Array 関数が呼出されると、次のステップが取られる:

1. 同じ引数\で Array コンストラクタを呼出す (セクション 15.4.2) のと全く同様に、新規 Array オブジェクトを生成して返す。

この説明は、引数を与えられないか、 2 つ以上与えられる Array コンストラクタに適用する。

新規に構築されたオブジェクトの [[Prototype]] プロパティは、 Array.prototype の初期値 (せくしょん 15.4.3.1) である、オリジナルの Array プロトタイプオブジェクトに設定される。

新規に構築されたオブジェクトの [[Class]] プロパティは、 "Array" に設定される。新規に構築されたオブジェクトの length プロパティは、引数の数に設定される。

新規に構築されたオブジェクトの 0 プロパティは、 (供給された) item0 に設定される; 新規に構築されたオブジェクトの 1 プロパティは、(もし供給されれば) item1 に設定される; そして、一般に、そこにあるのと同じだけの引数に対して、新規に構築されたオブジェクトの k プロパティは、第一引数を引数番号 0 と考えて引数 k に設定される。

新規に構築されるオブジェクトの [[Prototype]] プロパティは、Array.prototype (セクション 15.4.3.1) の初期値である、オリジナルの Array プロトタイプオブジェクトに設定される。新規に構築されるオブジェクトの [[Class]] プロパティは "Array" に設定される。

引数 len が Number で、かつ ToUint32(len) が len と等しければ、新規に構築されるオブジェクトの length プロパティは、 ToUint32(len) に設定される。引数 len が Number で、かつ ToUint32(len) か len と等しくなければ、例外 RangeError が投げられる。

引数 len が Number でなければ、新規に構築されるオブジェクトの length プロパティは 1 に設定され、新規に構築されるオブジェクトの 0 プロパティは、 len に設定される。

Array.prototype の初期値は Array プロトタイプオブジェクト (セクション 15.4.4) である。

このプロパティは、属性 { DontEnum, DontDelete, ReadOnly } である。

Array.prototype.constructor の初期値は、組込み Array コンストラクタである。

この関数の呼び出しの結果は、このオブジェクトに組込み join メソッドを引数無しで呼出すのと同様である。

toString 関数は汎用的ではない; this 値が Array オブジェクトでなければ、例外 TypeError を投げる。それゆえ、他の種類のオブジェクトにメソッドとして転用できない。

配列要素は toLocaleString メソッドで文字列に変換され、それらの文字列は連結され、実装が定義するロケール特定の方法で引き出される分離子文字列で分離される。この関数の呼出しの結果は、 toString の結果に類似することが意図されるが、この関数の結果はロケール特定であることが意図される。

結果は次のように計算される:

1. このオブジェクトの [[Get]] メソッドを引数 "length" で呼出す。
2. ToUint32(Result(1)) を呼出す。
3. separator をホスト環境の現在のロケールに置いて適当なリスト分離文字列 (これは実装が定義する方法で引き出される) とする。
4. ToString(separator) を呼出す。
5. Result(2) が 0 ならば、空文字列を返す。
6. このオブジェクトの [[Get]] メソッドを引数 "0" で呼出す。
7. Result(6) が undefined か null ならば、空文字列を使用する; そうでなければ、 ToObject(Result(6)).toLocaleString() を呼出す。
8. R を Result(7) とする。
9. k を 1 とする。
10. k が Result(2) と等しければ、 R を返す。
11. R と Result(4) の連結で生成される文字列値を R とする。
12. このオブジェクトの [[Get]] メソッドを引数 ToString(k) で呼出す。
13. Result(12) が undefined か null ならば、空文字列を使用する; そうでなければ、 ToObject(Result(12)).toLocaleString() を呼出す。
14. S と Result(13) の連結で生成される文字列値を R とする。
15. k を 1 増分する。
16. ステップ 10 へ。

toLocaleString 関数は汎用的ではない; this 値が Array オブジェクトでなければ、例外 TypeError を投げる。 それゆえ、他の種類のオブジェクトにメソッドとして転用できない。

concat メソッドが 0 個以上の引数 item1, item2, etc. で呼出されると、順に各引数の配列要素が続く、オブジェクトの配列要素で構成される配列を返す。

次のステップが取られる:

