電撃文庫刊行、川上 稔著「終わりのクロニクル 3[下]」
先月の中巻につづく完結編。とはいえ、シリーズはまだ続くのだが。
やはりヒロインの正体ばらした影響は少なくないな、と。
ただ、それにかわる謎も出してきたので、それである程度はひっぱるのだろうけどな。
それ以上に今回出てきた兵器には脱帽というか。
重力制御による加速を使用しての質量兵器。マスドライバーというやつであるが、
重力制御を人間サイズの自動人形(ロボットのようなもの)が2体一組で腕わっかをつくり重力バレルを作成する、と。
似たようなものは色々考えたりとか読んだりとかしたが、さすがにメイドさん仕様はお初であった。
あれにはやられたな。
1,2,3と一発ものに近いが色々やってくれてるので、後が楽しみというか。
さて、次はなんだろ、と思わせてくれる。読み方としてはなんか間違ってる気がするんだけどな。
朝日ソノラマ文庫刊行、神野 オキナ著「封神機伝マカリゼイン」
珍しいことに、沖縄が舞台にあらず。
巨大ロボットものらしいが、ちとイメージがつかめなくてなぁ。
人間関係は会いも変わらずの年少の少年と年上の姉さんカップル状態。ま、この作者のある意味アイデンティティかもしれんが。
あ、でも世界の状況とかがわかった時、アニメのゴーダンナーを彷彿とさせたね。
あんな感じ。合体はないけど。
センスの悪さもいっしょだな。
電撃文庫刊行、高畑 京一郎著「Hyper Hybrid Organization 00-01 訪問者」
同タイトルの外伝。数字の00がそれを表している、と。
で、本編はショッカーに入隊して正義の味方に復讐をしようとがんばる男の話だが、
外伝はそのショッカーの生まれる話。終わってない。
終わってない上にタダの任侠小説になっている。
作者本人も言うとおり、これを「ライトノベル」の範疇にいれてよいものかどうか。
でも面白いといえば面白いけどな。
決定的なまでに「萌え」分が足りないので、果たして受け入れられるかどうか、微妙。