ピンク・レディ−再結成活動について考える


映像を見て想う次なる再結成への期待2007.6.3

ここ4月から5月にかけて流れたPL関連テレビ映像としては、4月のパチンコ「セカンドツアー」お披露目でのお二人そろってのお姿。そして、5月NHK−BSでの「日めくりタイムトラベル・昭和52年」がありました。今日は、これら映像を見て更に高まった(笑)再結成への期待などあれこれと・・・

まず、「日めくり・・・」これは本当にPLファンにとって相当見ごたえのある番組でした。番組中、PLのコーナーが3つに分けてOAされ、そのOA時間はおそらく王選手の話題と並んで長いものでした。時間ばかりではありません。中身もこの手の番組では相当濃いものと言えます。インタビュー映像では、ミーちゃんケイちゃん、阿久・都倉両先生、振り付けの土居先生、飯田氏、衣装の野口様まで勢ぞろい!10年以上前の「驚きももの木」など類似の番組はいくつかありましたが、いずれも衣装担当野口様の出演は無かったのでした。その点、「日めくり」で野口様ご出演は評価大ですね。おそらく、私がPL関連のテレビで野口様を拝見したのは、1980年1月(これはお昼の「シャボン玉・・・?」牛乳石鹸提供の番組で、PL衣装特集の時にお二人とご一緒の出演)以来だと思います。よく覚えてますね(笑)

今回、野口様の仕事場でインタビューという映像でしたが、思わず目が点になってしまったのは、あの赤スパンコールの超ミニのスリップドレスが現存していたことです。これにはビックリです!懐かしいというか、感慨深いというか。赤スパンのスリップと言えば、曲ごとに衣装のイメージが固定化する「ウォンテッド」以降と違い、まだ「汎用衣装」時代の代表作。シングル曲では「S・O・S」「カルメン」、CMでは「信州一」、その他コンサートのポスターなどいろんな場面で見られました。初期PLと言えばこの衣装といった感じでしょうか。3年前発売の「フリツケDVD」の衣装では「ペッパー警部」に近いですか。その懐かしのあこがれの赤スパン衣装を、テレビを通してまじまじと見ていると、ふと「またこの衣装で再結成していただけたら」と思わずにはいられませんでした。今のお二人のスタイルなら充分OKですよね。
そうそう、野口様から貴重なご発言もありました。当時の事務所から衣装について「ミニスカートでスパンコールや光もの?が付いてれば、何やってもいいよ」と言われていたそうです。大原則の「ミニ」と「光もの?」この範囲内で、野口様の裁量で自由な衣装づくりができたということでしょう。ですから、あの素晴らしいPLならではの衣装が次々と誕生したのですね。

「日めくり・・・」で感心した点をもう一つ。初期は男子学生がファンの中核であったが、次第に子供のファンが増えたということを、時系列的に紹介していました。この点、ミーちゃんが「アニメのキャラクターみたいな感じ」と冷静に自己分析していました。当時子供のファン層、メモリアルコンサートでは中核的なファン層になっていたような気もします。

さて、次のテレビ映像は4月パチンコ「セカンドツアー」のお披露目PR会場、メモリアルコンサート以来、久々のお二人そろっての映像でした。偶然朝の情報番組で見られたのですが、「PL復活?」のタイトルもありました。この「復活」の2文字が出るとやはりドッキリしますね。ネット上でも画像が公開されていましたね。これらお二人並んだ映像や画像を見ていると感動も大きく、やはり「このまま歌って踊ってほしい」と願わずにはいられません。

