PL雑感その9


メモリアルコンサートのDVD
「PINK LADY LAST TOUR Unforgettable Final Ovation」最高です!

2005.8.28 続きを追加2005.9.4

何やら宗教がかったタイトルで失礼します。デビュー満29周年、30周年目突入の25日に発売された2枚組DVD。PLファンの皆様においては、週末から日曜にかけてDVDざんまい、ドップリとつかっていた方も多いかと思われます(笑)
かく言う私も勿論そうでして、今も映像というか残像が頭の中で渦巻いている状態ですね。

まあ何と言いますか、このDVD、コアなファンにとっては、いろんな意味で感慨深いものがありますね。やっと・・・・というか、待たされたというか、待ったかいがあったというか。本格的なPL映像商品が、解散24年にしてやっと世に出たという意味です。だってそうでしょう。テレビの申し子?とも言われるPLですが、こと映像商品に関しては、物足りない状況がずっと続いていたからです。(振り付けDVDは別、これは素晴らしい!の一言)
そんなコアなファンの欲求不満を一気に解消してくれる優れもの、これが今回発売されたDVDと言えるでしょう。開けてビックリ玉手箱じゃないですが、歌詞カード先頭の曲リスト、これを見ただけでこのDVDのスゴサがよく分かります。一言で言えば「曲の網羅性」です。シングルA面曲は、抹消?された「ラスプリ」を除いて全曲をカバー。それに加えて「パパイヤ軍団」などB面曲も盛りだくさん。さらに加えてアメリカ進出がらみの曲やクッキー時代(プロデビュー前)の曲まで入ってます。コアなファンなら(コアなファンほど)、随喜の涙(ありがた涙)を流すこと間違い無し。


かくいう私は3月にVOl3を見ましたが、LAST2DAYSは見られませんでしたので、評判の27日を収録したDisc−2から見始めたのですが・・・やっぱり出だしから感涙してしまいました。お二人のノリ、会場のノリ、豪華な演奏・・・どれを取っても「スゴイ」という月並みな言葉しか出てきません。これぞ第一級のエンタ。
途中でバック演奏の方々をお二人が紹介するのですが、その中で、尊敬する音楽監督の井上鑑さんが出てちょっとスピーチしてました。おおよそ次のような趣旨で「アイドルっぽい曲は寿命が短いけど、PLの曲は30年近くの長い間歌い継がれている。これはすごいこと・・・」全く同感ですね。それから、Disc−2の「ピンクタイフーン」では、最後ということでコンサートスタッフの方々がステージ上に勢ぞろいして、PLと一緒に踊るんですが、これ面白いです。だって、コンサートスタッフのいいおっさんが、着ぐるみきて踊ったりして微笑ましいというか・・・感涙の後は爆笑でした。とにかく、ステージ上と客席皆が踊ってるというのは見ていて本当に圧巻ですね。何か宗教パーティーのようでもあります。当日は平日ということで、客席では仕事帰りネクタイ姿のおっさんも数人映ってましたが、そんな方々も一緒に踊ったりしていて、なんとも微笑ましく、なごやかな「癒しの空間」といった感じもしますね。そんな空間は世界広しといえども、PLコンサートならではです。

さて、続いてDisc−1を見ると・・・「マンモナ」でまた感涙してしまいました。私の一番好きな曲ですから。
待ち望んだPL後期の曲が、これだけ網羅されているのは、やっぱり嬉しいですね。一部PL時代と振り付けを変えており、これについて、ファンの間でも様々な見方があるようですが、私は純粋に新しい振り付けもカッコイイと思いました。さて、後期の曲、私は「マンモナ」のほか「世界英雄史」「DO YOUR BEST」が好きなので繰り返し見てました。これらの曲、勿論、映像商品化はこのDVDが初めてと言ってもいいでしょう。(正確に言うと「マンモナ」は1984年コンサートのメドレーで入っていた?)本当に後期には名曲多いです。そういった意味でコアなファンは随喜の涙です。「世界英雄史」なんか、お二人のノリがすごくて、何かPLコンサートというより、ロックフェスティバルにでも来たような錯覚を覚えます。


とにかく、PLの実力というか底力を今さらながら、再認識できるDVDであります。こんなに魅せるステージのできる日本人歌手、特に女性歌手、若手まで含めても、PLを置いて絶対いません。(断言できます)

さて、以上「コアなファンは」と繰り返しましたが、私が見ていただきたいのは、むしろ、ライトなファンの方々です。例えば「UFO」とか「サウスポー」くらいしか知らない方々、テレビでしかPLを見たことない方々。そんな方々も是非買って見てください。いかにステージ上のPLが素晴らしいか、いわゆるメガヒット曲以外にも、こんなにいい曲を歌っていたのか・・・とPLの新たな魅力を発見すること確実でしょう。

