第2話「〜始発列車のお客さん〜」

登場キャラ紹介:(各話ごとに新しく登場するキャラを追加していきます。)

白雪美帆&真帆(ときメモ2)・この駅を利用して通学する双子の女子高生。性格はおっとりマイペースである。
_____________ちなみに妹の真帆の性格はまったくの正反対である。
>ゲームでは占い好きのちょっと夢見る女の子。たまに妄想にひたって現実逃避するらしい。
>真帆ちゃんはよく姉である美帆ちゃんになりすまし学校にやってきたりしてましたね。

水瀬名雪(Kanon)・この駅を利用して通学する女子高生です。彼女も喫茶店の常連です。
>ゲームでは「うにゅぅ。」などとナゾな言葉を発する天然ボケ娘です。



朝5時。そろそろ駅に始発列車がやってくる頃には駅の仕事も始まってます。

まだ廻りも暗いのに駅の入り口を掃除してる娘が居ました。

その子「ふぁぁ〜あ・・・。まだ寒いなぁ・・・。あ、そろそろ改札始めないと。」

すたすたと掃除を終えて改札口に待機。人影がひとつ、ふたつ。駅へ近付いてきます。

その子「おはようございます。電車はあと10分で来ますんで待合室にでもいらしたらどうですか?」

美帆「おはようございます。その子さん。お気遣いありがとうございます。」

ぺこっと挨拶する。その後にも人がやってきます。

・・・なにかふらふらとおぼつかない足取りで一人。

その子「名雪ちゃん。おはようございます。・・・・今日は・・・起きてる??」

ちょこっと不安げに名雪ちゃんの顔を覗き込む その子ちゃん。・・・・どうやらまだ寝てるっぽい・・・。

その子「美帆ちゃ〜ん。ちょっと名雪ちゃん見ててくれる?またホームから落っこちちゃうとタイヘンだから・・。」

待合室で本を読む美帆ちゃんを呼ぶ。その声に気付いてその子ちゃんのもとにやってくる。

美帆「判りました、その子さん。寝てても駅に来れるだけ凄いですよね。水瀬さんって。」

二人で苦笑しながら名雪ちゃんを介抱する。そしてホームで始発電車が入線。運転してるのは駅長である。

駅長「いやぁ〜。始発列車の運転担当が寝込んじゃって代わりに運転することになっちゃったよ。」

その子「あら、そうだったんですか。乗務お疲れ様です。」

ホームに来てるその子ちゃんと話す。そうこうするうちに発車時刻。

その子「あ、駅長。そろそろベル鳴らしますね。」

その子ちゃんが発車ベルを鳴らそうとボタンに手をおいたとき、遠くから走る影。

楓子「待って〜〜っ。ねぇ、ちょっと待って〜〜っ。」

その子「あ、楓子ちゃん。うん。早く早くっ。駅長、楓子ちゃんです。少し待ってください。」

はぁはぁ、と言いながら楓子ちゃんがホームに到着。さっそく電車に乗り込む。

楓子「おはようございます。その子さん。待っててくれてありがとうございます。」

その子「ううん。さ、発車するよ。乗って乗って。」

笑顔で応対する。そして発車ベルを鳴らしてホームの安全確認。戸締指示をする。

楓子「・・・駅長さん。実は今日寝坊しちゃって大門に急いで行きたいの。なんとかなりませんか?」

涙目で目をうるませながら駅長におねだり。

駅長「・・・う・・う〜ん・・・。大門まで何処にも止まらなきゃ・・・大丈夫かな?・・・。
___よし。他でもない楓子ちゃんの頼みだ。各停やめて急行運転に代えるか。」

楓子「わーい。やったぁ。駅長さん大好き♪」

そんな駅長と楓子ちゃんの会話を耳にしたその子ちゃん。

その子「駅長っ!!なに言ってるんですかっ。ちゃんと仕事してくださいっ!!各駅停車 大門行き 発車ですよっ。」

そして楓子ちゃんのほうを向いて

その子「楓子ちゃん。この電車は始発列車なんですから、大門へは定刻通りしか行きませんよ。」

楓子「ぶーっ。」

ちょっと失敗といった具合でむくれる楓子ちゃんであった。

今日の教訓「仕事はちゃんとやりませう」

その子「ねっ?駅長。」


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