1. A を、式 new Array() と同様に生成された新規配列とする。
2. n を 0 とする。
3. E を このオブジェクトとする。
4. E が Array オブジェクトでなければ、 ステップ 16 へ。
5. k を 0 とする。
6. E の [[Get]] メソッドを、引数 "length" で呼出す。
7. k と Result(6) が等しければ、ステップ 19 へ。
8. ToString(k) を呼出す。
9. E が Result(8) という名前のプロパティを持つならば、ステップ 10 へ。 E が Result(8) という名前のプロパティを持たないならば、 ステップ 13 へ。
10. ToString(n) を呼出す。
11. E の [[Get]] メソッドを、引数 Result(8) で呼出す。
12. A の [[Put]] メソッドを、引数 Result(10) と Result(11) で呼出す。
13. n を 1 増分する。
14. k を 1 増分する。
15. ステップ 7 へ。
16. ToString(n) を呼出す。
17. A の [[Put]] メソッドを、引数 Result(16) と E で呼出す。
18. n を 1 増分する。
19. 引数リストから次の引数を取得する; これ以上引数がなければ、ステップ 22 へ。
20. E を Result(19) とする。
21. ステップ 4 へ。
22. A の [[Put]] メソッドを、引数 "length" と n で呼出す。
23. A を返す。

concat メソッドの length プロパティは 1 である。

配列要素は文字列に変換され、文字列は連結され、 separator で分離される。 separator が提供されないならば、 1 つのカンマが separator に用いられる。

join メソッドは引数 separator をとり、次のステップを実行する:

1. このオブジェクト の [[Get]] メソッドを、引数 "length" で呼出す。
2. ToUint32(Result(1)) を呼出す。
3. separator が undefined ならば、 separator を 1 文字の文字列 "," とする。
4. ToString(separator) を呼出す。
5. Result(2) が 0 ならば、空文字列を返す。
6. このオブジェクト の [[Get]] メソッドを、引数 "0" で呼出す。
7. Result(6) が undefined か null ならば、 空文字列を用いる; そうでなければ、 ToString(Result(6)) を呼出す。
8. R を Result(7) とする。
9. k を 1 とする。
10. k が Result(2) が等しければ、 R を返す。
11. S を、 R と Result(4) を連結して生成される文字列値とする。
12. このオブジェクト の [[Get]] メソッドを、引数 ToString(k) で呼出す。
13. Result(12) が undefined か null ならば、空文字列を用いる; そうでなければ、 ToString(Result(12)) を呼出す。
14. R を、 S と Result(13) を連結して生成される文字列値とする。
15. k を 1 増分する。
16. ステップ 10 へ。

join メソッドの length プロパティは 1 である。

配列の最後の要素が配列から取り除かれ、返される。

1. このオブジェクト の [[Get]] メソッドを、引数 "length" で呼出す。
2. ToUint32(Result(1)) を呼出す。
3. Result(2) が 0 以外ならば、 ステップ 6 へ。
4. このオブジェクト の [[Put]] メソッドを、引数 "length" と Result(2) で呼出す。
5. undefined を返す。
6. ToString(Result(2)-1) を呼出す。
7. このオブジェクト の [[Get]] メソッドを、引数 Result(6) で呼出す。
8. このオブジェクト の [[Delete]] メソッドを、引数 Result(6) で呼出す。
9. このオブジェクト の [[Put]] メソッドを、引数 "length" と (Result(2)-1) で呼出す。
10. Result(7) を返す。

引数が出現した順に配列の末尾に追加される。呼出しの結果として、新しい配列の長さが返される。

push メソッドが 0 個以上の引数 item1, item2, etc. で呼出されると、次のステップが取られる:

1. このオブジェクト の [[Get]] メソッドを、引数 "length" で呼出す。
2. n を ToUint32(Result(1)) 呼出しの結果とする。
3. 引数リストから次の引数を取得する; これ以上引数がなければ、 ステップ 7 へ。
4. このオブジェクト の [[Put]] メソッドを、引数 ToString(n) と Result(3) で呼出す。
5. n を 1 増分する。
6. ステップ 3 へ。
7. このオブジェクト の [[Put]] メソッドを、引数 "length" と n で呼出す。
8. n を返す。

