PL雑感その23


なぜPLには女性ファンが多いのか(再考)2011.12.25

本日のタイトルを見て「何を今さら…」「だから、どうした?」と感じるPLファンも多いかと思いますが、そんな方々には読み飛ばしていただくとして…(笑)

男性ファンの私にとっては、「ミイちゃん派とケイちゃん派のファン層の違いは?」と並んで、PLについて永遠のテーマなんですね。まあ、なかなか確定的な答えが出ないから面白いのですが。今年を振り返りますと、PLのコンサートツアーに5回、ケイちゃんのソロライブに2回と、PL関連ライブとしては自己最高の年だったわけですが、いずれの会場でも「女性ファンの多さ」を改めて実感したわけです。厳密に数えたわけではないですが、PLツアー各会場では少なくとも半分は女性でしょう。会場によっては過半数?象徴的なのは開演前の女性トイレ、すごい列の長さ!
そんな中1人で会場に足を運んだ男性ファンの中には、プログで「周りは女性ばかりで圧倒された」みたいなことを書いてる方も複数見かけましたね。単に数のうえで女性ファンが多いだけでなく、男性ファン顔負けなくらい熱心な女性ファンが多いのも特徴です。「たまたま近くの会場に来るからコンサートに行く」だけでなく、遠方へしかも複数回足を運ぶ女性ファンも多いようです。先日のケイちゃんライブ後の懇親会でも、熱心に質問している女性ファンが目立ちました。


そもそも、なぜ私が今日のタイトルのような問いを発するかというと、いたって単純な理由で当時から「女性アイドル=男子学生のファン」という固定観念があるからです。まあ、私の固定観念というより、当時はそれが普通というか当たり前でしたね。PLも当初そのへんのファン層を狙い、それはある意味成功(よって私もまんまとひっかかった!)したわけですが、想定外(今年のキーワード!)なことに、当時の小学生女子のファンをも大量に獲得したわけです。これは当時の女性アイドルとしては、わりと珍しいことなわけです。全くそういう例が無かったわけではないですが、PLのように「大量に獲得」というのは例外でしょう。
私が「なぜPLには女性ファンが…」と問いを発するもう一つの理由。それは当時の「メジャー女性アイドル」として、PLは特異な売り出し方だと思うからです。一言で言えば「お色気路線」。当時の女性アイドルは圧倒的に「清純派路線」が多かった中で、PLのような売りだし方は少数派というか特異です。
まあ、これについてファンの見方は分かれるかも知れませんが。数年前ミイちゃんがテレビで「お色気路線だった」と自ら振り返っていましたが、私も少なくともデビュー当初は「濃厚なお色気路線」だったと思うのですね。PL人気が国民的になるとともに、その傾向はいくらか薄らいだようにも見えましたが、ミニを基調とした衣装は、解散その後の再結成、「解散やめ!」後の今でも続いています。

さて、問題は「なぜ、お色気路線なのに女性ファンを獲得できたか」なのですが。一つの答えとして「女性ファンといっても、当時は小学生。『お色気路線』については特に感じることはなく(というか理解不能)で、純粋に『かっこいいお姉さんに見えた』から」というもの。私が思うに、小学生と言えども、そのへんは敏感に感じるもので、もし「お色気路線」に何か「いやらしさ」を含むものであれば引いてしまうでしょう。PLの場合それを感じさせなかった。ここがポイントです。
ちょっと前に、朝日新聞が女性グループ歌手のランキングを掲載していました。数名の識者が、項目毎のポイントで女性グループ歌手をランク付けるというものです。これでPLは1位でした。勿論PLファンとしては嬉しいことですし、当然と言えば当然ですが、このランク2位以下を見ると、ちょっと?な面もあるので、それほどこのランクにこだわりは無いのですが。注目はその識者の中で、女性の方がPLについておおよそこんなことをコメントされていたのですね。「男性にとってはセクシーかも知れないけれど、女性にとってはかっこいい」と。

以下、私の想像を交えて今日のテーマに対する一応の答えです。おそらく当時の小学生女子にとってPLは「かっこいいお姉さん」という存在だったのだろうと。まあこんな感覚だけなら、一時期の熱病みたいなもので、すぐに覚めるものかも知れません。PLがすごいのは、今やアラフォー以上となった当時の小学生女子達が、今でもPLコンサート会場に足を運んでいるという現象です。これはケイちゃんも言われる通り単に「懐かしい」というだけでは無理でしょう。定価6,800円のチケット代を払い、日時・場所を合わせて足を運ぶわけですから。9月にOAされた密着番組では、ある会場のロビーで女性ファンの方がインタビューに答えていました。「(PLを評して)超人ですよね。今までと変わらないんで」と。当時の「かっこいいお姉さん」は今や「超人」の域に達しているのでしょうか。「変わらない」というのは、主に二人の体型というかスタイルのことでしょうか。いずれにしろ、「かっこいいお姉さんが」そのまま「あこがれ」の対象であり続けているという感じを受けます。それが今の女性ファンにとって、PLコンサートに足を運ばせる原動力なのではないかと。

