まずは留園。飾り窓を通して向こう側の景色を見ようなんて、実におしゃれ。池を中心にした庭園は、実に中国的と言うか日本的と言うか、落ち着けるきれいな景色ですねぇ。年を取ったらきれいな自然が眺められるところに住みたいと言う昔の主の思いから造られた庭園らしいですが、そこで自然のあるところに行こうとせずに、人工的な自然(?)を自分の庭に再現しちゃうところがやぱりすごいよね。
ところで中国は一人っ子政策中。おじいちゃんおばあちゃん父親母親総がかりで一人っ子をかわいがるんで、わがまま放題やりたい放題の子が育って困ってるそうな。この留園でも、おじいちゃんが池のところで孫の写真を取ろうと幼稚園児くらいの子にポーズを取らせていたんだけど、いろいろ注文をつけられて気を悪くしたらしいその子供は、いきなり持ってるおもちゃを池の中にポーンと投げ捨てた。おいおい。世界遺産の池におもちゃ投げ捨てるか?それまでほほえましい光景として眺めていた周りの人が眉をしかめる。でもおじいちゃんは写真を撮るだけで一言も孫に注意なし。おいおいおいおい。いくらかわいい孫だからって、悪い事したら怒らなきゃだめでしょ。まったく。
で、虎丘斜塔。確かに斜めなんですわ。ピサといっしょだね。といってもピザのは直接見た事ないからどっちのが傾いてるかわからないけど。参道で売ってた焼き栗がおいしそうだったんだけど、買う暇なし。人がすごくて。やっぱりこっちでも3連休だから国内の観光客が多いんだなぁ。でも中国の人って、しゃべってる言葉を聞かないと日本人だか中国人だか分からないんだなぁ。だからグループからはぐれると迷子になりそう。ヨーロッパだったら日本人の集団は目立つから、ちょっとはぐれても大丈夫なんだけどなぁ。
昼食後に拙政園。ここが蘇州の庭園の中でも一番広いらしい。遠くの塔の景色を庭の景色に取りこんでしまうと言う借景が見事。実際よりももっと庭が広く感じられる。ここの観光を始めたころから、ちょっと雨降り。ガイドさんが傘を持ってなかったのでいれてあげたのだが、いかんせん僕の折り畳み傘は超ミニサイズ。あんまり役に立たず。なーんてことを思ってる間に雨はやんでしまったのでラッキー。拙政園の庭はなんだかモネのジベルニーの庭を思い出させる。といってもあっちが日本『風』庭園なんだから、本家はどっちかっていうとこっちだよな。はすの花がちょりっと咲いていたけど、これが満開のときに来たらもっときれいなんだろうなぁ。
観光の合間に蘇州の名産品の刺繍の店に連行される。そしたらそこで他の人を案内して入る工藤君にまたもや遭遇。これで3日連続だね。ふはは。それにしても細ーい糸を使った刺繍は実に見事。よくつくれるよねこんなの。で、その中でも実に不思議なのが、表から見た絵柄と、裏から見た絵柄が違う刺繍。さるとねこだったり、チャールズ皇太子と今は亡きダイアナさんだったり。何でそんな刺繍が可能なんだ?輪郭が一緒なのがポイントだとは思ったんだけど、どうもはっきりと分からずにお店の人に聞いてみる。最初のうちは「それは秘密だから教えられない」といってたのを、なんとか粘って聞き出す。こたえは→ミシンと同じ原理だそうな。ああ、そういうわけか。わかったわかった。気分すっきり。
最後に寒山寺。ここは地元中国人にはマイナーなんだけど、日本人観光客は絶対に訪れるところだとか。漢詩が有名だからね。ガイドさんが「寒山寺の詩は高校の教科書にものってるようですね」といっていたけど、そうだったっけ?いやぁ、もう漢文なんて忘れたよ。一年間週1時間しかやらなかったからね。一二点とか上中下とか、読む順番が暗号解読みたいで面白かったって覚えしかない。どんなの読んだっけなぁ?さっぱり覚えてない。日本から送られた鐘があって3回鳴らすといいことがある(具体的にどんなことだったか忘れた)というので、みんなで3回ずつ鳴らしまくり。除夜の鐘より連発。そんなんでいいのだろうか?