2003年
1月17日
1本目
<視界不良>
約5.3Km 標高差
620m
山頂駅から田茂萢岳方面左側から、八甲田温泉ルート
2本目
<視界不良> 約5Km 標高差
530m
山頂駅から左手、田茂萢ルート方面から途中フォレストコース合流
さあ、2日目。
そう、昨日無くなったと思っていた第3バックルが宿の階段におちていました。何か光るものがあるな、とは思いましたがまさか自分のだとも思いませんでした。ここで応急処置もできないですし、今日は外したまま、まあそんなに踏み込まないですから、ね、大丈夫大丈夫って事で。
昨日滑り終わった後、部屋に帰り皆さんで八甲田スキールート図を広げて、「今日はここね」「こっちのコースも面
白そう」「明日はどこを選択してくれるのかね」などと話をしながら、一方で既に数日前から八甲田に入っていて、昨日既に数本滑っている方もいたりして「やはりこの時期の天候と、今回のメンバーではこの辺ですかね」と、今日の天候を気にしていた訳ですが、青空は見えず、、、。
山頂は昨日と同じ、天候は吹雪、風速10m、気温ー10度位
。”これも”八甲田から、”これが”八甲田”と感じた1日となりました。
さあ気を取り直して??、スキーを楽しまなければです。吹雪の山頂付近でガイドの石館さんより、「今日は八甲田温泉ルート方面
への案内。少し長く、登行も少しあり、天候は期待できないですが頑張りましょう」と言う事でスタート。
最初の斜面に移動するにも晴れていればね、気分も晴れ晴れ!、ってところですが、吹雪吹雪。1本目も昨日と同じ様に下がみえない中での滑走。しかもやっぱりクラスト状態の悪雪。気持よくは滑れませんでしたが、何となく楽しめましたね。ですが、やっぱり苦労させられた方もいて、大変そうでした。
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この後のルートは、青森トドマツの樹氷原を登行していくのですが、これも晴れていればね〜〜。私は吹雪の中での表情もみれたので、それはそれなりに楽しんだのですが、山スキー的にね。CVM河野さんも、大きなトドマツで出来た樹氷はなにか「トトロの様〜だね」(あの宮崎映画の、となりのトトロですね)と。確かに、風で手(枝)がゆっさゆっさする様はユニークでしたね。私も「でもこれは子供には楽しめないですね〜」と笑いながら、吹雪の樹氷原登行でした。
ですが、CVM河野さんもやっぱりこれだけ木にからみつく雪ってのは湿気があるんだね〜、と。雪の量
的にはアルプスと変わらない位だが、アルプス上部では湿度と風の影響もあり、あまり積らない。なので楽しむ時間帯もやっぱりあると。八甲田でも状況はちがえど、やっぱり山スキーは天気の良い午前が良いのも改めて感じた一時でした。
ですが、そのある気持よさを期待してきた方々には、この吹雪と視界に無さでは辛かった”登行”にもなっていた様ですね。
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トトロの様な青森トドマツの樹氷原を登行。
風でユッサユッサする様は、こうゆう吹雪の時でもなければみる事ができませんが、やっぱり晴れていた方が、登行もね。
いたるところでラッセル、となりましたが、八甲田ガイドさんは力強く前進してくれたのでした。
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しかし感服したのはガイドさん。山岳コースであるので、オレンジの指導標識があるのですが、若干木の上の方でしたし、吹雪とあっては見のがしぎみになるでしょう。樹氷の間の吹きだまりの間を的確に進んでいくのには、やはり春夏秋冬歩いて地形を思えているからでしょう。吹雪ですが、ガイドのおかげで効率よく進む事ができます。様は、こっちはいかなる環境でも滑る事を考えていける訳ですね。「コースこっちだっけ?」「あっちの山は?」なとど考えずにね。何も考えずに、と言う訳でないですし、無論山を確認しながら自身で進める楽しさもあるでしょう。でもねそこは経験、リスクは最小限にね。
話がそれましたね。滑りの話しですが、、、これが上部での面
白い画像もないんですね〜。全て白く映るのでね。登行画像はいっぱいあります。!! そんな中、斜面
滑走は樹氷の間を滑り抜けていきながら、その醍醐味を味わえた、と言う感じです。
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八甲田デビュー?!、となった左画像
CVM河野さんと、上画像CVM柿沼さん。
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そうそう、面白い事があったのです。!
何故か?、は分らないのですが、 ちょっと落ち込む起伏をトラバース、っていったら良いのかな?、ス〜〜〜〜と降りて、降り切ったところから若干上がる様な場所を移動するのですがね、1人1人降りていったら次の人、って感じのところ。 先頭ガイド石館さんが行って、後の数人はSIAの講師とかされていたり山スキーを経験されていた方なので、スィッ、とかわしていくのですが、中番手のある方が降り切ったところで足を取られ”ズボッ”と倒れて笑いを誘った迄は良かったのですが、その後数人も何か”磁石に吸い寄せられる様に”姿勢を崩して倒れていくのです。CVM河野さんも「お〜い、そこに何があるんだ〜!」と笑っちゃいけないのですが後で待っている私達は爆笑。(その時の方、これを読んで気を悪くなさらないでね)
やはりあれですね、10人目位になるとそれなりに”整地”されるのでスピードが出るんでしょうね。でも落ち切ったところはそれなりに柔らかいですから、エッジ等を取られてステ〜ン!なんでしょう。自分が降りた時にはそう思いました。転んでは痛くないですが、柔らかいので中々起き上がれない様でしたね。
楽しいくも、勉強させられる一時でした。何事も経験、経験!
