プーエコトレッキング・私達が考えるエコトレッキングとは

近年環境破壊の問題が深刻になるに応じて、環境に配慮し、自然との共存を目的としたエコトレッキング」が注目されてきています。

もともと「エコツーリズム」とは、
地域の自然や文化を保護しながら、その地域独特の資源を生かした観光をすること
またその観光によって、地域経済が潤い、観光客がその地域資源と永続的に触れ合う機会を持てると同時に、資源も守られて行くこと
を目的としたツーリズムです。

しかし最近のチェンマイのトレッキングを見ていると「エコ」と言いながらも、既成の象乗り・筏下りのコースに行くだけであったり、またただ単に他のツアーが行かない地域へ行くだけであったり、と「エコ」を宣伝文句として使っている傾向が強いように思われます。

今までにプーが数々のゲストハウスやツアー会社でガイドをしてきた通常の象乗り・筏下りが含まれるツアーの多くは、ツアー会社とガイドが利益を一人占めにし、山岳民族の村に利益がまわらないため、村人達がおみやげを売ったり、またビールやおかしを売る店を建て、観光客からできるだけ多くの利益を得ようとするようになってきたと言います。そのため今までなかった村の中での貧富の差などが出てきてしまったりなど、村の生活形態も急速に変化してしまいました観光化)。
トレッキング参加者達も後先を考えず、ワイワイ楽しく飲んだビールの缶をそのまま放棄したり、また山歩きの途中で飲んだ水のボトルやおかしの袋をその場に捨てたまま去ってしまったため、現在ではゴミが多くてトレッキングに相応しくないと、植物を踏み倒して新たな道を開いてしまった地域もあります。。。逆に「他のツアーが行っていない地域だから、ジャングルを歩く時は冒険だし、村も観光化されていない」と薦めるツアー会社もあります。でも結局村に利益がまわらなければ、やはり村も1,2年で急速に変化してしまうでしょうし、ツアーが入ることによって、危険から身を守るためや珍しい昆虫を採るためにそこにいる野生の生き物(獣)を銃やナイフで傷つけなければいけないとしたら、それは間違ったトレッキングの在り方だと私達は考えます。
私達が考える理想のトレッキングとは、
自然と山岳民族の文化を尊重し、彼らと触れ合うことによって何かを学べる
ただその時が楽しければよい、というのではなく、後から来る人々や次の世代の人々にまで、自然や山岳民族の人々の生活・文化と触れる機会を繋いで行くことができる』トレッキングです。そのようなトレッキングを通してこそ、従来のままの山岳民族の暮らしや自然に触れることができるはずだと思います。またそのトレッキングを通して、参加された人々が『人間と自然のあるべき関係を学び、質素だけれど幸せに自然と共に生きている山岳民族の生活に関心をよせ』て下されば、私達のトレッキングの目的が果たせたと言えるかもしれません。
私達が本来のエコツーリズム、理想のトレッキングを実施するために心掛けていること、それは、、、
1.植物や動物、地域の生活、社会生活様式、考古学的な遺産への影響を最小限に押さえること。
2.ガイドはその地域に特有な価値をより深く正しく理解するためのわかりやすい説明を心掛けること。
3.ツアーの実施と決定に地元の人々が参加すること。
4.地域へ利益が還元されること。
そして、
Leave nothing but footprints.( 足跡以外は何も残さない。)
Take nothing but pictures.(写真以外は何もとらない。)
Kill nothing but time.(時間以外は何もつぶさない。)
をモットーとして、参加される皆様と共有できたら素敵だと考えています。


      

 


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