またもやPL禁断症状が現れたようです(笑)そんな時はメモリアルコンサートのDVDを見て心をいやします。あの会場と一体となった「DO YOUR BEST」といい、自虐ネタ満載のMCといい。またあの興奮の中に身を置きたいと、しみじみと思うのですね。思えば20周年1996年再会から2005年メモリアルコンサートまでの10年間、年末単発番組までカウントすると、再結成が全く無かった年は2001年と2002年の2年しかない!わけです。これは本当にスゴイことで、PLの根強い人気を証明していると思うのです。
何年か前にケイちゃんが「50歳になってミニスカートでペッパー警部を歌って踊れたらカッコイイだろうと本気で思ってます」と。今この言葉が私のなかでは、かなり現実味を帯びてきているのですね。お二人なら、きっとやっていただけるのではと。50代でミニ姿を披露している歌手は何人かいます(テレビで時々披露の方もいますね)が、いずれもデュオというかグループではありません。もしPLで実現すれば、おそらく日本の歌謡史上デュオ初となるのでは。

そんなこんなで、次なる再結成に勝手に期待を高めているところです。早く実現していただきたいと。
私にとってPL禁断症状の対症療法が「メモリアルコンサートのDVD」であるとすれば、その特効薬は次なる再結成公演なのかも知れません。


もったいない理由の続き2007.4.22

下記「年頭に再結成を想う」で、PL解散を「もったいない!」と感じる理由の一つに「ライブというかコンサートでのPLの魅力(テレビとは違った)が一般には知られていない」ことをあげました。今日はその続きで、もう一つの「もったいない!」理由について。それは、後期の「大人のPL路線」の魅力が一般には知られていないことです。これを「もったいない!」と言わずしてPLファンをやっていられるでしょうか!!

ここまで書くと、予想される反論はこうです。「確かに『後期PLの大人の路線』もいいが、PLを特徴づけるのは、あくまで前期の『ファンタジー路線(テーマパーク路線?おもちゃ箱路線?)』である。この路線あってこそのPLであり、後期PLだけを切り出しても…」というものでしょう。まあ、前期・後期と言っても、どちらもPLであることに変わりありませんし、そもそも、どの時点をもって後期へ移行した(分かりやすく言えばイメチェンした)かも必ずしも明確ではありません。ですから、この論争に深入りすることは、それほど意味のあることでは無いようにも思われます。

PLのイメチェンというか路線変更はいつからなのか?
ファンによっては、キャラクター化が強くなってきた「UFO」をイメチェンと思う方もいるでしょうし、「ペッパー警部」と「S・O・S」を比べてイメチェンを感じる方もいるでしょう。また、ファンには有名?な「ジパング」と「事件…」のどちらをA面にするかの迷いにも、イメチェンのにおいを感じることもできるでしょう。実際どこで大きなイメチェンを図るか、歌手一般にとっても難しいところです。

以下は私の独断です(笑)やはり「マンモナ」以降を「大人のPL路線」へのイメチェン、路線変更と考えるのです。当時のPLプロジェクト、ビクターの一部に異論(比較的初期からバラードといった意見もあったようです)はあったのかも知れませんが、「この路線(ファンタジー路線)で行けるところまで行ってみよう(つまり、当面あまり大きなイメチェンはしない)」というのが大勢であったようです。その「行けるところ」が今から思えば「波乗り…」であったのでしょう。何年か前OAされた「驚きももの木」のPL特集でも、都倉先生が「どうしてもこの路線(ファンタジー路線)が続けられないことが分かったときに、おそらく二人が歌いたいであろう『マンモナ』をプレゼントした」ような趣旨の発言をされていました。この点からも、私の「マンモナ」以降のイメチェン=「大人のPL路線」への移行が、あながち的外れでないことをご理解いただけると思います。
そして、当HPで何回も繰り返しているように、「マンモナ」を初めてテレビで見た時の衝撃は、今でも忘れられないものとなっています。「これぞ私が求めていたPLだ」と。ですから、数年前のメモリアルコンサートで再び「マンモナ」を生で見て聞けた喜びといったら…言葉になりませんね。

「マンモナ」以降の「大人のPL路線」は、その後「DO…」「世界英雄史」で若干の反動というか揺れ戻しを感じつつも、「愛GIRI」「うたかた」・・・と継承されていったように思うのです。「マンモナ」発売はPLデビューからおよそ3年後のこと。4年7か月のPL時代からすると、このイメチェンがかなり後ろに偏っている、つまり解散までの1年7か月という短い期間に「大人のPL路線」が展開されたことが分かります。期間も短いし、売上も前期の路線に及ばないことから、この後期「大人のPL路線」が、一般に知られていないのも止むを得ないところですが…

