中井貴一演ずる織部路音と田中美佐子の倉石麗。

(NHKドラマ「オアシスを求めて」(1985)より )


突如としてNHKで放映されてびっくりした、オールビデオ合成による地味な特撮ドラマ。
もっとも、NHKは「土曜ドラマ」の枠で、「SFシリーズ」と銘打って
1977年に小松左京の「終わりなき負債」他3作を放映していますし、
93年には「私の愛したウルトラセブン」も製作してますから、
こういう作品に理解のあるプロデューサーがいるんでしょうか。
電車にはねられて、ばらばらになった主人公の首が笑うシーンがずっと記憶に残っていて、
NHKで放映したドラマとしか覚えていなかったのを、
小松左京の短編集を読んでいる最中に、「これだ!」と思い当たったのが、「終わりなき負債」でした。
なぜかずっと柴俊夫が主演と記憶してましたが、谷隼人でした。
さて、「オアシスを求めて」ですが、ドラマとしてはかっちりまとまっているけど、絵心がないので、
せっかく、凄い予算と手間をかけて製作されたであろうミニチュア(造型はヒルマモデルクラフト)やセットが
あまり活かされていないように思えます。
でも、なんか捨てがたい魅力があるんですよね。
路音の曽祖父、織部高志には浜村純。主人公の同僚に利重剛。北村総一郎なんかも出てました。
「委員会」の佐々木すみ江 と橋爪功が短い出番ながら印象的でした。(06/9/3)

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