コンサートvol.3を見て

2005.3.20作成

続きを追加2005.3.27


先日、某会場でPLコンサートvol.3を見る機会があり、感動して帰ってまいりました。今日はコンサートを見て思いつくままの雑感です。
まだvol.3始まったばかりということで、内容・構成等の詳細を書くのは控えます。が、どうしても感動を伝えたくて、これからご覧になる方に差しつかえの無い範囲で書きますね。

まず、言いたいのは選曲が本当にスゴイです。ライトなファンからデビュー以来のディープなファン・マニアまで十二分に楽しめる内容になっています。おなかいっぱいというか、マニアにとっては「ここまでやってくれるか」と歓喜の涙を流すこと間違いなし。私もほとんど感涙状態で頭が真っ白になりました(^^;

それから観客の層の厚さ幅広さ、そしてバランスの良さに改めて驚きました。勿論30代から40代の方が中心ですが、小さいお子様連れの方、ご年配の方と本当に広いんです。しかも、女性と男性のバランスが絶妙な感じですね。一番多いのは女性グループのようでした。当初はお色気路線と言われたPL、先日テレビで見た芸能ニュースではデビュー当時のPLを「魅惑の肢体で男心を・・・」と紹介、そんなPLにこれだけ女性ファンがついているのです。他にも男性グループ、男女混合グループ、夫婦、親子と様々です。観客層の厚さ、これが現在のPLのスゴサというかパワーを裏付けているように感じました。そう思いませんか?例えば男性演歌歌手ならオバチャン、若手女性アイドルならオタクな青少年、元有名アイドルで中堅女性歌手なら女性中心とか、歌手のファン層って一般的にかなり薄い層になっていると思うんです。けれども、PLは全く逆で本当に幅広い。これにはファンの私も嬉しくなりましたね。コンサートに行って観客に感動するというのも面白い話ですが。これって、できそうで、なかなかできないことだと思います。幅広く好かれるというかアンチを作らないというか。お二人の人徳を強く感じた次第です。

こんな観客ですから、今コンサートに行くべきか迷っている方がいらっしゃったら、迷わず是非行ってください。どんな年齢層の方が行かれても場違いということはありません。こんなコンサートはPLを置いてそうは無いでしょう。特にPL時代も含めて一度もPLの生のステージを見たことがない方にはお勧めです。PLに対してステレオタイプな固定観念をお持ちの方は、きっとPLに対する見方が変わると思います。時代を創ったと言われるのは、けっして巷間言われる企画の勝利のみではなく、お二人の真の実力・底力であることを改めて実感できる、そんなコンサートです。

観客と言えば、コスプレの方が増えていて、これも楽しみですね。衣装のみならず、皆さん本当に踊りがうまくて、感心することしきりです。特に最前列あたりはスゴイです。今回間近で見ることができたのですが、細かい振りまで完璧で思わず見とれてしまいます。ちょっと後ろから見ると、ステージ上のPLそして最前列が横一線になってコスプレで完璧に踊る、この状況は本当に見ていて感動というか楽しいです。こんなコンサートも今のPLならでは。

コンサートの内容に立ち入らないということで、観客のお話が中心となりましたが、勿論お二人のパフォーマンスが素晴らしいことは、今さら言うまでもないことです。歌・踊り・MC・衣装・スタイル・・・
ケイちゃんファンにとっては、終盤ケイちゃんの髪型を見て・・・感涙、卒倒寸前の方も多かったのでは。私も思わず・・・

そして思ったのが「もったいない」ということ。これだけ感動のステージを見せることができる、幅広い観客を動員できるPLを5月で終わらせるのは、もったいない、どころか、本当にいろんな意味で社会的な損失です。
是非、続編を期待していますね。

コンサートの余韻未だ覚めやらずということで、思いつくまま話があちこち飛びますが、ご寛容ください。
PL時代チャレンジコンサートからずっとPLコンサートを見続けている方は、特にお感じになっていると思うのですが、今のお二人のMCには貫録を感じますね。昔のMCは短く台本通りといった感じですが、今はたっぷりとテレビでは語られない本音が聞けたりして、これも楽しいことです。思うに、ちょっとしたMCの中にもお二人の性格の違いが垣間見えて、なかなか興味深いというか感慨深いものがありました。一言で言うとケイちゃんは「感情をストレートに言葉にする」のに対しミーちゃんは「いたって冷静」という印象を受けます。これ想像通りで演技では無いと思いますが、皆さんどう思いますか?まあ、そう言った性格の違いがお二人を親友関係に引き寄せた要因なのかなと、MCを聞きながら変に納得しておりました。
親友関係と言うと、今回お二人のステージを見ていると、なぜか脳裏にあの末広中学演劇部時代の松屋町筋を演じるシーン(テレビで写真が紹介されている)が突然浮かんできて、ジーンとしてしまいました。お二人の活動の原点がそこにあるのですね。

