2000年の頃、故・阿久先生がテレビ出演でこんなことを発言されました。「PLみたいな現象はこの先また起こるか?」に対して「わかりませんよ(起こり得るという意味)」と。私が今思うには、もうPLのような旋風を巻き起こすアイドルは出現しないのではと思うのです。時代が違うと言えばそれまでですが。当時はテレビがマスコミというか情報伝達の王者で歌番組全盛時代。今はインターネット全盛でテレビの歌番組が少ない時代。
ちょっと前のことですが、何気なくテレビを見ていたら、アキバ系アイドルに熱狂するオタク層が紹介されていました。小さなステージで大人数のアキバ系アイドル達(テレビでは見たことのない人たちです)が歌い踊っています。そして声援を送る観客はいわゆるオタク層、青少年男子のみという感じです。今や見慣れた光景ですが、70年代のアイドルもこんな感じだったかな…と思いつつ見ていたのですね。観客の1人が「何がいいの?」という感じのインタビューに「身近な感じ」≒庶民性と答えていたのですね。「なるほど」と妙に納得したわけです。まあ、こうしたアキバ系とオタク層に対して私は何も批判するつもりはありません。供給サイド(アキバ系歌手)と需要サイド(オタク層)が双方満足していれば、外野がとやかく言う筋合いはないと思いますので。
ただ、PLファンの立場から見ると、大きなお世話ですが、こうした(失礼ながら)学芸会レベルのパフォーマンスで満足している(させられている)今の青少年が、ちょっとかわいそうにも思えるたのですね。勿論、一時代を築いたトップアイドルPLと駆け出しのアキバ系アイドルを比較すること自体、無謀なことですが。PLだってデビュー当初は、レコード店回りから始まったのですが、マスコミの王者テレビ、全盛の歌番組を通して、世間に浸透し大ブレイクとなったわけです。そして、メジャーな存在になるに従って、武道館や球場など大舞台でのコンサート、ラスベガスでの海外公演、アメリカでのレギュラー番組など、飛躍のステップが次々と用意されていたわけです。そして、レコード店回りの時代からのファンも、進化というか成長していくPLの姿をずっと見ることができたのですね。常にステップアップしていくPL。先のオタク層が庶民性について言っていましたが、PLの場合、ブレイクした後もデビュー当時と同じ庶民性というか素朴さを残したままでした。これもまた魅力でしたね。PLの公演をずっと見てきた方ならご理解いただけると思います。数年前のメモリアルコンサートでは円熟したPLをまた見せていただけましたが、あのステージだって一朝一夕にできるわけありません。PL現役時代からのステップアップがあったからこそ、できたんですね。
当時、所属事務所T&Cは商業主義と批判されることもありましたが、事務所の商業主義というよりは、事務所も予想だにしなかったPL大人気だったんでしょう。仮に商業主義を事務所があおっていたとしても、大きな需要を作り出すことで、デビュー30年近くたっても、DVDの新作が発売され手頃な価格でPLを今でも楽しめるわけですから、商業主義サマサマというところです。商業主義というと悪い意味で使われることが多いですが、PLに限っては逆ですね。あえて言えば、お二人の労働時間の長さというか睡眠時間の短さ、つまり過酷な労働が商業主義の陰の部分かも。翻って先ほどのアキバ系。商業ベースには乗らないでしょうから、PLのようなステップアップということも無いだろうし、そうした意味で今の若者はかわいそうにも思えたのですね。まあ、インターネット時代ですから、テレビに出なくても情報は伝わるのでしょうが、大きな需要を生み出すまでは行かないのでしょう。
PLがなせブレイクしたのか?いろんな角度から分析できますが、あえて簡単に言うと「かわいい」「かっこいい」「セクシー」これを全部兼ね備えたアイドルだったからではないでしょうか。「なんだそんなことか」と馬鹿にしないでくださいね。この3条件を全部兼ね備えるということ、なかなかできないですよ。「かわいい」けど「かっこよくない」、「セクシー」だけど「かわいくない」、「セクシー」だけど「かっこわるい」こんなアイドルの方が多かったのでは。「セクシー」というかお色気路線については、あまり触れたがらないファンの方もいらっしゃるでしょうが、そんなに否定的に見ることもないと思うのです。ほどよい健全なお色気路線は、食事の香辛料みたいなもの、ピリットきいてPLの大きな魅力になっていると思うのです。考えてみれば、あのミニ衣装を売り物にしながら、女性ファンを多く獲得したこと、そして今もその女性ファンがファン層として大きな部分を占めていることは無視できません。お色気路線をとりながらも、それが嫌味にならないほど「かっこいい」と感じさせるものがあったからでしょう。PL解散以降もミニスカを売り物にする歌手でヒットを飛ばした歌手は複数います。あえて名前はあげません。が、しかし、そんな歌手でPL同様に女性ファンを多く獲得した例はありません。
