先日のALL JAコンテスト、JR8VSE佐々木さんの指揮のもと、JA8CDTとして電信電話マルチバンドマルチオペ2波部門に参加させていただきました。
DE JR8QNR
■ 種目など
2002年 ALL JA contest
電信電話マルチオペマルチバンド2波(XM2)
JA8CDT 士別市
2,379局 × 222マルチ = 528,138点
OP:JA8CDT,JR8PPM,JR8VSE,JR8QNR
■ バンド別の局数
MHz 局 ま 21 22 23 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
---+---+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+
3.5:404 50 60 79 54 48 24 15 25 52 11 - - - - - - - - - - - - - 5 31
7:625 51 86 77 48 40 77 59 32 26 39 16 - - - - - - - - - - - 21 30 74
14:822 53 - - - - - - - - 18 67 97 94 86 94 49 54 60 40 42 35 39 34 13 -
21:512 57 - - - - - - - - - 42 36 36 41 65 28 41 41 45 43 25 51 18 - -
28: 8 7 - - - - - - - - - - - - - - 8 - - - - - - - - -
50: 8 4 - - - - - - - - - - - - 5 - - - - - - 3 - - - -
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計 2379 146156102 88101 74 57 78 68125133130132159 85 95101 85 85 63 90 73 48105
■ マルチ取得状況
11111111111111
000000000111110000000011111111112222222222333333333344444444445
ま 123456789012342345678901234567890123456789012345678901234567890
----------------------------------------------------------------------
3.5 50 ..*..*..**.*.*******************************.************.*.*..
7 51 .**.**.*...*.*************************.*******.************.*..
14 53 *.****..*..*.****.******************************************...
21 57 ..****.*****.************************************************..
28 7 .....*..........*.....*...*...*............*..............*....
50 4 *.*.**.........................................................
----------------------------------------------------------------------
■ オペレータ別運用時間帯
大文字はCW、小文字はSSB
Cc:JA8CDT Vv:JR8VSE Pp:JR8PPM Qq:JR8QNR *:stand by
21 22 23 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
-------+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+
3.5TX2 QQQQQQQQQQQQQQQQQqQQQqQQQQQqvvVvv PPPPp
7TX1 VVVVVVVVVPPPPPPppppppppppppPPppcccccc vVVcccvvvv
14TX2 VVvvvVVVVVVVQQQQQQQQpppppp pcccccccccccQQQpppPPPPPPPpqqqq
21TX1 ccccppppPPpp VVVvvVVQQQQQQQQQqVvVVVVVVvvV VcccccV
28TX2 PP
50TX1 p c
-------+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+
stand by
JA8CDT ******************************* ********************* ***** * **** ****
JR8PPM ********* ********** *** ************** ****
JR8VSE ******************* ***** ********** * ***** ***
JR8QNR ***************** **** ****** *********** *****
-------+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+
21 22 23 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
■ オペレータ別のモード内訳
==========================
MHz CW SSB 計
合計 3.5 325 79 404
7 269 356 625
14 443 379 822
21 277 235 512
28 8 0 8
50 0 8 8
1322 1057 2379
==========================
-------------------------- --------------------------
MHz CW SSB 計 MHz CW SSB 計
JA8CDT 3.5 0 0 0 JR8PPM 3.5 24 8 32
7 0 86 86 7 72 192 264
14 0 136 136 14 66 185 251
21 0 98 98 21 6 64 70
28 0 0 0 28 8 8
50 0 3 3 50 0 5 5
計 323 323 計 176 454 630
-------------------------- --------------------------
-------------------------- --------------------------
MHz CW SSB 計 MHz CW SSB 計
JR8VSE 3.5 13 53 66 JR8QNR 3.5 288 18 306
7 197 78 275 7 0 0 0
14 165 38 203 14 212 20 232
21 186 72 258 21 85 1 86
28 0 0 0 28 0 0 0
