居るから。」

四葉「チェキ?駅長室・・・?ふむふむ・・・。」

とてとてと駅長室に向かう四葉ちゃん。しばらくして四葉ちゃんの絶叫が聞こえる。どうやら事態が判ったらしい。

四葉「大事件デス!大事件デス!捜索隊を派遣しなきゃいけないデスぅっ。」

駅長の目の前で慌てふためく四葉ちゃん。それを落ち着かせるように

駅長「大丈夫。今、他の駅の人や乗務員たちが亞里亞ちゃんを探してくれてるから。絶対に見つかるさ。」

すると四葉ちゃんが持ってた無線機に列車無線が入る。

指令「こちら指令。全列車乗務員に通告です。只今、時乃夢岬駅で誘拐されたと言われてた女の子らしき娘が
___海岸駅から夢岬駅方面の列車に乗車したとの連絡です。一旦、車内捜索を打ち切ってください。終わり。」

四葉「あれ?亞里亞ちゃん帰ってくるデスか?」

無線の内容を聞いてキョトンとする四葉ちゃん。

駅長「・・・・しばらく待ってみる?」

うなずく四葉ちゃんたち。いつの間にかみんなホームに出てきていた。

その子「きっと今、亞里亞ちゃんといっしょに居る人が犯人だよね。」

楓子「うん。きっとそうだよ。許さないんだもん。」

小麦「なら2人で飛び掛って1人が亞里亞ちゃんを助けようね。」

3人「うん。」

犯人を捕まえようと意気込む3人。

しばらくして亞里亞ちゃんが乗ってるであろう列車が到着。ドアが開くなり静花さんが

静花「あっ、あの方ですわ。誘拐犯は!」

その声に反応して亞里亞ちゃんの隣にいた真奈美ちゃんに飛び掛る小麦ちゃん。

小麦「えぇ〜〜いぃっ」

真奈美「きゃ、きゃーーっっ。」

飛び掛ったひょうしに亞里亞ちゃんが開放される。

可憐「亞里亞ちゃんっ!!大丈夫?」

すかさず亞里亞ちゃんに駆け寄る可憐ちゃん。

亞里亞「・・・うん・・・平気・・・。可憐ちゃん・・・。」

可憐「そう・・、よかった・・。」

無事、亞里亞ちゃんは釈放された。その頃。

真奈美「待ってください〜。誤解です。誘拐なんかじゃないんですよぉ。」

その子「誘拐じゃないにせよなんにせよ、少しお話は聞かせて頂きます。さ、駅長室に来てください。」

真奈美「・・・ぐすん・・・。誘拐じゃないってちゃんと聞いてくれますか?・・・。」

小麦「はいはい。続きは駅長室ね?」

連行されていく真奈美ちゃん。ちゃんと事情を聞けばただ亞里亞ちゃんと遊びに行ってただけだったそうな。
でも当の亞里亞ちゃんはこんなコトになってたとはちっとも気付いてないらしい。

亞里亞「・・・あれぇ?・・・姉や・・・どこ・・・?」

ちゃんちゃん。


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