PL雑感その11


プラチナ・ボックス雑感2006.6.11

先日発売されたボックス、既に多くのファンが堪能されていることでしょう。ネット上でも様々な感想を見かけます。今日はこのボックスについて極めて個人的な(笑)雑感です。まだ全部を見て聞いているわけではないので、現時点の雑感ですが・・・

さて、ボックスについてトータルで言うと「事前予想よりかなり良い!」となりますね。こんなこと書くと「おまえはPL商品なら全てそう言うんだろ!」なんて冷笑されるかも知れませんが、けっしてそんなことございません(笑)「これはちょっと・・・」と思われるものについては、わざわざ手間ひまかけて感想をHPにアップしたりしませんのでご安心を。そうした意味で思わず書きたくなる良品だということです。では、どこが?大きく分けて以下の3つになりますか。
第一に、発売元ビクター以外(NHK・ヤマハ)からも貴重な映像・音源を集めて一つの商品としていること。
第二に、長年ファンが商品化を期待していた曲を複数収録していること。
第三に、ブックレット(フォトブック)が充実していること。
以上です。ここまで書くと「ビクターの回し者?」なんて思う方もいらっしゃるかも知れませんが(笑)、私の素直な気持ちと理解してください。まあ、PLファンは年季が入ってる方が多いですから、要求水準は必然的に高く「物足りない」と感じている方もいらっしゃるでしょうが・・・私も細部にこだわれば、いろいろあります・・・が、「総体としては予想以上」となります。音楽ソフトが売れないと言われるこの時代に、これだけの企画ものが商品化されるのは、やはり嬉しいことだし、ビクターのスタッフさんにはこの場を借りて御礼したい気持ちです。

歌手のボックスと言うと、私には変な先入観というか偏見があるんですね。自社の音源から1曲くらい未公開お宝作品を見つけてきて(実際には社内周知のもの、某探検隊が洞くつで何かを発見するように・・・)、それをネタに大宣伝、実際それ以外の曲は全て既発表曲の寄せ集め・・・そんなイメージが強いのですが。これでは「ボックス」ならぬ「ボッタクリ」です(笑)
そういったイメージを払拭できるのが、今回のボックスと言えるでしょう。勿論過去発売の重複曲も多いですけど、それを補う魅力があります。

中身に立ち入ってみましょう。真っ先に目玉であるNHK「レッツヤン」他の初商品化DVDを見たのですが、素晴らしいですね、これは。B面・洋楽カバー曲入れて曲数15で全シングルA面を網羅しているわけではないですが、舞台セットが豪華なNHKであること、後期の曲までしっかりカバーしていることを考慮すると、曲の不足を補って余りあるDVDで評価大です。PLの新たなテレビ映像商品化として画期的と言えます。勿論過去には定番ビデオ「PLのすべて」でもテレビ映像は商品化されていましたが、このビデオの残念なところは、後期の曲の映像が飛ばされていることですね。1978年末から一気に解散宣言、解散へというつくりでしたか。それに比べると、今回のボックスには後期の曲から「ジパング」「KISS・・・」「Do・・・」の3曲が入ってますから、これは大変貴重ですね。これだけでもこのボックスの価値はあります。テレビの懐かし系番組で無視される曲ばかりですから。個人的な想いを言うと、「ジパング」「KISS・・・」複数の衣装ある中で、私の好きな方の衣装だったのが更に嬉しかったですね。「ジパング」はミニスカとターバンのうちミニスカの方。セパレートのミニでまさにPLならではの衣装。確かターバンはケイちゃんも敬遠?でしたか。「KISS・・・」については、ミニスカと全身黒ずくめの衣装のうちミニスカの方。要はミニスカの方がPLに似合っていて好みということですか(苦笑)「Do・・・」の衣装は収録の1パターンだったと思うのですが、この衣装もカッコいいですし、何よりメモリアルコンサートとは違う当時オリジナルの「Do・・・」の振りを見られるのも、またマニア心をくすぐります。エンディングの決めポーズもいいし、エンディングのケイちゃんの笑顔もまたいい(^^;

