PL雑感その8


ゴールデンウィークにPLを語る2005.5.1

ゴールデンウィーク真っ只中、そしてPLコンサートもいよいよ終盤の今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。今日は肩のこらないヨタ話です(笑)

先日18日OAの「スーパーテレビ」これ良かったですね。日テレさんありがとう!何と言いましょうか、マニアな私にとっても貴重な番組だと思いました。今この時期、PL単独メインの番組が約50分流されるということ。昨年末の「キンスマ」と並んで意義深く感じました。今回の番組はドキュメンタリータッチで、コンサートVol.3の舞台上、舞台裏、観客の模様、リハーサル風景、お二人のプライベートを紹介していく、まさにマニア垂涎の内容。

何が貴重かと言うと、まず、PL単独のドキュメント番組であるということです。これって意外と少ないと思うんです。4年7か月のPL時代でも、77年と78年末にTBSでPL1日密着が夕方のニュース枠の一コーナーであった(魔の月曜日に「カメレオン」の衣装を着たまま走ってテレビ局を移動する姿、朝「呪いの館」を出るシーンなどが印象的)他、「サウスポー」発売の頃、NHKで追っかけみたいな番組、これくらいしか思い浮かびません。勿論、PL特集の番組は、コンサートをそのまま流す番組やギリシャ特番などもありましたが。今回の番組のおかげて、「キンスマ」同様広く一般にPLの真の姿を伝えることができたと思うので、意義深く思うのです。
そして、この番組が貴重だと思ったもう一つの要因が、単なる密着でなく番組を貫く「明確なテーマ」があったことです。「なぜ今PL再結成なのか?」「昔のPLと何が違うのか?」「二人にとってPLとは?」・・・OA前に日テレHPで、番組スタッフのコメントも見たのですが、PLの魅力を頭だけでなく、まさに体感して番組を制作した姿勢が伝わってきました。だからこそ、良かったのですね。

さて、「キンスマ」では再現ドラマ(ファンにとってお二人に似ていないと感じると・・・)が大きな時間を占めていましたが、「スーパーテレビ」では今のお二人が出ずっぱり!こういった番組の場合、ファンによって、興味のある部分というか視点は違ってくると思うんです。純粋に歌って踊る姿を楽しみたい方、観客の様子を見て既に見たコンサートの余韻にひたる方、お二人のプライベートな様子や楽屋風景に興味ある方などなど。
勿論、最初から最後まで、それこそ目を皿のようにして見ていた方も多かったのでは。私もそのくちですが(笑)、注目して見た箇所もいくつかあるんです。一つは、お二人の私服の好み。微妙というか、かなり違いますよね。それから、この種の番組で見つけて嬉しくなるのが、お二人の仲の良さが現れているところです。ミーちゃんとケイちゃんのPLならではの部分。今回もありましたね。リハーサルの合間に、ミーちゃんがケイちゃんの髪の手入れを手伝って櫛を入れてました。これって、よっぽど仲良くなくてはできませんよね。ミーちゃんが歌手にならなかったら、美容師になりたかったということのようで、お二人にとっては、このシーン、学生時代からの伝統かも知れません。あと朝、ミーちゃんの背伸びをケイちゃんが引っ張るというシーンもありましたが、これも微笑ましかったですね。こういったシーンだけでも、この番組を見た価値がありました。

リハーサル風景も興味深く、特にあの「DO・・・」と「OH!」(どちらも横文字なんですね)の編曲で有名な井上鑑様が、音楽監督として出てきたのにはびっくりしました。私はこの二曲の編曲が好きなんで、井上さんてどういう方か気になっていたのですが、想像どおりで、いかにも音楽家という方でしたね。
リハーサルというと「波乗り・・・」「DO・・・」の模様がテレビで流されたということ、これも結構貴重だったのではないでしょうか。「波乗り・・・」のカッコイイ間奏の振りが目に焼きつきました。終わったら、ケイちゃんが「まちがっちったあー」なんて言ってましたが、これも良かった(笑)ケイちゃん「波乗り・・・」のエンディング、後ろ向きになるところで、既に口をあけて笑ってましたね(これも笑)それから「DO・・・」の新しい振りのエンディングも、見とれてしまうほどカッコ良すぎます。ミーちゃんの親身の指導の成果でしょうか。

それから、お二人の年齢をネタにした自虐的?MCに反応する観客の笑顔、これが本当にいきいきとして素晴らしかったですね。私もあんな感じで笑っていたのかなと。感激で涙の方もいましたが、お気持ちはよく分かります。そうそう、ケイちゃんのお料理シーンもありましたが、おいしそうで旦那さんに代わりたかったくらいです(旦那さんに嫉妬、笑)

番組最後に「二人にとってPLとは?」という根源的な問いがありました。ケイちゃん「神様からの贈り物」(これは同時代を生きたファンにとっても「神様からの贈り物」だと思います)ミーちゃん「みんながPL」(意味深いお言葉ですね)