50 0 0 0 50 0 0 0
計 561 241 802 計 585 39 624
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■ ハード面
・ロギング 〜 ct → VSEより借用
・アンテナ
昨年の全市全郡にCL10,714Tを加えて、HF帯は2系統
となる組み合わせにしています。
送信系
---------------------------------------------------------
80m TS-950SD + HL-2K D.P. 20mH KT20R-R114
40m FT-920 + VL-1000 714X(3ele) 20mH KT20R
20m TS-950SD + HL-2K CL20DX(5ele) 21mH R114
15m FT-920 + VL-1000 CL15(5ele) 16mH KT7N
10m TS-950SD + HL-2K CL10(5ele) 24mH R114
6m FT-920 + VL-1000 CL6DXZ(8ele) 19mH KT7N
---------------------------------------------------------
受信系
---------------------------------------------------------
80m IC-775DX2 SLOPER 14mH KT7N
40-15m : 714T(2/4/4ele) 18mH KT8N
10m : CY104(4ele) 24mH R114
---------------------------------------------------------
・混信対策 〜 BPF5バンド分挿入 → VSEより借用
■ ソフト面
- 運用指揮 バンドチェンジ、オペ交代などをVSEが集中判断する体制。他のオペは独自判断せず運用に専念。
- アシスト 受信専用の機器から、新マルチ探しを行う
■ 全体の感想
私は2TXというものは、シングルオペマルチバンドが2つあるという単純なシステムしかイメージしていませんでした。今回、VSEのご好意により、マルチオペの本当のおもしろさを紹介していただくべく、アシストを重要視するシステム構成を準備していだだき、1+1=2ではないことをしっかりタタき込まれました。
このアシストを軸とすることと、バンドチェンジなどの判断VSE1人に集中することにより、冷静かつ各メンバーが統制のとれた効率的な運用に集中できました。
残念ながら私がアシストにまわったときニューマルチをUPする技術が伴わず、人に論ずるようなレベルに至ることができていません。ログを消すなどのミスが連発しメンバーには大変申し訳けなく、反省しています。
もっと訓練をつめば、他のバンドオープンを探しながら、好コンディション時には本当にプライオリティの高いものだけをUPしてランニングを乱さないなどのさまざまな配慮ができるものと思います。
今回は21MHz以上のバンドコンディションが苦しい状態でキャプテンの駒を運ぶテクニックが半分くらいしか見ることができませんでした。機会があったら、好コンディション時の判断の術を含めて、彼から盗み出したいところです。
また、低コンディション時のハイパワー運用典型の長時間微弱信号を拾う、神経すり減らす運用が余儀なくされ、精神的な疲労は大きいものがありました。
一方、オペが4名体制での2TXだったため、3名時に比べて計画的に睡眠や休憩が取れるため、肉体的な負荷は少なく済みました。
今回の構成を本格的に使いこなすには、まだまだ訓練が必要ですし、CWの受信能力など基本的なところも磨かなくてはなりません。勝つためのシステム作りとはこういう課題を克服しなくてはならないものかと、カルチャーショックだらけのコンテストでした。
日ごろから現状に満足せずコンテストに対するソリューションを前向きにすすめているVSEの姿勢には改めて感動させられました。 =>
TNX VSE
今回は、メンバーのスケジュール調整も苦労がありました。
CDT,PPM両名は当日、直前まで仕事をされていました。それでもコンテストに参加するため、時間に遅れることなく集まってくれて感謝しています。 =>
TNX CDT,PPM
私は普段CWのとき25WPMで運用していますが(受信能力がついていかないため)、今回は28WPM以上で終始運用していたように思います。CTに送出速度を落とす指示を2回ほどしたのですが、あまり変化がありませんでした。おそらく操作ミスでしょうが、結局そのまま運用していました。私のささやかな冒険でした。
■ 日記(QNR)
4月上旬の吉日
- JR8VSE佐々木さんに用があり、メールする。その返信の中に「ALL JA 助っ人しましょうか?」の文を発見。私は迷わず「タスケテ・・・」と救難信号を送る。即、快諾メールをもらい具体化を図りました。
- その後、1ヶ月でシステム構築をすることとなった。元々、zLog/Win & Z-Server で構成しようとしていましたが、VSEから「ctネットワークを紹介してあげる」とのことで、これに即決。システム構築/指揮をVSE主導で進めることになり、結果的にトラブルなく事は進みました。
4月27日(土) 快晴
- 午前中、必要な機材を積み込み千歳を出発。コンテスト中に買出しをするため、カミさんの車と2台で縦走。 去年より1時間短縮で5時間で士別に到着。
- 午後、アンテナを最終調整。714Xの7MHz同調点の変更と、3.5MHzDPの本設営完了。
畑に堆肥をまいたばかりで、鼻をつまみながらの作業。
- 仏間の机を並べ、コンテスト用のTS950/HL2Kを並べる。
バンド間のカブリをチェックするも、80m→40mへのカブリが大きいことが判明。知らなかったこととする。
- LANと受信設備用の電源配線等を行なう
- 各バンドワッチするも、14MHz以上は国内/DXともNG
4月28日(日) 快晴
- 07:00 運用場所の掃除、布団など環境準備完了
- 12:30 VSE到着。ロギングとネットワーク関連のセットアップ完了。ぶっつけ本番だったが、致命的トラブルなく完了。
- 15:30 1時間ほど、おひるね。VSEはFT920の取説を熱心に読み入っている。
- 18:00 JR8PPM早坂さん到着。なぜか元気いっぱいである。
- 19:00 JA8CDT加藤さん到着、祝賀乾杯(?)マルチオペのグループとしては珍しく「穀物」を主とした質素な夕食を終える
- PPMは1冊のメモ帳を取り出した。3年前のJR8VSE@CM2参加時の記録が刻銘に記録されていた。唖然。
- 21:00 7MHzCW:VSE 3.5MHzCW:QNR でスタート。7MHzCWのVSEは、スタート直後周波数を乗っ取られ序盤戦意喪失状態。3.5MHzCWの1局目はJH8FAJ高橋さんにに呼んでもらえた。
- 21:40 TS950のCW VBTを絞りすぎていたことに気付く。受信帯域を広げると「ありゃ?こんなに呼ばれていたの?」という状態。
- 00:35 VSEとPPMはTALKモードで盛んにチャットを行っている。私は操作がよくわからない。意を決して仲間に入ろうと第一声は「KETSU
ITAIIII」25秒後、VSEから座布団が届く。TALKモードは本当に便利なものだ。「HARAHETTA」と打ったら何が届くだろう?
