グレゴリー・ペック扮するエイハブ船長とレオ・ゲンのスターバック。そしてピ−クォッド号の皆さん。

(映画「白鯨」(1956)より )

30年位前に買ったままほこりをかぶっていた
「白鯨」のサントラ(SLCで再発されたやつ)を引っ張り出してきて聴きはじめたら、
なんだかハマッテしまって、LDまで引っ張り出して繰り返し見る始末。
ずっと違和感を感じていたピークォッド号出航直前に現れる予言者は、脚本のレイ・ブラッドベリによる脚色らしいとは最近知りました。
モービイ・ディックとエイハブ船長の最後の絡みも、ジョン・ヒューストン版のオリジナルらしい。

ゼリグじゃないけど原作は読みかけで挫折したままなので、
死ぬまでにはちゃんと読んで、映画版との違いを確認したいものです。
(07/08/29)


※追記※
ついに!読了!読み始めたら意外にも一気に行けてしまいました。今回読んだのは新潮文庫版。
ブラッドベリ脚本では、原作では結構重要な登場人物であるフェダラーという拝火教徒の東洋人の要素を、
前述の予言者とエイハブ自身にそれぞれ分け与えた上で消してしまっていました。
さらに全身刺青のクイークェグのエピソードとキャラクタを膨らませ、
スターバックはエイハブの「良心回路」として原作以上にいい男になっています。
ブラッドベリの「刺青の男」はこの映画のクイークェグにインスピレーションを得ているのか知らん。

彼は「白鯨」の脚本をアイルランドで書いたとのことですが、
そこら辺のことを小説にした『 緑の影、白い鯨 』が最近翻訳されているようですね。(08/02/01)

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