PL同様に松田聖子さんなども女性ファンが多いと言われます。ここから考えると「女性ファンが多いことは、トップアイドルになること及び長く歌手活動を続けるための必要条件である」とも言えそうです。必要十分では無いでしょうが。(以下、実名をあげずA・B・Cさんとします)何かとPLと比較されるグループAさん、PL同様ミニスカがトレードマークであったBさん、Cさん、いずれもコンサート会場のファンは男性がほとんどです。当時の動画を見ると。そういった当時の状況を見るにつけ、「PLが女性ファンを多く獲得したのは特異なこと」だと思いますし、またそんなことからも「PLファンで良かった」とも思うのですね。
今年のコンサートツアー会場で踊る3名以上のグループには、男女混合のチームも結構見られました。皆さん振りつけがそろっていてすごいのですが。こうした光景が見られるのも「PLならでは」でしょう。
長くなりました。このへんで。


DVDとテレビ番組2011.11.27

先日、ビクターHPで12月発売のDVDが告知されましたね。タイトルは「Concert Tour 2011 INNOVATION」、定価6,800円でコンサートチケット代と同額。
何より予想外だったのは2枚組ということ。てっきりコンサート内容収録の1枚と思っていたので、これは嬉しい誤算です。ビクターHPによると、Disc1がコンサート本編145分、Disc2が特典映像36分とのこと。コンサート本編は、メモリアルコンサートDVDでもカットされた例の曲を除けば、網羅されているのでしょうか。トークやダブルアンコールも収録されているようで期待できそうですね。曲リストの中に「オーディエンス・モンスター」とありますが、これはコスプレで歌い踊る観客の模様を流すのでしょうか?だとすれば、日本のコンサートDVD史上珍しい?ことでは。

さて、注目はDisc2特典映像の中身です。「フリツケ・マスター・アングル」「コンサート映像・別カット」として「ペッパー警部」「渚のシンドバッド」「UFO」の3曲が並んでいますが、これはどういう映像なのでしょうか。2004年に発売された「フリツケ完全マスター」の固定映像みたいなものでしょうか?期待が高まります。さらに、Disc2では舞台裏の様子や記者会見、打上げ会場の模様も収録されるようで、こちらも楽しみにしたいと思います。この手のDVDで、舞台裏やメイキングシーンが収録されるのは今や定番ではありますが、これはいい傾向です。素に近いミイちゃんケイちゃんの姿が見られるので。なお、以上の情報は全て現時点でのビクターHPによるものです。12月の発売を楽しみに待ちたいと思います。
このDVDが2枚組となったことで、今年PL作品として新発売されたDVDは全部で8枚!夜ヒット4枚+Singles Premium2枚+本DVD2枚=8枚。これは1グループ歌手としては、すごい記録ではないでしょうか。


話は変わりまして、9月にフジテレビOAされた舞台裏密着番組。その後、一部の地方局でもOAされたようですね。その後しつこく見直したなかで(笑)、注目されたのは番組に名前入りで紹介されたキョードー東京の取締役さん(以下T氏)なんですね。私、コンサート業界の慣行はよく分かりませんが、このT氏、結構番組で登場されているんですね。最初の初陣式の打ち合わせから、東京でのリハ、市原でのリハ、その他の地方会場にも。「コンサート企画会社の幹部の方は、こんなにも現場に足を運ぶものなのか」と思ったわけです。それが業界では一般的なことなのか、テレビ撮影があるからなのか、あるいはPLの公演への期待が高いからなのか、そのへんの事情は分かりませんが。

初陣式の最初の打ち合わせで、衣装予算の話になり、このT氏「ちなみに?」とお二人に衣装代を聞いてましたね。まあ、予算の話に取締役さんがご登場するのはある意味当然ですが、その他にもリハや公演の現場にも結構ご登場されているのが印象的であったわけです。
私の年代ですと、キョードー東京さんというと洋楽あるいは、邦楽でいうとアイドル系以外のイメージが強いので、今回PL公演の企画・主催ということは、わりと意外感があったのですね。まあ、これは私の認識不足というか時代錯誤で今や洋楽、邦楽、アイドル系、非アイドル系問わず幅広く手がけられているようです。というか、日本の音楽市場全体として縮小傾向のなかで、邦楽だ洋楽だ、アイドル系だ、ロックだなどと、ジャンル分けしている状況ではないわけで。PLのように固定ファンがいて知名度・動員力がある歌手であれば、ジャンルを問わず手がけたいというのが、業界の事情なのかなと想像するわけです。