- 00:58 JH8SLS岩佐さんに呼んでもらえる。599+40dB超で周囲を抑圧する勢いで入感。こちらの電波も同じように札幌圏に届いているのだろうか?
- そういえば、JR8OGB小山さんは参加されているのだろうか? 気になりだす。 周波数を勝手に移れないので周囲の状況がわからない。
- 02:00 ペースが落ちるも、それでも呼ばれ続けている。ALL JA は21MHz以外のバンドで運用したことがないのでわからなかったが、こんな時間帯でも呼んでくれる人がいるとは、さすが国内最大のコンテストだと思ふ。
- 03:50 今になって眠気に襲われる。背後に座っているVSEに3.5MHzを交代してもらう。東の空は明るくなってきたが、とろけるような睡眠に陥る。
VSEは早朝の3.5MHzSSBももれなくゲットしていたようだ。私はこの時間帯にSSB局が多いのをあとから思い出した。VSEに変わっていなかったら、取りこぼしていたであろう。コンテスターではない一般ピープル局の動向も頭に入っているとは、VSEおそるべしである。
- 07:40 4時間ほどポアされていたようだ。朝食とりながらはじめてサブワッチすることにする。
ありゃ?こんなにいい天気なのに、21MHzより上は何も聞こえません。1月の夜を思わせるコンディション。
- 08:14 VSEから召集発令。14MHzCWに。ハイバンドが悪いのは知っていたが、14MHzもこんな状態だとは。安定はしているものの、Sが7以上振る局がほどんどいない。こういうときは他のバンドのカブリがわずかであってもものすごく目立つ。
21MHzを運用しているPPMはもっと悲惨な状態だろうなと同情するが、人を心配している余裕などあるはずもない。
- 08:58 JR8LRQ/8小竹さんと21MHzSSBでPPMが交信。小竹さん、北海道に帰ってきてたのね。
- 10:18 14MHzCWを一旦打ち止め。PPMへ14MHzSSBに交代。8時台とコンディションに大差なし。
- 11:22 キャプテンから私へ21MHzCWの交代指示がある。コンディションはまだあり、継続して同じ周波数でRUNする。何か考えがあるようだ。
- 11:44 一瞬、あわただしくなる。どうやらキャプテンが28MHzに行ってみる決断をしたもよう。PPMがオペにあたっているようだが、私は21MHzCWの運用を必死にやっているので状況が見えない。28MHz5eleを上げた成果は果たして出るのか?
- 13:47 21MHzCWをキャプテンに代わってもらう。その後、DXコンテンストのリズムで21MHzSSB運用が続く。
一方、CDT加藤さんは14MHzSSBをさばいている。友人が多数おられるようで、ときどき「しばらくでした」という言葉が聞こえる。PCロギングは初体験なのにCTのキー入力も問題なく、おどろいた。
- 15:10 CDTから14MHzを変わってくれと依頼があり、交代した。14MHzのコンディションは午前中とあまり変わらず、3エリア以北は弱く不安定。CWバンドは周波数がどこでも確保できる状態。レートが上がらず15:53
PPMに交代。
- 18:47 PPMはラストスパートに備えて夕飯を取るとのこと。私が14MHzSSBをそのまま引き継ぎ運用。フットスイッチは生まれて初めての体験。最初慣れないことで足がつってしまう。痛さで涙が出て声も震える。若干コンディションは良くなったような気がする。
- 19:32 キャプテンから3.5MHz移動するよう指示を受けた。外はすっかり暗くなっている。周波数のは意外にあっさりと見つかった。4局交信して19:53フル充電したPPMにオペを交代、TX1はラストスパートに入る。
- 20:03 7MHzSSBを運用していたCDTが、夕食を終えたVSEにオペを変わり7MHzSSBでTX2もラストスパートに入った。午後はじめて、70QSO/hをマークした。
しかし、後ろで様子を聞いていた私は猛烈な混信でぐちゃぐちゃになっている様子が彼の背中を見ていてよくわかった。
- 20:49 PPMはしばらく3.5MHzCWに居たが、やがて呼ばれなくなり最後の16分は賭けに出た。SSBにモードを切替えたところこれがビンゴ。8局の追加点を入れてフィニッシュ。ラストスパートがうまく行き、とても気分が良く終えられた。
- 21:10 反省会と乾杯。14/21MHzの局数は一見、好コンディションと勘違いされるおそれがある(キャプテン談)
今回は、初めての試みも多く、今後得点アップできる要素はかなり残っている物と思われます。序々に詰めて行きたいと思います。
競技中、多少トラブル等はあったものの、ケガをする人もなく、無事終了することができました。
・・・あらっ、おかげで28の細かいオープン見落とした気が・・・・。
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