SKI

八甲田山 山・バックカントリースキー 初日

2003年 1月16
<視界不良> 約4Km 標高差 530m
山頂駅から田茂萢岳を背にして左側、ダイレクト概設コースと中央山岳ルートの間

 さあ、八甲田初日。どんなスキーができるのか楽しみ、でありました。天候が気掛かりでしたがね。
聞くには聞いていた八甲田でしたが、雰囲気はやってみないと分りませんしね。しかしこれが楽しみ、でもある訳ですから。しかしツアー参加者は、老若男女合わせて21名。CVMさんが河野さん、柿沼さんと、ガイド2名で総勢25名の大所帯。CVMさんのメンバー(お客さん)ですから、皆さんヨーロッパアルプスのどこかでスキーを楽しんだ事のある人ばかりでしょうから、ちょっとやそっとじゃへこたれない方々、とは思っていました。

 ガイドさんは、先頭を八甲田ガイドクラブ(八甲田スキー場内)の石館さん、後方は、、、名前を忘れてしまいましたが、FISCHERビッグスティクス108(サイドカット 135-106-123mm)極太テレマーカーさん。いや、ホントに太い、石館さんのも太いですが、どんな荒波でもドンドン前進してくる軍艦の様に、八甲田の悪雪も浮いて滑ってました。 しかし、八甲田のガイド経験上必要ツールとなってるんでしょう。 ラッセルする時は、やはりこの位 の太さの方が、前進できている様ですし、ツアーも滞る事なくできていました。しかも3日間、感服致しました。

 一方、私はスラローム用のFISCHER RC4 171cmカービング。得に問題ではありませんが、これで先頭のラッセルは困難。どちらかというと柔らかいこのスキーでは、板の中心からズボズボ埋まっていきましていやはや状態でしたね。 ちょっと湿っぽいパウダーから、クラストぎみの雪では、ちょっと気を抜くと埋まって、トップも雪の中に入り込んで、前転〜〜〜って事もありまして、、、、いや、これも楽しめました。
やはり、オフを楽しむ!、には、オールラウンドモデル、個人的には SALOMON SCREAM 系がいいな、欲しいな、そう思いました。 いや、細い板で、雪の中に埋まりながら”雪を楽しむ”と言う思考もあるのでは?、と同行者の1人が言ってた事にも、ン〜〜なるほどな〜〜、と。
いや、いずれにしても技術も探究しないと、ですが。

 さて、昼食も済ませ腹もふくれ、今度はスキーに胸ふくらませる番です。中々山スキーにいける事もなく過ごしてきて、久ぶりのオフは気持良く滑れるかな?、と少々心配。しかも何だかんだ言って、このシーズンは初滑り。まわりの方にに迷惑かけないように、と思いながらの頂上へ向うロープウエイの中でした。

で、天候。市内側の平野部は快晴、でしたが、山側に移動するにつれて山頂方向の雲の流れは速かった。自分も秋田育ちですからね、「あの位 だと、、、、」。 案の定、山頂駅の天候は吹雪、風速10m、気温ー10度位 。な〜んも見えない状況で、ガイド石館さんの予定案内。晴れて見えるとね、楽しいのだけども、吹雪とあっては「まあ、行ってね、どんな楽しみがあるかいな」です。まあ、1月はこんな吹雪の状況が多い様ですから、お天とさんに文句言ってもしょうがない。ちょっと困ったのは、私、ヒゲをたくわえているので、凍って冷たい!、位 。でもこれも数十メートル下れば、吹雪から抜けられるのでね。(これも八甲田と思うべし!)