PL亜流アイドルのキャッツ・アイについて「PLが国民的アイドルになったために捨てざるを得なかったお色気路線を結果的に引き継いだ」という通説?があるようです。
私も「なるほど」と当初思ったのですが、はたしてそうでしょうか。まあ「お色気路線とは何か」ということもありますが、あの大胆なミニ衣装を披露することとすると、PLは解散まで、そして再結成PLまでお色気路線を継続していたと言もえます。衣装の大胆さから言えば、キャッツ・アイのデビュー以後、1979年の「波乗り…」のテレビ用衣装や球場コンサートの際の白のホットパンツ+ブラの衣装が極致です。今の若手歌手でもこんな衣装着てない(着れない)ですね。でも世間がそんなPL衣装を見ても、あまりに二人が健康的というか楽しそうに歌い踊っているし、スタイルもよくかっこいいので、いやらしさとかお色気路線とかを意識しなくなったんだと思うのですね。
話が支離滅裂になりましたが(笑)、また再結成して更に進化したPLを見せていただきたい。結局これが言いたかったのですね(笑)
ここ2月から3月にかけて、ミーちゃんケイちゃんが出演しPL映像が流れるテレビ番組が、相次いでOAされました。下の記事でも書いたミーちゃん出演「金曜日の告白」、一方ケイちゃん出演では「お茶の間の真実」「おもいっきりイイ!!テレビ」です。
「金曜日の告白」では夜ヒット初出演時の「ペッパー警部」、「SOS」の映像。これらの映像は、あまりテレビで流れることは無かったので、貴重に思いました。そして、テレビで流せるのなら、夜ヒットのPL映像全てDVD商品化すれば売れるのに・・・とも思ったのですね。ケイちゃん出演番組では、解散コンサートなど比較的見慣れた映像でしたか。内容的には、当時のPL映像が流れミーちゃんケイちゃんが語るといったパターンでした。そこまでは、今までありがちなパターンでしたが、私が今までと違うと思ったのは以下のことなんです。まあ、私の思い込みの可能性も高いですが(笑)
まず、第一にこの2か月間にミーちゃんケイちゃんそれぞれの出演があり、PL映像が流れる番組が3本集中したことです。これは偶然でしょうか。今までもこの手の番組は数多くありましたが、これだけ短期間に集中したのは珍しいことです。
また、単にご本人出演と過去映像を流すだけでなく、番組の中身に手間をかけていたのです。「金曜日の告白」はミーちゃん単独メインの番組ですから当然としても、ケイちゃん出演の「お茶の間の真実」「おもいっきりイイ!!テレビ」が気になりました。
まず「お茶の間の真実」、これはケイちゃんが「私は服をはく」という告白?をするもの。理由はPL時代忙しく着替えたことから、その習慣が今も続いているといこうことです。その告白をした後、スタジオには自転車などPLグッズが展示されました。おまけに、その自転車を提供したPLファンの自宅を訪ね、収集した多くのPLグッズを紹介するといった趣向。この手の番組は、メモリアルコンサートの真っ最中にもありまたね。更に、PL直撃世代のママさんバレーのチームを訪ね、「UFO」の振りを覚えているか実験するという趣向。音楽が流れるといっせいに踊りだし「覚えていた!」と。どうです、なかなか凝った作りでしょう。この番組ケイちゃん単独ゲストではないんですよ。その番組でここまでやるとは驚きです。
もう一つケイちゃんがインタビューのゲストとしてVTR出演した「おもいっきりイイ!!テレビ」。こちらもコーナー企画ながら、なかなか凝ったものでした。タレントさん2名にPLの振り付けを実演させたり、思い出を語ってもらったり。また、一般人への街頭インタビューもありました。単にケイちゃんへのインタビューと過去映像だけでなく、PL社会現象を浮き彫りにさせる凝った内容だったんですね。
さて、長々と書いてきましたが、「いったい何を言いたいんだ!」と思われた方も多いでしょう。短期間に集中して流れたPL映像といい、PL社会現象を知らしめる凝った番組内容といい、なぜ今なのか?