今はとにかく、このDVDがいっぱい売れて多くの方が視聴し、PLの魅力が普及・伝承され、新たな展開(映像商品・再結成)につながることを願うのみです。(ちなみにネット販売のAmazonを見ると、このDVD絶賛されていますね。)
おしまい。

続き2005.9.4

さて、一週間DVDざんまい(笑)を続けて、感じたことが二つあります。一つ目は、ケイちゃんの自叙伝「あこがれ」にコンサートに到るまでの経緯が書かれていますが(まだ読んでない方は買って読んでください)・・・「PLお二人の読み」が見事に当たったなということです。
「歌って踊ってる時はPLになりますが、それ以外は○○歳のオバサンに戻らさせていただきます」これがある意味、今回のコンサートに一貫したコンセプトではなかったでしょうか。今現在生身のお二人、ありのままの姿を見せるということ。ある意味勇気のいること?そして、このコンセプトは何とお二人の発案のようです。スタッフは当初反対のようでした。今回のコンサート、これだけ盛り上がった大きな要因が、このコンセプトにあったのではないかと思うのです。大きな共感を呼んだのは、単に「懐かしい」だけではなかったのですね。そう言えば、4月にOAされた「スーパーテレビ」で、このMC「歌って踊っている時は・・・」の場面で観客が一番いい笑顔をしていました。ほのぼのとした・・・そうした意味でお二人の読みというか発案は見事でした。

二つ目は、PL時代アメリカ進出の話が、MCの笑いを取る?ネタになっていることです。これは、当時の状況を知るファンにとっては誠に感慨深いというか、気分爽快というか、ある意味嬉しいことでもあります。
PLのアメリカ進出、当時のファンもいろんな見方があったと思われます。そして、ご存じのとおりマスコミ評は最悪でした。このことが、私にとって長い間、ケイちゃんの「あこがれ」流に言うと「黒い塊」になっていました。でも、お二人がMCでアピールしているとおり「KISS・・・」のビルボード記録(日本人としてはキューちゃんに次ぐ)は残ったし、NBCのレギュラー番組出演(日本人でその後無し)の記録も残りました。勿論、記録だけではありません。アメリカ進出の貴重な経験は、その後のお二人の芸能活動、現在の活動にもプラスの影響を与えていると、今私は確信しています。
当時、「なぜレギュラー番組を短期間で打ち切って帰国したか」大きななぞでしたが、ケイちゃんの「あこがれ」のおかげで、そのなぞも解けました。MCで当時の状況を自嘲気味に「魔が差した」と総括するケイちゃんの姿が、なんとも微笑ましく、かわいらしく思えました。そして、このケイちゃんMCによって、私の中の「黒い塊」も消えたのでした。

おしまい。


メモリアルコンサートから30周年へ2005.5.29

2年間にわたるメモリアルコンサートが27日をもって終了、今日は今想うところをあれこれと。

本当はラスト2日のコンサートの感想など書きたかったところですが、残念ながら私にとっては、今年3月に見た公演で終わっているのです。HP管理人として情けないところですが、気を取り直して書いていきましょう。
ということで、ラスト27日の模様は、PL−NETさん各HP掲示板を見たり、翌日朝のテレビ情報番組、スポーツ新聞記事などで知ったわけです。ある番組では、いつも政治ネタを語る大新聞の方がPLを語ったりしていて、微笑ましいものがありましたね。また、スポーツ新聞各紙も写真付で、結構大きく取り上げていたようです。某新聞の「悩殺」というタイトルには苦笑でしたが。報道によると4時間近い公演で医師を待機させたとか。一瞬、ケイちゃん盲腸直後の77年武道館を思い出しましたね。それにしても、とてつもなく多くの曲を披露したまさにPL集大成の公演だったわけで、行けなかったことが今更ながら悔やまれますが、後は夏に発売されるDVDに、できるだけ多くの曲が収録されることを願うのみです。

ラスト27日こそ行けませんでしたが、VOL3自体にもPL集大成の色合が濃く出ていましたので、それに行けただけでもよしとしましょう。(コンサートが終了しましたのでネタバレありで)コンサートの思い出を。
絶対生で聞くことができないとずっと思っていた、アメリカがらみの曲「LOVE・・・」や後期の曲「マンモナ」のみならず「DO・・・」「世界英雄史」まで見て聞くことができたわけですから、この感動たるや生涯忘れられないでしょう。ケイちゃんがMCで「今回の公演で今まで嫌いだった曲も好きになった」なんて笑いを取ってましたが(ケイちゃんがどの曲を指したかはご想像にお任せします)、マニア向けとも言われる(私は大好き)後期の曲も、コンサートの大音量で聞くとまた違った魅力が発見できて、新鮮なものでした。大音量で「マンモナ」を聞いた瞬間、本当に嬉しさのあまり卒倒寸前でしたね(笑)
それから、コンサート会場では皆さん踊るので、床が地震のように波打ってまして、怖いくらいでしたね。抜けてしまうんじゃないかと、本当に思いましたよ。こんなコンサートもPLならではなんでしょうね。
まあ思い出は尽きませんが、このへんにして。

