ピンク・レディーの振り付け


土居先生とPL2007.9.24New!

先日、振付の土居先生の訃報を知りました。一PLファンとしてご冥福をお祈りいたします。
葬儀にはミーちゃんケイちゃんをはじめ、芸能界の大御所の皆様も多数参列されたようです。テレビを通してPLお二人の悲しまれている姿を拝見することは、とてもつらいところですが、お二人にとってはファン以上の悲しみでしょう。
1976年春上京直後、土居先生の厳しいレッスンが始まり、PL時代を通していつもお二人の近くにいらしたわけですから。また、土居先生はPLとのテレビ共演も結構多かったですね。一番最初にテレビで拝見した、「カルメン」の頃「スタ千」での共演は今でもよく覚えています。この時、初めて振付師という仕事を認識しましたね。

「PLと言えば土居先生」「土居先生と言えばPL」そんな深い関係は、世間一般が認めるところではないでしょうか。
ケイちゃんがインタビューで語っていましたが、近親者以外面会をしないなかで「(PLの)二人なら会いたい」ということで、亡くなる前日病室で面会されたそうです。これも先生とPLの濃密な関係を証明していますね。

PLに関する先生の語録のなかで、印象深いものが2つあります。一つは「アイドル顔ではない」もう一つは「脚に語らせよう」
「アイドル顔ではない」これは、土居先生がお二人を最初見たときの印象だそうです。何をもって「アイドル顔」とするのか先生の好みなのか?やや微妙ですが、例えばスタ誕では中三トリオなんかが「アイドル顔」だったのでしょうか。「ミーちゃんケイちゃんはアイドル顔ではない」この先生の印象から、テレビからはみ出るような大胆なPL振付が生まれたようです。逆に「アイドル顔」の歌手に対して先生は、アイドルらしい小さな振付をつけたのでした。ということは、「お二人がアイドル顔でない」と先生が思ったこと、それがあの振付を生み出す一条件になっていたわけです。この意味するところは大きいですね。こんなこと書くと、コアなPLファンで怒り出す方がいらっしゃるかも知れませんね。まあ、アイドル顔かどうかは個人の主観だから私はあまり気にしませんが。私の主観は土居先生に近いかも知れませんね。私の場合、いわゆるアイドル顔は苦手なんで、PLのような美人OL風?の方がしっくりくるんですが(笑)だから、ファンになたわけですが。


もう一つ「脚に語らせよう」。これもスゴイ表現ですが。「ペッパー警部」の振付考案でピストルを思いついたが、これだけでは弱いと。そこで「脚に語らせよう」ということで、有名な脚を開くステップが生まれたようです。「ミーもケイもやわな脚ではない」と。大根という意味ではないですよ(笑)美脚です。
これもスゴイですね。単にミニで脚を「見せる」たけではなく「語らせる」。この発想は先生ならではでしょう。そんなことで、例の「フリツケ完全マスターDVD」でもステップバージョンができるわけです。納得です。

「アイドル顔でない」「脚に語らせよう」いずれも先生がデビュー前のお二人を見ての印象から出た言葉ですが、これがあの振付につながったことを思うと、先生の目の付けどころに感嘆するばかりです。
伝統芸能としてPLの振付を守っていきたいですね。


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