次に長年ファンが心待ちにしていた曲の初商品化。ファンのニーズを的確にとらえて、こちらも評価極大です!
クッキー時代の「恋のレッスン」声が若いのは当時10代半ばの高校生ですから当然ですが、これを聞いてるとなんか泣けてきました。本当に。「歌手になりたい」という魂の叫びをひしひしと感じる作品です。アップテンポの曲で「これがPLの原型なんだな」と再確認できる一曲。そして「ピンク・タイフーン」と「マンモナ」のロングバージョン、これについて野暮な感想はあえて書きません。「とにかく多くのPLファンに聞いたもらいたい」それだけです。欲を言うと、また再結成していただけるなら是非この「マンモナ」ロングバージョンを披露していただけたらな・・と切に思います。

最後にブックレット・・・写真・インタビュー・年表・ディスコグラフィ。
いずれも予想以上に中身が濃くて、見て楽しく、読みごたえもあり、資料的な価値も十二分にありますね。
インタビュー記事では、阿久先生と都倉先生が、最初にスタ誕でお二人を見た時の印象がとても興味深いですね。総じて審査員の印象はあまり良くなかった?というのが定説のようですが。阿久先生より都倉先生の評価の方が高かったのでしょうか。作詞家と作曲家、見るところ聞くところが違うのかも知れません。当時「都倉先生が一定の評価を与えていた」という事実は、とても重要なことだと思いました。一流作曲家の都倉先生がですよ、まだデビューも決まっていない二人をそれなりに評価したわけですから。
それから、ケイちゃんアメリカ進出・解散について今思うころを語っていますが、ケイちゃん大好きな私が思うに「そこまで背負わなくても・・・」という感じもします。

以上総括して、このボックス「PLが本当に好きな方なら是非手に入れていただきたい一品です」とだけ言っておきましょう。


究極のPL映像商品とは?2006.5.5

ゴールデンウィーク真っ只中、いかがお過ごしでしょうか。さて、今年はPLデビュー満30周年ということで様々な商品が企画・販売されるようです。既にビクターから発売された2種類のCDを手元にBOXを心待ち・・・というファンの皆さんも多いのではないでしょうか。そんな中、今現在商品化されていない「究極のPL映像商品とは?」・・・好き勝手な欲深い一ファンとして(笑)あれこれ妄想してみるのが本日のテーマです。本当は以下に書くことが「既に水面下で決定済みで発表を待つばかり」ならば一番嬉しいんですけどね・・・「素人の戯言」と一笑にふしていただいても結構です(苦笑)

まず「究極の映像商品」と言える条件としては、「PL時代のA面曲全部を当時の映像で」これが最低条件です。と言うとマニアなあなたならきっと「ラスプリは?」と言うでしょう(笑)もっと正確に言うと「映像が無い『ラスプリ』を除いたPL時代のA面曲全部を当時の映像で」つまり全21曲となりますか。勿論、A面曲のフルカバーという点では、昨年発売されたDVD「メモリアルコンサートvol3」がその役割を担っていますが、一部当時と振り付けを変えたところもあり、「当時の振り付け・当時の衣装を見たい」というファンのニーズは相当あるのではと思います。今やネットオークションが花盛りで、金さえ糸目をつけなければどんなPL商品でも手に入るんでしょうけど・・・PLの過去の映像商品がオークションに出品されているのを見るにつけ、「商品化しないのは、もったいない」と思いますよね。確実にある程度の需要が存在するわけですから。

商品化の前提として考えていただきたいこと。まず、同時代に生きた人々老若男女が、曲のみならず振り付けまで知っているという社会現象は、PLが最初で最後であろうということです。この点に関し「PLのような社会現象は今後おこり得るか」という問いが発せられ、阿久先生が答えるという番組が2000年に放送されました。答えは「分かりませんよ・・・今後も起こり得るのでは」というものでしたが、私はまず今後は無いだろうと思いますね。そうした意味でPLの曲・振り付け・衣装が一体となった究極の映像商品、リアルタイムの方々なら必ず欲しい商品であり、これは大きな意義があると思うのです。考えてもみてください。2年前に発売された「フリツケ完全マスターDVD」1と2で全10曲!10曲もフリツケをマスターしたいと思わせる歌手、PL以外には無いでしょう。