ですが、途中休憩では、ズッシリ気持が落ち込んでいる方もいた様です。「もう〜いやだ〜」と言う女性陣も。この天候の八甲田に撃沈ぎみ?でした。ですが、ガイドさんの的確な休憩、これも感服、感服。!
さあ、そんな状況で、色々苦戦しながらもありながら、樹氷原が終わって、雑木林地域へ降りてきました。
ガイド石館さんの案内で「ここからは、斜面角度はないですが、木の間のルートをジェットコースター?かボブスレー?、の様にすり抜けていきます。ですから、木にぶつからない様に。または小枝で顔を打たない様に気を付けていきましょう。これまで他のツアーが作った道もいきますからスピードも出ますよ」っと。 私はスピードが好きなので”お〜〜楽しそうでない〜!”と期待。
ん〜、結構長くて楽しかったですよ。何か肩ひじも張らずに、林の木々をすり抜け、景色を堪能しながら、トレールするスキーができました。 |
そう、林を滑りながら何かを思い出しました。”あれ〜なんだったけ〜”と滑りながら考えたのですが、そう子供の頃裏山で滑ってた感覚なんですね。 何かスキー場ゲレンデでは”違うな〜”と思い、CVMさんのスイスでスキーを求めて行ったのですが、今回八甲田の林の中で、”そうそう、これこれ”っとね。
このスキーページの私のスキー歴でも紹介でしてますが、大した良くない木製スキーで裏山に歩いて登っては、えっちらほっちら、林の中を降りてくる。 あ〜そうだったな〜こうゆう”遊び”をしていたな〜と童心に1人で帰っていました。 ですんで今回の悪雪でもそんなに”苦”とも思わなかった訳なんですね。気持よく満足する滑りはしたいですがね。!
丁度、滑りの感覚も掴めてきたところで周回道の国道に到着。私は楽しめました。
用意されていたバスに乗り込み、出発地点に帰ります。この時点で12時も過ぎていました。午後の2本目はどうしようか、と言う事になりましたが、天候は変わらず。ロープウエイ時間を決めて、登る方は昼食後集合、と言う事に。
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腹ごなしをして2本目出発時間。天候は相変わらず。
時間的にも長い距離は選択できない為、フォレスト常設コース、田茂萢山岳ルートの短距離方面
へ。こちらフォレスト方面はガイド無しでも滑走できるエリアであるので、指導標をみ失しなければいいし、他の人の跡通
り降りれば問題ないコース。 最初の落ち始め部分が天候が良ければ最高なんでしょう、が、この日は残念ながら。結局は、林のエリアに入っての滑走と、常設(圧雪はしていない)コースで1時間弱程要して山麓駅に到着、となりました。足ならしには丁度いいですね。
そうですね、ここはホントに天気が良ければ、楽しく短時間でオフを楽しめる常設コースでしょうね。残念でした。
今日は、4時に上がって即風呂に入りに。
水曜にウエイトトレーニングしてますので、筋肉のだるさ、と言う部分ではこの金曜日がピークにもなるのでストレッチしてゆっくり体を休める事としました。あとは6時からの夕食兼宴会を待つのみ。夕食でも各個人個人で、山の話しになったり、スキーの話しをしたり、様々な世代のコミュニケーションとなりました。
夕食の後は、各自めいめい。私はSIA講師もされている方の飲み会にまぜて頂きました。そちらの方が、山スキーの企画もされているのでそちらのHPをご紹介します。こちら Mount
Fishです。
こちらの方はツェルマット、シャモニ−間オートルートへ3回でしたか、行かれている様で、私としても行きたいなと言う願望はまだまだありますので、色々を聞かせて頂く事ができました。いろんなハプニング?やら、対処された事とか、”な〜るほど〜”と言う事を聞く事ができました。
オートルート山岳ツアーは5、6日は山の中での究極ツアーですから、楽しい事、辛い事、危険な事様々対処していかなければなりませんが、やはり他のメンバーとのペース、その日の天候によりガイドが設定する時間を、楽しみながらこなさないと、でしょうから。
そうゆう意味では、ホテルをベースにするオフツアーとは趣が異なる部分もあるでしょうが、ヨーロッパアルプスでの色んなツアーに参加して色々と経験、そして聞いて学習して、自分の目標を設定した方が、楽しいのも、苦しいのも、いい思い出に経験にできる事でしょう。
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さあ、そうお話をしながら、ふと外に目をやって雪を期待しますが、パラパラと降っては止んで。ん〜今回は最高のコンディションには巡り合わないかな〜、と思いながら就寝、となりました。
でも、翌日は結構楽しめる、笑えるスキーとなったのでした。
今日のワンショット!
題名「只今遭難中」
樹氷の間登行中での撮影。 撮影者は
CVM河野さん。
右から、 CVM柿沼さん、北海道から西村さん、横浜から中園さん、と私。
いつかはまた、スイスの山でご一緒したいものです。西村さんは、この数日前から八甲田に入り、この後数日間?、八甲田に滞在。?!
中園さんは、4月くらいにスイスだとか。。。。
私は、八甲田にて訓練訓練、、、、のみ。
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