コンサートを見て新たな発見もいろいろとありますが、その一つに「人間同時にお二人を見るのは、なかなか難しいのかな」と感じた次第です。真ん中へんの席だったのですが、私の場合どうしても頭がステージ向かって右(早い話がケイちゃん注視)に向いてしまい「これはいかん」と時々平等に見ようと意識している自分に気付かされました(ケイちゃん派なので)まあミーちゃん派の方は逆なんでしょうね。コンサートなんでお二人が舞台両端に寄ることがあるんですが、そうするとやっぱり右に傾いているんですね(笑)私の隣に男性の方がいらしたんですが、その方は、そういったシーン(両端に寄る)でも、首を左右に振りながら平等にご覧になっていて、えらく感心してしまいました。平等派の方なんでしょうか。

話は「5月で終わりは、もったいない」に戻ります。PLに関して「もったいない」と思うのは何も今に始まったことではないのです。解散以来ずっとそう思っています。でも、このvol3を見てしまうと更に強く感じてしまいますね。「2年間に渡ってお二人が頑張ってきたのにぜいたく言うな」と言われそうですが、5月以降もPLとしての活動に期待しているのです。来年は満30周年ですからね。二つあって、一つは何らかの公演、もう一つは新曲です。
ケイちゃんの自叙伝「あこがれ」を読んだり、最近のお二人のご発言を聞いたりしていると、当初お二人も事務所も望まなかった(勿論ファンも)のに、結果として解散という道になってしまったという印象を受けます。であれば、コンサートの構成もお二人の意見が反映されるという今、もっとお二人が理想の、そしてファンにとっても理想のPL像を追い求めてもいいのではと思うのです。
「公演を続けて欲しいと」と言うと、お二人の体力的な問題もあるようですが、それは公演の回数とか公演の内容・構成・曲順とか、何とか工夫して是非実現していただきたいなと切に思いますね。今回の2年に渡るコンサートでも、なかなか仕事が多忙で行けないという方もいらっしゃるようですから、交通至便な大都市で休日を選んでとか。

先日、日テレの夕方の番組でvol3に到るまでのレッスン風景、ファンへのインタビューがOAされていました。女性ファンの方が「(PLは)人間的にも魅力がある人達」と発言されていて「いいことおっしゃる」と感動、また府中公演直後、中年女性ファンの方が「パワーをもらった」とコメントされてました。そうです。お二人は、日本の中年世代にとてつもないパワーを与える存在なのですね。これって重要です。いわゆる団塊の世代が退職年齢を迎え、少子化で若年層が減っていく今日、中年世代がパワーを持つ、これは経済の活性化という観点からも重要なのでは。発言がコロコロ変わるいかさま経済学者の言うことをうのみにするよりは、PLの活躍の場を広げ、疲れた中年層を元気付ける方が、よっぽどGDPの伸びに貢献すると思うのですが、話が飛躍しすぎ??(笑)

さて、次は新曲ですが。PL以後トップアイドルの座に座り、今も歌手活動を続けている方、数人いらっしゃいます。そんな方々でも、最近出した新曲はヒットに結びついていないようです。まあ出せるだけでも幸せなんでしょうが状況は厳しいです。
そんな状況のなか「PLに新曲を」と言うと疑問視される方も多いかも知れませんが、やっぱりコンサートを見ると「新曲を出さないのは、もったいない」と思います。コンサートの動員力とCDの売り上げは必ずしも一致しないのは分かりますが。。。
ファンサイトを見ると、結構PLの後期の曲やアメリカ進出がらみの曲が支持されていることが分かります。今の大人のPLにフィットした曲がきっとあるはずです。せっかくミーちゃんケイちゃんという日本歌謡史上まれな才能と知名度を持ったお二人がいらっしゃるのですから、後は企画と宣伝の勝負だと思うのですが。わけの分からぬ若手歌手に投資するよりは、よっぽど堅いと思いませんか?レコード会社ならぬCD会社さん!

最後に、これからvol3コンサートに行かれる方の為に、おせっかいながら忠告を・・・
「もし、振り付けレッスンのコーナーがあったら、まじめにやりましょう!特にケイちゃん側の人は」(笑)


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