でも、しかし!こんな魅力的な後期PL路線をこのまま埋もれさせてしまうのは、まさしく「もったいない」ことです。そこで、再結成PLの出番です。お二人の年齢・キャリアから充分にこの後期路線の継承ができるはずです。今からでも遅くありません。何とか新曲あるいはアルバムという形で、この「大人のPL路線」を再結成PLとして表現し、世間一般にアピールできないものでしょうか。
世間一般の「PL=UFO」的認識は、正直もうたくさんです。そういう世間一般人を「大人のPL路線」で「ギャフン」と言わせる、そんな再結成PLの企画、是非実現していただきたいものです。


年頭に再結成を想う2007.1.7

ちょっと遅れましたが、新年明けましておめでとうございます。本年も当HPをどうぞよろしくお願いいたします。
今年は堅苦しい?ごあいさつは抜きにして、いきなり個別テーマ「再結成」から入っていきたいと思います。と申しましても、まだ正月気分が抜けてませんので、話があちこち脱線します(笑)お気軽にどうそ。
さて、メモリアルコンサート終了から既に1年7か月が経過、お二人のソロ活動を応援しながらも、次なる再結成を期待しているファンも多いのではと思います。かく言う私も勿論その一人なんですが。

今回の年末・年始、残念ながらPL関連のテレビ番組はあまり無かったのですが、興味深い番組が2つありました。1つ目は年末OAの某BS、阿久先生と都倉先生の共演というか対談番組がありました。この両先生が関わった歌手として、山本リンダさん、フィンガーファイブ、勿論PLも紹介されていました。土居先生や飯田氏へのインタビューもあり、ミーちゃんケイちゃんの出演が無かったことを除けば、かつての「驚きももの木・・・」の短縮版といった作りです。サプライズだったのは、なんと!都倉先生がピアノを弾きながら「渚のシンドバッド」のイントロ部分をちょっと歌われたんですよ。「アーア渚のシンドバッード♪」と。これ感動でした。都倉先生がPLの歌を披露されるなんておそらく初めて見ました。お上手でした。まあ作曲・編曲者ですから当然ですが(笑)「渚・・・」のイントロはブルース音階?とかいうものらしいです。(間違っていたらごめんなさい)

2つ目は年末年始にNHKで再放送されたキャンディーズさんの特集番組「わが愛しの?」。こちらは11月以前にOAされたものの再放送で、私は既に見ており改めて見ることは無かったのですが、いろいろと反響があったようですね。最近ネット上でPLを検索すると、この番組を見てPLとキャンディーズを対比するものを多く見かけるので、ちょっと気になっていました。ちなみにPLファンである私のキャンディーズへの想いは、当HPで繰り返しておりまずか、けっしてアンチではありませんでした。当時「わな」のレコードを買っていたくらいです(笑)この曲、当のキャンディーズにとっては、PLの「UFO」が1位に君臨していたために1位を取れなかった怨念?の曲のようてすが、私的には1位を取ったラストシングル「微笑み・・・」よりも名曲だと思います。当時キャンディーズ自身が「上にUFOが」なんてラジオで言ってましたね。

さて、ネット上で気になるPLとキャンディーズの対比というか比較の話です。常々当HPで語っているとおり、両グループの「全体としてどっちが偉大?」的な問いは全く無意味だと思いますが、このキャンディーズ番組を見て、無理やりPLと比較した方が多いようです。同時期の女性グループとして。私が問題とするのは「再結成の有無」を基準として両者の優劣を比較することですね。ご承知のとおりキャンディーズの再結成は現在までありません。「キャンディーズは一回も再結成が無い。よって何回も再結成しているPLと比較して偉大である(美しい)」のごとき論調をよく見かけますが。私が思うに「再結成するかしないか」は「単にその歌手とファンとの関係」であり、それ以上でも以下でもないと。多くのファンが再結成を望み歌手の側にその意志があれば実現するし、その反対に多くのファンが再結成を望まなく歌手の側にもその意志が無ければ実現しない・・・(勿論前者がPL、後者がキャンディーズ)単純な話です。(勿論ビジネスとして再結成が成立するかの問題はあります)要は多くのファンと歌手の双方が「再結成のあること、または無いこと」に満足していればそれでいいわけです。何が言いたいの?と言われそうなので結論を「キャンディーズが再結成しないことについて、PLを引き合いに語ることは勘弁してほしい!」それだけです(笑)