メモリアルコンサート終了から既に3年、私には次なる再結成の前兆に思えるのです。勿論私の思い込み・妄想かも知れませんが。そうでないことを祈っています。皆様は番組を見ていかが思いましたでしょうか。
先日、テレビである歌番組を見ていたら、あるベテラン女性歌手の方が出演していました。この方、司会者から「ミニスカートの女王」と紹介されてまして、ミニのワンピース姿で往年のヒット曲を披露されていました。トークで「今年還暦」と言ってましたので現在59歳。このベテラン女性歌手は、年齢50代を通してミニ姿をテレビやステージで披露してきたわけです。そんな姿を見ていて、ふと「われらがPLは?是非・・・」と思ったのですね。
ミーちゃんも50歳の誕生日を迎え、お二人そろって50代に突入。ミーちゃん出演の「金曜日の告白」では、「50になっても新しいことに挑戦・・・」と頼もしいご発言がありましたが、円熟味を増したお二人のこれからの活動に期待したいですね。
さて、今日の本題は、今現在私が願っている「PL映像商品(歌を披露するもの)」と「レギュラー番組」についてです。
PL映像商品というと、メモリアルコンサート開催中の2004年に「フリツケ完全マスター」のvol1.2、2005年にメモリアルコンサートラスト2日のDVD、そして30周年の2006年にBOXと3年連続で充実が図られてきました。ところが、その後中断しているところが惜しいのですね。確かに30周年のBOX、当時のテレビ映像を発掘するという点では、画期的な商品でした。私的には「ジパング」「KISS IN THE DARK」「DO YOUR BEST」が収録された点、評価が高いです。発売当初はこれでも満足できました。ところが、わがままなファンとしては(笑)常に「もっと」を期待するのですね。
具体的に言うと当HPで繰り返している「ラスプリを除くA面全曲網羅のDVD」これにつきます。30周年を経過した今もって出ていないのが不思議なくらいです。需要は充分あるのに!BOXに収録されていないのは「S・O・S」「ピンクタイフーン」「波のり・・・」「マンモナ」「愛GIRI・・・」「世界英雄史」「うたかた」「リメンバー」「OH」。「ペッパ警部」は収録されているものの、映像は1978年のレッツゴーヤングで衣装がデビュー当時のものと違いすぎます。BOX映像はNHKに頼ったわけで限界があったのかも知れません。「ラスプリを除くA面全曲網羅のDVD」これを実際に披露した時の衣装で早く発売してほしいですね。日テレ「紅白歌のベストテン」かフジ「夜のヒットスタジオ」であれば、結構網羅できると思うのですが。コアなファンには根強い人気の「マンモナ」、この当時の映像すら商品化されていないこと自体、一体なぜ?と思うのですが。勿論権利上の様々な問題があることは理解していますが、もったいないことだと思いませんか。
2005年発売のメモリアルコンサートDVD2枚組み。これは、おおむね満足できる内容ですが、やはり惜しいのは27日の「スペシャル」が「ダイジェスト版」になっているところです。あれだけ豪華な演奏なんですから、是非「完全版」を出すべきです。ファンの要望も強かったはず。また、「スペシャル」の最後に、メモリアルコンサートvol1と2のシーンがちらっと映るのですが、これももったいないこと。メモリアルコンサートvol1と2も是非商品化すべきです。衣装もステージ構成も違うのですから。
次の話題は、PLのレギュラー番組への期待です。PLのレギュラー番組というと、数のうえでは1978年秋から翌年春がピークでしたか。最後まで残ったのは「百発百中」「ザ・チャンス」でしたか。当時は「この時間になれば、必ずお二人に会える」という幸せな時間帯があったのです!再結成PLでは、1990年NHKの歌番組で、ゲストとしてレギュラー出演したことがありました。お二人がそろって50代を迎えた今、「PLをメインにした本格的な大人の歌番組」が出来たらいいなと思うのです。日本版「ピンク・レディー・ショー」と言ってもいいかもしれません。
1980年9月の解散発表当時としては、解散せざるを得ないさまざまな環境というか状況があったのだと思います。でも、当時までファンを続けていた方々にとっては「なぜ?」という気持ちが強かったのでは。1981年の解散以降メモリアルコンサートまで何回かの再結成がありました。今でもお二人の活躍に期待するファンはたくさんいます。そうした意味で解散の持つ意味も相対化されたのではないでしょうか。
期間を置いて再結成をしてきたPLてすが「次の再結成はいつになるか」これが分からないのが、ファンにとってつらいところです。そうした意味でも、テレビで日本版「ピンク・レディー・ショー」を是非実現させて、この時間帯なら必ずお二人そろって見られるという環境を作ってほしいなと思うのです。ミーちゃんケイちゃんが、洋楽邦楽のスタンダードナンバーを披露する。PLのオリジナルを披露する。できれば新曲も是非。ゲストには1970年代にアイドルだった方々を招いて、当時の話で盛り上がる。そんな40代以上の視聴者を対象にした番組できないでしょうか。
お二人の衣装はすべて超ミニで統一します。それによって「PLの番組!」ということを強烈にアピールします。夢のような番組ですね(笑)
以上、一ファンの妄想かもしれませんが(笑)、関係者各位、是非ご検討を!