実は、今回のコンサートの折り返しに地点に当たる去年の夏頃から、コンサート後のこと、具体的にいうと30周年について気になっていました。以前PL雑感にも書きました。今、改めて今後のお二人の活動が気になるところです。2年間100か所に及ぶコンサートで身を削った(命も?)分をまず取り戻して、それからソロ活動を再開していただいて。そして、できれば再結成で30周年を祝えたらなあと、切に思いますね。27日ラスト公演の記事を見ると、関係者の発言としながらも、今後の再結成に含みを持たせるようなことも書いてありましたし、VOL3コンサートパンフでミーちゃんのコメントもありますし・・・
いずれにしろ、ファンの願いが届き、「やりたくなったら、やっちゃいな!」みたいなノリで、お二人が決断されることを願うのみです。アイエスの社長さんも、おっしゃってるじゃないですか「逸材をほっておかないのが、この業界です」と。今回のツアーを通して、PLが歌謡史上まれに見る逸材であることは、充分に証明されたと思います。PL時代後期、アメリカ進出以後、マスコミの冷淡な態度に悩まされたファンにとっては、まさにリベンジ的な意味合いもあったかなと。

考えてみれば、当時新興のT&Cが歌謡史上最大のアイドル・デュオを生み出したのですから、既存勢力は苦々しく思っていたんだろうなと、今なら容易に想像できますが。ベンチャー企業が、いきなり大ヒット商品を生み出したようなものです。マスコミの話題はPLに独占され、新人歌手の売り出し計画が狂ったプロダクションも多かったでしょう。そんな文脈で見ると、後期PLへのバッシングにも近いマスコミ報道も、何となく(ファンとしては納得しがたいことですが)歴史の必然であったのかなとも感じてしまいます。ただ、そんな一時期があっても、いいもの(逸材)は必ず再評価されるということを、今回のツアーは示したのですね。

さて以下は、私が30周年に寄せる妄想です。笑って読んでいただいて結構ですが、実現していただけたら嬉しいです。

まずは、文字通り「PLのすべて」と言える映像集の商品化です。簡単に言えば「当時のA面曲すべてを当時の映像で(映像の無い「ラスプリ」を除く)」です。これは全てのPLファンが、解散以来ずっと願っているのに、いまだ実現されていないことです。昨年発売された「フリツケDVD」これは、おそらく講談社さんの予想を上回る売れ行きになったと思います。PL映像に対する根強い需要は証明されたと思うのですが。要は中途半端で無い商品を出して、ちゃんと宣伝すれば需要はあると思うのです。値が張って売れ行きに懸念と言うならば、当初の銀箱のように注文生産でもいいのではないでしょうか。
そして、この映像集には、ドキュメント的お宝的なものを入れると価値が上がると思います。例えば、常葉学園放送部制作の1976年4月静岡駅での上京シーン、スタ誕の予選・決戦、フジ「スタードッキリ」の寝起きシーン、CM映像、その他未公開の映像など、マニア心をくすぐる要素に期待したいですね。

次に新曲。これは、以前も書いたことがありますし、また日を改めて・・・

最後に30周年の復活公演
今回のメモリアルコンサートがPLの集大成であるとすれば、次なる公演とは?いろいろ思うところはありますが、一つは多少マニア向けの色彩を濃くしたもの、あるいは新たなPLの展開を見せるものができないかなと。新曲が出て、オリジナルアルバムが発売されて、それをひっさげて公演となれば一番嬉しいのですが。まあ、興行としては、PL時代のおなじみのヒット曲を網羅するのが王道なのかも知れませんが、そのへんの折り合いが難しいところでしょうか。
今回のツアーみたいに規模を誇るものでなくとも、なんか中身が濃くて、ファンの集い的な(PL時代豊島園みたいな)要素があって、真にPLを愛する者達のお祭り、抽象的ですが、そんな公演があってもいいかなと。

妄想は尽きませんが、今日はこのへんにして、続きはおいおいと・・・
最後に「ミーちゃんケイちゃん、2年間のコンサートをありがとう!」


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