3日目:エクス・アン・プロバンス
朝がたちょっと早めに起きだして、ニースの海岸ぞいをお散歩。うーん優雅。ってゆーか気持ち良い。青い海と青い空ですよ、まったくもうくらくら。海の水って冷たいのかなぁと思って波打ち際に寄って行ったら、ちょっと手で触るつもりが足首までザパーン。はっはっは。裸足にサンダル履きでよかった。思ったより気持ちよかったので、しばらくそのままつかる。海の水に突っ込んだのなんてかなり久しぶりだなぁ。
午前中はバスに乗って一気にニースからエクス・アン・プロバンスへ。バスの中は爆睡。ほげげげー、と思っているうちに到着。で、まずは昼食。
昼食のレストランは入り口が小さくて、中の席も余りたくさんない。お昼にしては早い時間についてしまったせいもあるけど他にお客さんがいない。ツアーで入るにしてはなんかこさっぱりしたお店だな―と思っていたが、このお店が激烈グー。最初に前菜でフォアグラが出てきたのだが、大きなお皿に実におしゃれにちょりっと乗せられてくる。そうそう、これが日本で言うフランス料理のイメージよっ!今までフランスでの料理でも、大体が適当なお皿にがばーっていう感じでもりつけられた優雅さもおしゃれさもない料理ばかり食べていたから、「日本でいうフランス料理ってのは実在しない料理なんじゃないか?」と疑っていたんですよ。いやでもあったね。ちゃんとあったんだよ。まさにこの食事がそう!!お皿の盛り付けだけでなく、味も文句なくグー!!僕はそれほどグルメでもないし、味の善し悪しが分かるほうでもないのだが、それでもこのお店の料理はグー!!おまけにおしゃれさも味もグーなのに、堅苦しくないので更にグー。ボーイのおにいちゃん達が実に感じよくて感動。メインのお皿が熱いので気を付けてね、というのに「アチチ、アチチ」と言ってたのは、誰か日本人が教えたんでしょうか?なんだかかわいくて笑っちゃいました。で、はたと気がついてみるとお店はいつのまにか満員。やっぱり皆さん、良いお店はちゃんと分かってるんですね。
で、食事が終わってから市内観光。エクス・アン・プロバンスの街は噴水がたくさんあって、街のいたるところで水がちょろちょろ出ているのです。で、今日も一日良いお天気で日向はかなり暑かったんですが、そうしたら市庁舎広場でお散歩をしていた犬達が、いきなり噴水の水溜りの中にザップーン。実に気持ちよさそう。あーあ、僕も一緒に飛び込みた―い。
バスに乗ってセザンヌのアトリエへ。セザンヌというと静物画のイメージしかなかったんだけど、やっぱり静物画ですね。アトリエの中にはおなじみのオレンジとかワインのビンとかが置いてあって、ああ、これがあの絵のモデルね、というのが分かる。分かる、が、やっぱりアトリエに本物の骸骨を置いてモデルにしたりして生活するのは、ちょっとなんじゃないかと思うぞ。思うだけだけどね。やっぱり普通の神経では芸術家はやれないんだろうか。だってさ、本物なんだよ。それも一つじゃないんだよ。三つくらいつんでるんだよ。うがー。
そのあと更にバスでちょっとドライブして、セザンヌがよく絵にかいていたというサント・ヴィクトワール山を眺めに行く。僕らはバスでぶいーんと行ったが、セザンヌは毎日絵の道具を抱えて歩いて往復していたとか。うーん。芸術家は体力もいるのぉ。
夕食は自由に食べる、ということだったので、昼ご飯に満足してしまった僕らは軽く住ませてしまう事に決定。だってコース料理は胃に負担かかるし、時間かかるからね。ということでミラボー通りに面したカフェ&レストランの中からメニューが読めるものがないかちぇっくちぇっく。どうやらスパゲッティボンゴレがあることが判明したのでその店に決定。やっぱりフランス語は読めないって。が、このボンゴレがいまいち。味付けがどうのこうのいう前に、パスタがゆですぎ。柔らかすぎ。おまけにダマになってる。おいおい、僕が自分でゆでたってこんなにひどくはならないぞって感じ。くそー、フランスは食の国ではないのかぁ?やはり食糧事情に関してはイタリアのが数段上だな。どんなに適当な店に入ってもパスタはうまいもん。ってなわけでたいして食欲がなかったのもあってパスタはちょっとつついただけで放棄。その代わりに、街を歩いているときに一目見て気になっていたイチゴタルトを売っていた店を直撃。もうそこそこの時間になっていたので店が開いているか不安だったのだが無事に開いていた。で、ちゃんとイチゴタルトも残っていたのでラッキー、とオーダーする。と、店のおにいちゃんがタルトを紙ナフキンではさんで渡そうとしてくる。きっと歩きながら食べるんだろうということでそうしてくれたんだろうが、僕はホテルに帰ってゆっくり食べたかったので、なにか箱に入れてくれ、と言おうとした。が、英語でなんて言えばいいか分からない(当然フランスごで言おうとなどはなから考えてない)。おにいちゃんも僕がなにかを言おうとしているらしいのは察してくれたのだが、なにを言おうとしているのかまでは予想がつかないらしい。で、ちょっと困っていたら、ちょうどおにいちゃんの手前のところにケーキの箱らしき物体を発見。思わず「それそれ」と指指す。おにいちゃんもすぐに分かってくれたらしく、二人ともやっと意思の疎通を図れたことににっこり。おにいちゃん、こんなにも語学劣等生な僕に付き合ってくれてありがとう。イチゴタルトは激烈おいしかったよ(はあと)。
次に進む
目次に戻る