佐藤允の白虎、加山雄三の林一等兵、夏木陽介の関大尉。それに関大尉救出隊のみなさん。(2/27)

(東宝映画「どぶ鼠作戦」(1962)より。 )



関大尉救出隊は個性派ぞろいですが、なんといっても砂塚秀夫の佐々木二等兵。「ラジオ体操」には笑いました。
一方で「独立愚連隊」「独立愚連隊西へ」と主役を食う勢いだった中谷一郎が妙におとなしいのが気になります。田中邦衛もいまひとつ。
藤田進の正宗中尉(中尉だったんだ。もっと偉いかと思ってた。そういえば意見具申の練習してたもんな。)と
ミッキー・カーチスの大森見習い士官の明るさもまた、印象に残りました。


加山・佐藤・夏木の3人はこの映画の他にも谷口千吉の「紅の海」「紅の空」なんかにセットで出演してるようです。
夏木陽介って役者さんは、岡本喜八作品だと、「独立愚連隊」では出てきてすぐ眼をやられちゃう軍旗旗手だったり、
「暗黒街の対決」でも血気盛んだけど凶弾に倒れる警官なんかの、重要そうな割に印象に残らない役が多かったように思います。
この作品では、青くて情けない大尉役をまっすぐ演じて、珍しく印象に残っています。
そういえば、黒澤明の「用心棒」でも「いい着物着てよ、うめいもの食ってよ、太く短く暮らす」と家を飛び出た百姓の倅役を演じてましたけど、
この役も(最期に三十郎に見逃してもらったりして)重要そうな割に「夏木陽介」が演じたっていうことが、ほとんど印象に残ってないのですよね。
(05/2/27)




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