push メソッドの length プロパティは 1 である。

配列要素は順序を逆に再編される。呼出しの結果としてオブジェクトが返される。

1. 引数 "length" で、このオブジェクトの [[Get]] メソッドを呼出す。
2. ToUint32(Result(1)) を呼出す。
3. floor(Result(2)/2) を算出する。
4. k を 0 とする。
5. k が Result(3) と等しければ、このオブジェクトを返す。
6. Result(2)-k-1 を算出する。
7. ToString(k) を呼出す。
8. ToString(Result(6)) を呼出す。
9. 引数 Result(7) で、このオブジェクトの [[Get]] メソッドを呼出す。
10. 引数 Result(8) で、このオブジェクトの [[Get]] メソッドを呼出す。
11. このオブジェクトが Result(8) という名前のプロパティを持たなければ、ステップ 19 へ。
12. このオブジェクトが Result(7) という名前のプロパティを持たなければ、ステップ 16 へ。
13. 引数 Result(7) と Result(10) で、このオブジェクトの [[Put]] メソッドを呼出す。
14. 引数 Result(8) と Result(9) で、このオブジェクトの [[Put]] メソッドを呼出す。
15. ステップ 25 へ。
16. 引数 Result(7) と Result(10) で、このオブジェクトの [[Put]] メソッドを呼出す。
17. 削除するプロパティ名として Result(8) を提供して、このオブジェクトの [[Delete]] メソッドを呼出す。
18. ステップ 25 へ。
19. このオブジェクトが Result(7) という名前のプロパティを持たなければ、ステップ 23 へ。
20. 削除するプロパティ名として Result(7) を提供して、このオブジェクトの [[Delete]] メソッドを呼出す。
21. 引数 Result(8) と Result(9) で、このオブジェクトの [[Put]] メソッドを呼出す。
22. ステップ 25 へ。
23. 削除するプロパティ名として Result(7) を提供して、このオブジェクトの [[Delete]] メソッドを呼出す。
24. 削除するプロパティ名として Result(8) を提供して、このオブジェクトの [[Delete]] メソッドを呼出す。
25. k を 1 増加させる。
26. ステップ 5 へ。

配列の最初の要素が配列から取り除かれ、返される。

1. このオブジェクト の [[Get]] メソッドを、引数 "length" で呼出す。
2. ToUint32(Result(1)) を呼出す。
3. Result(2) が 0 以外ならば、 ステップ 6 へ。
4. このオブジェクト の [[Put]] メソッドを、引数 "length" と Result(2) で呼出す。
5. undefined を返す。
6. このオブジェクト の [[Get]] メソッドを、引数 0 で呼出す。
7. k を 1 とする。
8. k が Result(2) と等しければ、 ステップ 18 へ。
9. ToString(k) を呼出す。
10. ToString(k-1) を呼出す。
11. このオブジェクトが Result(9) という名前のプロパティを持つならば、 ステップ 12 へ; このオブジェクトが Result(9) という名前のプロパティを持たないならば、 ステップ 15 へ。
12. このオブジェクト の [[Get]] メソッドを、引数 Result(9) で呼出す。
13. このオブジェクト の [[Put]] メソッドを、引数 Result(10) と Result(12) で呼出す。
14. ステップ 16 へ。
15. このオブジェクト の [[Delete]] メソッドを、引数 Result(10) で呼出す。
16. k を 1 増分する。
17. ステップ 8 へ。
18. このオブジェクト の [[Delete]] メソッドを、引数 ToString(Result(2)-1) で呼出す。
19. このオブジェクト の [[Put]] メソッドを、引数 "length" と (Result(2)-1) で呼出す。
20. Result(6) を返す。

slice メソッドは 2 つの引数、 start と end をとり、要素 start から要素 end の前まで (または、 end が undefined ならば配列の末尾まで) の配列要素で構成される配列を返す。 start が負ならば、 length を配列の長さとして、(length+start) として扱われる。 end が負ならば、length を配列の長さとして (length+end) として扱われる。 次のステップが取られる:

1. A を、式 new Array() と同様に生成した配列とする。
2. このオブジェクト の [[Get]] メソッドを、引数 "length" で呼出す。
3. ToUint32(Result(2)) を呼出す。
4. ToInteger(start) を呼出す。
5. Result(4) が負ならば、 max((Result(3)+Result(4)),0) を用いる; そうでなければ min(Result(4),Result(3)) を用いる。
6. k を Result(5) とする。
7. end が undefined ならば、 Result(3) を用いる; そうでなければ ToInteger(end) を用いる。
8. Result(7) が負ならば、 max((Result(3)+Result(7)),0) を用いる; そうでなければ min(Result(7),Result(3)) を用いる。
9. n を 0 とする。
10. k が Result(8) 以上ならば、 ステップ 19 へ。
11. ToString(k) を呼出す。
12. このオブジェクトが Result(11) という名前のプロパティを持つならば、 ステップ 13 へ; このオブジェクトが Result(11) という名前のプロパティを持たないならば、 ステップ 16 へ。
13. ToString(n) を呼出す。
14. このオブジェクト の [[Get]] メソッドを、引数 Result(11) で呼出す。
15. A の [[Put]] メソッドを、引数 Result(13) と Result(14) で呼出す。
16. k を 1 増分する。
17. n を 1 増分する。
18. ステップ 10 へ。
19. A の [[Put]] メソッドを、引数 "length" と n で呼出す。
20. A を返す。