たとえ大きな意義ある商品とは言っても、それだけで商品化できないのは自明なことです。要は採算が取れる商品として成り立つのかということでしょう。ここは企画段階で「ひとひねり」が欲しいところです。例えば近年の商品として先ほどあげた「フリツケDVD」これ相当売れたようですが、やはり企画が素晴らしいですよね。普通「フリツケマスター」と言ったら、「フリツケレッスン」と「固定映像」くらいが定番だと思われますが、それに加えて「反転」「ディレクターズ・カット」「ステップ」「メイキング」まで加えたんですから。ライトなファンからコアなマニアまで充分楽しめる画期的な商品となったわけです。

さて、「何やかんやぼさいてないで、おまえの具体像を示せ!」と言われそうなので・・・ちょっと考えてみましょうか。先ほどあげたように全21曲のテレビ映像の集大成。極力フルコーラスのものを入れること。それによって、貴重な間奏の振り付けを見ることができます。例えば「マンモナ」や「波乗り・・・」のオリジナル間奏を見たい方は多いのでは・・・
ポイントは衣装と振り付けです。同じ曲でも衣装・振り付けの違うパターンがあります。できれば、様々な衣装・振り付けのパターンが網羅されるといいですよね。例えば「SOS」ならスリップドレスと白い長袖の衣装、「カルメン」ならバラの花付き衣装とギャザー?のスカートとスリップドレス、「渚・・・」「サウスポー」ならホットパンツとミニスカ、「透明人間」ならシースルートとホットパンツ、「波乗り・・・」ならセパレートとそうでないもの、「マンモナ」なら白と黒のデザイン違いなど・・・1曲で数パターンの映像を入れるのが良いと思います。注意したいのは衣装違いの映像を入れる場合、「曲の途中で変えない(つぎはぎ映像は避ける)」こと。これは見るのが疲れますから。一衣装で曲の初めから終わりまで完結させます。
また、振り付けも同様で途中で振り付けを変えたものは両パターンを入れたらいいです。「渚・・・」とか「透明人間」とか。これらは衣装の違いと連動しているところもあるので、やりやすいのではないでしょうか。

そして、曲の合間にドキュメント的映像を入れます。以下希望を列挙しますが、他にも未公開あるいは初商品化映像の発掘が期待されるところです
・「君こそスターだ」出演シーン
・「スタ誕」予選・決戦・デビューコーナー
・静岡駅で新幹線に乗り込むところ(常葉学園放送部制作)
・デビュー直後のキャンペーン・・・「PLにもこういう時代があったのか!」と感慨深いもの
・受賞シーン・・・1976年新人賞、1977年大衆賞、1978年大賞、1980年?賞など
・記者会見の数々・・・ラスベガス公演・紅白辞退・解散発表など
・「スタードッキリ・・・」の寝起きシーン・・・私のこだわりです(笑)昨年ケイちゃん出演の番組で一部OAされたが全部見たい。
初期のPLがうかがえる貴重な映像と言える。例の「呪いの館」内部のテレピ映像としても大変貴重。

ここまで書くと「素人のおまえが好き勝手なこと書いて・・・そこまでやったらコスト高になって売れない」なんて声も聞こえてきそうですが・・・そこはなんとか工夫できないもんでしょうか。一番安上がりなのは、自分のテレビ局で保管している映像を系列会社で販売することなんでしょうけど。でも安かろう悪かろうでは駄目です。PLファンは30年来の筋金入りの方も多いですし。やはり、ある程度の質を求めると複数のテレビ局から映像を調達するということになるんでしょう。では、どうやってコストを抑えるのか。一案として知名度が高い「カメレオン」まで10曲と比較的コアなファン向けの「ジパング」以降11曲を分けて販売するのはどうでしょう。勿論、価格設定に差を付けて前者を相対的に安く(勿論安かろう悪かろうでは駄目)後者を高くです。そして、後者は注文販売でもいいですし、マニア受けするいろんな映像を入れるのもいいと思います。要は、一般向けとマニア向けに商品を分けて、価格設定を変えては・・・ということです。
私の夢としては「マンモナ」のロングバージョン(今月発売されるBOXで初CD化?)を今のミーちゃんケイちゃんが、当時のオリジナル振り付け、黒または白の復刻衣装、生歌で三番まで披露していただけたら・・・その映像をマニア向けの方に入れていただけたら・・・と思うのですが。これが実現したら卒倒しそうです(笑)

本当は「全21曲収録でそれなりの価格」が理想なんですけど、それが無理なら、さまざまな工夫で何とか「究極のPL映像商品」の発売を願う今日この頃であります。
おしまい。


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