番組の感想は尽きませんが、このへんにしておきます。このままだと、1晩語ってしまいそうなので(笑)
いずれにしろ、こういった番組の効用もあり、PLが再評価されているのは確実なこと。是非コンサートツアー後も、30周年に向けて、いろいろやっていただきたいなと切に願いつつ、終わりにします。


PLよ永遠に2004.12.26

本年2004年も残りわずか。今日はお気楽に雑感です。
振り返れば今年、ある意味PLファンにとっては、最高の年だったのではないでしょうか。コンサートツアーは続いて生のお二人を見られる。商品も各種発売、PL本「首ったけ」、フリツケDVDがvol1と2、ケイちゃんの自叙伝「あこがれ」。それから、テレビ出演が今までの復活とは比較にならないほど多く、しかも内容が充実しているものも多かったですね。コンサート・商品・テレビと3拍子そろって充実しておりました。

テレビと言えば、その影響力に驚かされた一年でもありました。おかげさまで、当HPも先日アクセス10万件の大台を突破することができました。ご訪問の皆様に深く感謝いたします。テレビの影響力というのは、PL関連のインパクトある番組がOAされた日に、当HPのアクセス数が過去最高を記録更新していったのです。まず9月に日テレのお昼の番組で、ケイちゃんの「あこがれ」インタビューがあったその日。次に「SMAP×SMAP」でスペシャルライブがあった日。そして最後は「キンスマ波乱万丈スペシャル」のあったクリスマスイブ。この日、開設以来初めて一日のアクセスが4桁となり、反響の大きさを感じました。

さて、その「キンスマ」、本当に見ごたえがあるいい番組でした。TBSさん、そしてミーちゃんケイちゃんに感謝です。PLの話題・ライブだけで、CMを入れて2時間ちょっとという番組の長さも驚異的です。おそらくPLメインの番組で、これだけ長時間というのは4年7か月のPL時代も含めても無かったのではないでしょうか。時間の長さもさることながら、内容が濃くて充実してましたね。大きく分けると、お二人の半生を振り返る再現ドラマ+インタビュー、コンサートの密着レポ、ライブと3部構成でした。当HPのアクセスが大きかったことから、おそらく世間の反響も大きかっただろうと思い、検索サイトでブログ(個人の日記形式が多い)検索をしてみると、すごいことになっていました。「ライブを見て、お二人のスタイルの良さ、体力に驚いた」という書き込みが多かったですね。2000年紅白のような感じです。それから、再現ドラマに感動した方も多かったようです。当HPの常連さんなど濃いPLファンの方には、周知の事実も多かったかも知れませんが、そうでない一般の方?には初めて知ることが多かったようです。例えば、お二人が中学の時からずっと親友関係にあること、アメリカ進出のマスコミ報道と現実のギャップ、そして解散の経緯など。濃いファンには自明のことでも、結構一般の方は今まで誤解していた部分が多いようです。典型的な誤解としては、「お二人の不仲が解散の原因になった」とか、ファンなら一笑にふしてしまうこともあります。また、もともと親友関係にあったことを知らず、事務所がくっつけたデュオと思っていた方もいるようです。そうした世間一般の認識を改めるという意味でも、画期的な貴重な番組でしたね。

また、マニア的に見ても、この番組随所で楽しめました。再現ドラマは時間が長い分、丁寧な作りになっていて、ケイちゃんの家庭裁判所のシーンや、中学で最初は接点の無い時期もあったこと、アメリカ帰国後ケイちゃんの件をめぐってミーちゃんが事務所に意見したシーン、ソロの時期もしっかりフォローされていました。また、常葉学園放送部が撮影した上京時新幹線に乗るシーン(ちゃんとナレーションがあるんですね)やクッキー時代?の映像など、マニアの心をくすぐりました。
それから、今のコンサートツアー、楽屋入り、舞台裏のシーンには思わず目が点になってしまいました。私はケイちゃん派なので、特にケイちゃんが車を降りてから楽屋入りのシーンは凝視状態でしたね(^^;)舞台やテレビスタジオのケイちゃんも勿論素敵ですが、こうしたプライベートっぽいケイちゃんも若々しくて大好きです。楽屋のシーンでは、デビュー当時の面影を感じましたね。
最後のスタジオライブ。これはメドレー形式の曲数の多さに圧倒され、衣装のチェンジに圧倒されました。司会の中居さんの盛り上げ方も良かったし、何より解散後テレビスタジオでは、ほとんど披露されたことのない?「透明人間」まであったのです。そんなこんなで「キンスマ」最高にいい番組で、TBSさんを見直しました!