さて、話がそれ過ぎました。本題に戻しましょう。あの大規模なメモリアルコンサートを見てしまった今、再結成を語ると「ぜいたく言うな」との声も聞こえそうですが、以下私の好き勝手な想いということでお許しください。
前にも書きましたが、1981年PL解散という現実に対して私が真っ先に思ったのは「悲しい」というよりも「もったいない!」という感じです。これは今も変わりません。今だにいろんな意味でお二人に代わるデュオは存在しないのです。当「再結成」のコーナーのトップページには再結成の一覧表があります。これを見るたび非常に感慨深いものがあります。表には番組単発の再結成も含めてありますが、これだけ多くの再結成が実現するとは、解散当時予想さえできませんでした。特にあのNHK紅白出場回数は「現役1回<再結成3回」ですから、これもスゴイ記録だと思うのです。

ところで、PLファンの皆様は、PLファンで無い方とPLの話をすると、PLに対する認識ギャップというものを感じませんか?まあ、これはどの歌手についても、ファンとそうでない方のギャップは存在します。が、PLの場合、非常に知名度が高いことが、またそのギャップを生んでいる側面があると思うのです。ファンでない多くの方にとって「PL=テレビで見たPLが100%」です。一方多くのコアなファンにとっては「PL=テレビ+コンサートなどライブのPL」なのではないでしょうか。このギャップは相当大きいと思うのです。多くのPLファンにとって「ライブこそPLの魅力が凝縮されている」というのは定説だと思うのですが、一方多くの一般人にとっては「テレビ歌番組のスター」的な位置付けなのではないでしょうか。私が前述「もったいない」と思うのもこのギャップなのですね。テレビのPLしか知らない方々に、もっとスゴイPLの魅力を知っていただきたいなと。勿論DVDを見るのも手っ取り早いですが、そんな意味でも次の再結成を望むわけですね。
考えてみると、4年7か月の現役時代とメモリアルコンサート2年、計6年7か月、この間に行われたコンサートの回数(何回か不明、識者の方数えてみてください)を1年当たりに引き直すと、ポップス系女性歌手としては相当上位に位置するのではないでしょうか。テレビとコンサートの両方ですから、ハードスケジュールになるんですね。

確かに、数分間のテレビでもPLの魅力はかなり発揮されます。ですから国民的アイドルになったわけですね。勿論私も、デビュー当初テレビを見てファンになったわけです。でも、本当に(言葉は悪いですが)「PLがただ者でない」と実感したのは翌年生のコンサートを見てからです。「あれだけのステージをこなせる実力があるからこそ、テレビでもあれだけのパフォーマンスができるんだな」と妙に納得したのを覚えています。

そんなPLですから、是非また再結成て生の熱いステージを見せていただきたいのです。会場の大小は問いません。できれば定期的に夏と年末とか、やっていただけると嬉しいんですけどね。勿論テレビでの再結成も大歓迎です。
ここまでくると「PLにとって解散とは何だったのだろう?」と根源的な問いも浮かんできます。当時のお二人の決断があり、ファンもそれを受け入れた。ところがファンの心にも、お二人の心にもずっとPLは生き続けていた。まさに「ずっとここにいるよ!」これこそPLの真髄なんでしょう。
さて、次なる再結成PLに何を期待するか、中身については、また、日を改めて書きたいと思います。


「再結成活動について考える」トップヘ

トップペ−ジへ戻る