風の歌 星の道 シリーズ

角川スニーカー文庫 全2巻、外伝1巻

 

おおまかなお話

 疾風のソードと呼ばれるほどの腕のいい盗賊、ソード。育ての親であるハラルドが現世でもっとも「神と悪魔に近い」とされるリドルフィのフィンレック王家に忍び込み、捕まってしまったから大変。
 助けるためにと王城に忍び込んだソードだったが、大の苦手である妖魔を「お友達」と呼ぶ王女・レティシアによって結果的に捕まってしまう。
 更に現国王でレティシアの兄、シャリアールにレティシアの「義務」の護衛を命じられてしまい……

りあるの超個人的感想文

 リルちゃんがかわい〜のです!!
 リルちゃんというのはレティシアの「お友達」……ようするに「妖魔」なのですが。もうかわいすぎます!!
 こんなかわいいのに高位の妖魔だなんて……ソードじゃなくても信じられないです(笑)

 メインテーマではありませんが、とにかくらぶらぶ(笑)要素の強いお話です。
 レティシアはソードにらぶらぶだし(笑) 特に外伝は本当にらぶらぶです(笑)
 でもこれが気持ちの良いらぶらぶ度なんですよね。この二人、とってもかわいいです(^^)
 ほのぼのらぶらぶ。ラストの辺りでのソードはなかなかかっこいいです。ラストのセリフは、もう……//////

 疑うことを知らないレティシア。それを危なっかしく思うのは何もソードだけに限らないと思います。
 わたしも危なっかしく思いましたし。
 でもレティシアの魅力のひとつがそれなんですよね。疑うことを知らない。まっすぐで素直。
 ソードは幾度となく彼女に救われてますけれど、読者側も彼女に救われるところがあるんじゃないかな、なんて。
 彼女の武器は、「お友達」の「妖魔」だけではないんです。こんな素直で純真なところでもあるんです、きっと。

 ソードと道を違えてしまった兄弟子、ベイリュール。
 さまざまな苦しみの果てにそれぞれに世の中を憎み、そうであったがゆえに想いあったネフィアとケレスティ。
 彼らもわたしの心を捕らえて放しませんでした。
 特にベイリュールは……ソードにも強い衝撃を与えましたけれどわたしにとっても強い衝撃を与えてくれました。
 少しでも何かが違っていたならば。ありえない「もしも」ですけれどそう考えずにはいられなかったのです。

 でもでも、お気に入りはシャリアール(はぁと) フィンレックの人間には個性的な人が多いです。
 一筋縄ではいかないシャリアール、何もかも見透かしたような雰囲気のエセルリーダ、極端なほどのシスコンであるディスクリート。
 他にも外伝に登場のタニア。彼女も好きですね。
 外伝で出てきたのにちゃっかり「新・風の歌 星の道」にも出てるところなんてとっても彼女らしいです(笑)

 

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