話が脱線しました。さて、このT氏、初陣式のリハ場面でいいことを発言されましたので、ご紹介したいと思います。震災直後、曲目変更で「ピンク・タイフーン」を入れることになったわけですが、歌詞の「もっとめちゃくちゃに」が「この時期にふさわしくないのでは」と問題になったのですね。歌詞を変えるかどうか。そこでT氏のご発言「ピンク・レディーの曲が全国に浸透していて、それが勇気付けるきっかけになるくらいだろうっていう曲なんで…結論としてはやるっていうことで」この一声で「ピンク・タイフーン」は歌詞を変えずに披露されることに決まったわけです。私が注目したのは天下のキョードー東京さんの現役役員さんが「ピンク・レディーの曲が全国に浸透していて」と言われたことです。ヒットチャート1位の曲でさえ全国に浸透していない今の時代、これは重いですよ。何しろ「天下のキョードー東京さん」がですよ。しつこく(笑)まあそういう認識があったからこそ、今回のツアーを企画・制作されたわけでしょうが。

では。


ツアーが終わって2011.9.25

先週早くも「ツアー後」について書いているので、順序が全く逆ですが(笑)、今日は19日にツアーが終わっての雑感です。
まずもって、今回のコンサートツアー、ミイちゃん、ケイちゃん、そしてツアースタッフの皆さんに感謝いたします。「楽しいひとときをありがとう!」

さて、19日のツアーファイナル私は行けませんでしたが、参戦した方のコンサートレポを読んだり、翌日のテレビの情報番組を見たりしていました。情報番組では映像付で結構多く取り上げられていましたね。「なりきりピンク・レディー」としてコスプレの観客を取り上げている番組も多かったようです。まあ、テレビ映像的には、いいのかもしれませんね。振り返れば、3月の初陣式(ツアーではないですが)、6月の国際フォーラム、そして今回のファイナルと、PLの公演そのものがテレビの情報番組で取り上げられる頻度が多かったと思います。前回のメモリアルコンサートだって、vol1と2が初日、そして2005年の最終日くらいと年1回程度でしたか、情報番組で流れたのは。ただ、何もテロップでお二人の年齢を足さなくても(合わせて百何歳とか)と思いますけどね。結構失礼では。


ところで話は変わりますが、ツアーに参戦された皆さんは、今回のコンサートで印象に残った曲は何でしょうか。勿論あの有名なA面曲の数々を生で体感できること、それはそれで感動ではあります。ましてや「マンモナ」がオープニングというのも予想外で良かったと思います。都倉先生の素晴らしさは今さら言うまでもありませんが、私的には作・編曲家としての川口真さんの素晴らしさを認識できたのが、今回のツアーの収穫だったと思います。とりわけ「希望への旋律」(今回の聞かせどころ!)「BY MY SELF」ですか。この2曲今回のツアーでお二人の生歌を聞いて気に入りました。最近もアルバム「INNOVATION」でリピートしつつ、5回参戦した会場の場面を思い出しているのですね。川口真さん作・編曲と言えば、A面曲では「世界英雄史」で私も好きな曲調ですが、今回のツアーでは披露されず。まあ、アルバム「INNOVATION」にも入ってませんから仕方ないですが。


今回のツアー、お二人のパフォーマンスの素晴らしさについては、すでに繰り返し書いてますので、ここではもうあまり書きません。ケイちゃんが糸井さんとの対談「ほぼ日刊イトイ新聞」(以下「ほぼ日」)で語っています。「もしもまたツアー(今回のツアーのこと)をやるのであれば、昔以上のものをやらなくてはいけない。なつかしいだけでは、お客さんはぜったい来てくれない」と。このように自覚しているお二人だからこそ、あのステージができるわけですし、あれだけ観客を動員し感動させられるのでしょう。


コンサート終盤では「こうして足を運んでいただかないと私達の活動は成り立ちません」「お客さんが来ていただけるか不安があった」というようなMCを何度か聞きました。今までのPL再結成ではあまり聞かなかったものかも知れません。ちょっとドッキリしましたが。私は「まあ、メモリアルコンサートから6年のブランクがあるから、お二人がそう思うのも無理はない」とも思ったのですが、もっと根本的な意味があったのですね。
一つには、先日のドキュメント番組でもありましたが、曲目や曲順、演出などでお二人のセルフ・プロデュースという側面です。もう一つは、ケイちゃんが「ほぼ日」で語っていますが、「今回のツアー制作費、キョードー東京さん、ミイちゃん・ケイちゃんの事務所が3分の1ずつ出している」ということです。「なるほど」と思いました。いわば究極の「セルフ・プロデュース」なわけです。

いろとろと思いつくまま書いてきましたが、次回何らかのPL公演が実現されることを願いつつ。では。



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