話は変わりまして来年2005年、いよいよ復活コンサートも最終段階。ファンの皆さんは、チケット手配、スケジュール調整に余念が無いところだと思います。(勿論私もですが)
そんな中にあって、今回の「キンスマ」OAの反響の大きさ(特に今までPLを誤解していた方々がPLを見直したという意味において)を見るにつけ、来年5月で終了は本当にもったいないと思います。仮にコンサートは区切りになるとしても(本当はコンサートも大都市だけでもいいから続けてほしいんです)、ディナーショーなどの公演や、DVDなど各種商品の販売、テレビ出演などPLとしての活動は続けていただきたいなと切に思います。そうそう新曲も是非。
今年、世間的には韓国ドラマブームということで、おばさんたちが、韓国俳優を追っかけている姿やグッズを買う姿をテレビでよくやっていますが、私この現象を見て「これは新たな市場を開拓したんだろうな」と思いました。失礼ながら、どう見ても普段タレントの追っかけなんかしない方々を引き込んでいると。今回の「キンスマ」の反響を見ると、我らがPLも「まだまだ新たな市場開拓が可能では」と思うのですが。今までPLを低く見ていた層や興味なかった層にも。

もっともっと中年層にアピールしてほしい!メモリアルコンサートだけではもったいない!!30周年を目前にして、是非新曲で勝負してほしい!A面曲完全収録のDVDを出してほしい!欲望はつきません(笑)
それでは、皆さん良いお年を!!


PL再評価 2004.11.7

最近、PL再評価の声を多く聞くような気がします。なぜ、なんでしょう?

勿論、評価と言っても、デビュー以来のファンはずっと評価し続けているわけで(当たり前)、ここで言う評価とは、マスコミも含めたいわゆる世評ですね。再評価と言うからには、評価が悪い時期もあったということですが、ちょっと振り返ってみましょうか。
きわめて大胆に言って、転機は2回あったと思うんですが、1回目は紅白辞退からアメリカ進出の頃。2回目は2000年紅白の頃です。ビクターにもスタ誕スタッフにも期待されずのデビューでしたが、数か月で大ブレイク。世間の評価も、うなぎ登りの時期、これがPL時代前半ですね。マスコミの論調も比較的好意的な状態が続きました。ところが、紅白辞退、アメリカ進出(後期のアメリカ進出)を転機に、一転して手のひら返しでマスコミの評価が悪くなりました。これには、アメリカ帰国後のお二人も、びっくりするほど。そして、その状況は解散から初期の再結成まで続いた感じがします。マッチポンプと言ってしまえば、それまでですが、PLのお二人はますます魅力的になっているのに、なぜ?と当時のファンなら戸惑ったはずです。

そして、2回目の転機が2000年紅白の頃に訪れます。今度は、再評価です。その再評価の声は、今回の復活コンサートを機に、ますます大きくなっているように感じます。なぜ、こうなったんでしょうか?ファンには愚問かも知れませんが、ちょっと私なりに考えてみました。一言で言えば「いいものは必ず評価される」となりますが、それでは簡単すぎるので、もう少し奥深く。
一つは、お歳のことを言っては失礼ですが、今40代のお二人が、あれだけのパフォーマンスをできるという事実です。
あれだけ激しく歌って踊れて、しかもスタイルが良くて、往年の夢を壊さない、こんな40代の歌手、日本にPLを置いていないでしょう。いや、(洋楽には疎いのですが)世界的にもまれな存在なのではないでしょうか。

もう一つは、PL解散以来、PL以上のムーブメントというか社会現象を巻き起こす歌手が、ついぞ現れなかったという事実です。そして、その事実に、世間一般が最近気づいてきたのではないでしょうか。これは大きいですよ。

勿論、PL解散以来、大ヒットを数多く飛ばしたアイドルあるいはアーティスト系歌手、歌って踊れる歌手、数知れず。でも、PL以上の現象には、ならなかった。その理由の一つは、ファン層が狭すぎるというか細分化されすぎているということ。一部の若者、男性あるいは女性片方のみにしか受けていないという感じがします。PLの場合、デビュー当初のターゲットこそ、健全なお色気(今や死語)を武器に、中学・高校生くらいの男性でしたが、これがその後、下の年齢層にも上の年齢層にも、女性にも、と広がっていって、文字どおり国民的アイドルとなったのは周知のとおりです。
よく、女性トップアイドルになるための条件として、同性の、つまり女性のファン層が厚いことが言われますが、PLの場合もまさにそうでした。先日、NHKテレビで、復活コンサートがらみで女性ファンの実像が描かれていて、興味深く見ていたのですが、本当に男性陣もびっくりするほど熱烈なんですね。解散時のショックなんて実感がこもってました。女性ファンの多いことは知っていましたが、ある意味新鮮な驚きでもありました。PLが他の女性トップアイドルと違うところ。その一つに露出の多い衣装があげられると思うんですが、それが女性から見ても嫌味にならないどころか、「スタイルいい、うらやましい」となるところも、PLならではで、すごいことだと思うんです。特に男性から見て。
それから、PL以後、「アイドル歌手とアーティスト歌手」といったへんな二分法がありますが、PLのようなトップアイドルは、立派なアーティストでもあると思います。これは説明の必要ないでしょう。「私はアイドルでなくアーティスト」なんて言ってる若手歌手こそ二流ではないでしょうか。

話が脱線しましたが、PLが再評価されている今、PLとしての活動の幅を広げていって欲しいなと、切に思いますね。30周年に向けて。メモリアルコンサートだけでは、もったいない!今のお二人の活躍を見るたびに。


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