 初日の足慣らし、いざ、1発目の斜面 。。。。吹雪で下が見えない。
晴れてると下まで見える良い斜面の様だが、、、。どうなのかな?、中ターンで20ターンはできる斜面 だったのかな?、誰も入っていなかったけども、しかし、表面が固めの雪であったので苦戦。 先が見えないのでフ〜ワッ、フ〜ワッと攻めたかった(理想はフワッ、フワッ)が、ドッコイショ、ドッコイショターン。初滑りでは、ちょいと感が掴めませんでした。しかし自分にとっては”訓練、訓練”、また「アッ、何か楽しめそうだな」そんな予兆でした。
結構、悪雪と状況に苦労させられた方もいました、が、何とか皆さんもクリアー。

 


 初日、山頂駅からの登行途中。
晴れていれば、結構な景色であろうと思いながら、吹雪の中を歩く歩く。

 次。どこをどう通ったか鮮明に覚えてません。どうやってこの板で滑ろうかな???、とひたすら考えていたもので。
どこか短い斜面を繋いで滑りながら、雑木林(ダケ樺、ブナ樺かな)に入りました。それまで、”こおっ?かな””こう抜くのかな?””前傾、後傾?”色々トライしてたものですから。
雑木林コース、ガイド石館さんが、「こっちが沢で、あっちがこうで、、、なので木の間をくぐって、、、、」。ほうほう、なるほど、でもさっきの雪質みたいだったら、木にぶつかるかいな〜、と。 しかし、ガイドさんが滑っていく跡はナントもフワッ、フワッ、そうな雪質。そうですね、風が木によって遮られる訳ですから、そんなに表面 が固まる訳ではないですね、楽しいかったですよ、ホントに!。

  これは楽しめそう!、と言う事で、グループ中盤手位 からスタート。
おっ!、にんまり〜、と思いながら、木の間を、 フワッ、スィ〜、フワッ、スィ〜、っと。ほっほ〜〜面 白い〜!、しかし、このカービングどんどん埋まってきて、トップを取られ、前転〜〜して板を外して、1人で大爆笑〜。!(やはり転んでも痛くない!、ってのは良いですね。1ヶ月後のファミリースキーで、ちょっと楽しもうと思って無理してゲレンデで前転した時は、鼻を打って痛かった〜です)
その先では、夏場は山道の段差にはまっている方も。気分良く行っても経験上予測できない斜面 でもありますからね。文字通り”はめられました!”ってところでしょうか。
気持良く降りた人、攻めた人、雪まみれなった人、悪戦苦闘した人、それぞれのスキーができた様です。そんな雑木林斜面 をいくつかこなし、雑木林トラバースをしながら、最後の斜面。下にはホテルフジサワ八甲田がみえ、ここを降りれば本日終了。
短い10ターンもできればいい中級斜面?。 ただ木あり、夏場の山道の段差ありで癖もあり。雪の質も良く理解できなかったので、私はドッコイショ、ドッコイショターンで降りる事となりました。

 まだまた、滑る感覚が戻ってない中で、本日のツアーは終了。1時間弱の行程だったでしょうか。まだまだ全体像が全く掴めない中、違うルートはどんなのだろう、と言う期待もありながら、宿舎へ。
ちょいと時間があったので、1本しかないリフトで上がり、リフトは600m程なので短いですが 一般ゲレンデで足慣らし。カービング練習(今年は基礎テストスキー、やりたいですからね)も兼ねて4本程。しかし、この時”あれま〜”となっている事に気がつかずに、、、、。右ブーツの第3バックルが吹っ飛んでました。リベットごと。「ありゃ〜今ゲレンデに落として来たかな〜」と思いつつもどうしようもなく、この場は諦めました。そんなに踏んでいたかいな〜、でも「飛ぶ時は飛ぶしね!」と、諦め。

 さあ、夕食は日本風に宴会。皆さんヨーロッパアルプスに行った方々でも、ここは日本八甲田、日本風に夕食。20数人もいれば、皆さんとお話できる訳ではありませんが、お近づきの場、老若男女いろんなスタンスでの会話。ただ、タバコの話しになって、お一方タバコを吸う方がいて、御年輩の方に「山を愛する人間がタバコとはけしからんな〜」との言葉に肩身の狭い思いをされたようで、、、。 でも、マナーはきちんとして山で吸う一服!ってもいいんでしょうね〜。

さて、 CVM代表の河野さんは、「腹の底から笑えるスキー!」を提唱していますが、今日は今日で”楽しめました”が、明日は笑えるかな!。
まあそんなこんだで、夜のうちに良い雪が降る事を皆さんで期待して、本日は10時頃寝ちゃったのでした。
普段、睡眠不足の私としては良く眠れた夜でありました。

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