slice メソッドの length プロパティは 2 である。

配列要素はソート (並べ替え) される。ソートは必ずしも安定的ではない(つまり、等価と比較された要素が元の順で残るとは限らない). comparefn が undefined でないならば、それは 2 個の引数 x と y を受け付け、 x < y ならば負の値、 x = y ならば 0、 x > y ならば正の値を返す関数であるべきである。

comparefn が undefined でなく、かつ この配列の要素について首尾一貫した比較関数 (下記参照) でない場合、 ソートの振る舞いは実装依存である。 len を ToUint32(this.length) とする。下記の全条件を満たす整数 i 及び j と オブジェクト P が存在する場合、ソートの振る舞いは実装依存である:

• 0 ≦ i ≦ len
• 0 ≦ j ≦ len
• this は ToString(i) という名前のプロパティを持たない。
• P は、 this で始まる 1 個以上の [[Prototype]] プロパティを辿ることによって取得される。
• P は ToString(j) という名前のプロパティを持つ。

そうでなければ次のステップが取られる.

1. このオブジェクト の [[Get]] メソッドを、引数 "length" で呼出す。
2. ToUint32(Result(1)) を呼出す。
3. このオブジェクトの [[Get]], [[Put]], [[Delete]] メソッドと SortCompare (後述) の呼出しを実装依存の順序で実行する。 [[Get]], [[Put]], [[Delete]] の各呼出しの第1引数は 0 以上 Result(2) 未満の整数とし、 SortCompare 呼出しの引数は先行する [[Get]] メソッド呼出しの結果とする。
4. このオブジェクト を返す。

返されるオブジェクトは、次の 2 個のプロパティを持たなければならない。

• 0 以上 Result(2) 未満の整数 j それぞれにとってプロパティ old[j] が存在するならば、 new[π(j)] は old[j], と全く同じ値であり、プロパティ old[j] が存在しないならば、 new[π(j)] は存在しないような、0 以上 Result(2) 未満の整数の数学的順列 π が存在しなければならない。
• 0 以上 Result(2) 未満の全ての整数 j と k それぞれについて、 SortCompare(j, k) < 0 (下記 SortCompare 参照) ならば、 π(j) < π(k) である。

ここでは、表記 old[j] でこの関数の実行前のこのオブジェクトの [[Get]] メソッドの引数 j での呼出しの仮の結果を参照し、 表記 new[j] でこの関数の実行後のこのオブジェクトの [[Get]] メソッドの引数 j での呼出しの仮の結果を参照する。

下記の必要条件の全てが集合 S 内の値 a, b, c (または同じ値) 全てについて満たされる場合、値の集合 S について関数 comparefn は首尾一貫した比較関数である: 記法 <_CF b は comparefn(a,b) < 0 を意味する; a =_CF b は comparefn(a,b) = 0 (of either sign) を意味する; a >_CF b は comparefn(a,b) > 0 を意味する。

• comparefn(a,b) 呼出しは、 2 個の引数として a と b の値のペアを与えられるとき常に同じ値 v を返す。 さらに、 v は Number 型であり、 v は NaN ではない。 与えられる a と b のペアにとって、厳密には a <_CF b, a =_CF b, a >_CF b のうち一つは true になるということに注意。
• a =_CF a (再帰)
• a =_CF b ならば、 b =_CF a (対称)
• a =_CF b かつ b =_CF c ならば、 a =_CF c (=CF の他動)
• a <_CF b かつ b <_CF c ならば、 a <_CF c (<CF の他動)
• a >_CF b かつ b >_CF c ならば、 a >_CF c (>CF の他動)

SortCompare 演算子が 2 個の引数 j と k で呼出されると、次のステップが取られる:

1. ToString(j) を呼出す。
2. ToString(k) を呼出す。
3. このオブジェクトが Result(1) という名前のプロパティを持たず、かつ このオブジェクトが Result(2) という名前のプロパティを持たないならば、 +0 を返す。
4. このオブジェクトが Result(1) という名前のプロパティを持たないならば、 1 を返す。
5. このオブジェクトが Result(2) という名前のプロパティを持たないならば、 -1 を返す。
6. このオブジェクト の [[Get]] メソッドを、引数 Result(1) で呼出す。
7. このオブジェクト の [[Get]] メソッドを、引数 Result(2) で呼出す。
8. x を Result(6) とする。
9. y を Result(7) とする。
10. x と y が両方 undefined ならば、 +0 を返す。
11. x が undefined ならば、 1 を返す。
12. y が undefined ならば、 -1 を返す。
13. 引数 comparefn が undefined ならば、 ステップ 16 へ。
14. comparefn を、引数 x と y で呼出す。
15. Result(14) を返す。
16. ToString(x) を呼出す。
17. ToString(y) を呼出す。
18. Result(16) < Result(17) ならば、 -1 を返す。
19. Result(16) > Result(17) ならば、 1 を返す。
20. +0 を返す。

splice メソッドが 2 個以上の引数 start, deleteCount, そして(選択的に) item1, item2, etc. で呼出されると、配列の添え字 start から始まる deleteCount 個の配列要素が、引数 item1, item2, etc で置換される。次のステップが取られる:

1. A を、式 new Array() と同様に生成した配列とする。
2. このオブジェクト の [[Get]] メソッドを、引数 "length" で呼出す。
3. ToUint32(Result(2)) を呼出す。
4. ToInteger(start) を呼出す。
5. Result(4) が負ならば、 max((Result(3)+Result(4)),0) を用いる; そうでなければ min(Result(4),Result(3)) を用いる。
6. min(max(ToInteger(deleteCount),0),Result(3)-Result(5)) を算出する。
7. k を 0 とする。
8. k が Result(6) と等価ならば、 ステップ 16 へ。
9. ToString(Result(5)+k) を呼出す。
10. このオブジェクトが Result(9) という名前のプロパティを持つならば、 ステップ 11 へ; このオブジェクトが Result(9) という名前のプロパティを持たないならば、 ステップ 14 へ。
11. ToString(k) を呼出す。
12. このオブジェクト の [[Get]] メソッドを、引数 Result(9) で呼出す。
13. A の [[Put]] メソッドを、引数 Result(11) と Result(12) で呼出す。
14. k を 1 増分させる。
15. ステップ 8 へ。
16. A の [[Put]] メソッドを、引数 "length" と Result(6) で呼出す。
17. 追加引数 item1, item2, etc の数を算出する。
18. Result(17) が Result(6) と等しければ、 ステップ 48 へ。
19. Result(17) が Result(6) より大きいならば、 ステップ 37 へ。
20. k を Result(5) とする。
21. k が (Result(3)-Result(6)) と等しければ、 ステップ 31 へ。
22. ToString(k+Result(6)) を呼出す。
23. ToString(k+Result(17)) を呼出す。
24. このオブジェクトが Result(22) という名前のプロパティを持つならば、 ステップ 25 へ; このオブジェクトが Result(22) という名前のプロパティを持たないならば、 ステップ 28 へ。
25. このオブジェクト の [[Get]] メソッドを、引数 Result(22) で呼出す。
26. このオブジェクト の [[Put]] メソッドを、引数 Result(23) と Result(25) で呼出す。
27. ステップ 29 へ。
28. このオブジェクト の [[Delete]] メソッドを、引数 Result(23) で呼出す。
29. k を 1 増分する。
30. ステップ 21 へ。
31. k を Result(3) とする。
32. k が (Result(3)-Result(6)+Result(17)) と等しければ、 ステップ 48 へ。
33. ToString(k-1) を呼出す。
34. このオブジェクト の [[Delete]] メソッドを、引数 Result(33) で呼出す。
35. k を 1 減分する。
36. ステップ 32 へ。
37. k を (Result(3)-Result(6)) とする。
38. k が Result(5) と等しければ、 ステップ 48 へ。
39. ToString(k+Result(6)-1) を呼出す。
40. ToString(k+Result(17)-1) を呼出す。
41. このオブジェクトが Result(39) という名前のプロパティを持つならば、 ステップ 42 へ; このオブジェクトが Result(39) という名前のプロパティを持たないならば、 ステップ 45 へ。
42. このオブジェクト の [[Get]] メソッドを、引数 Result(39) で呼出す。
43. このオブジェクト の [[Put]] メソッドを、引数 Result(40) と Result(42) で呼出す。
44. ステップ 46 へ。
45. このオブジェクト の [[Delete]] メソッドを、引数 Result(40) で呼出す。
46. k を 1 減分する。
47. ステップ 38 へ。
48. k を Result(5) とする。
49. item1 から始まる引数リストの一部から、次の引数を取得する; これ以上引数がないならば、 ステップ 53 へ。
50. このオブジェクト の [[Put]] メソッドを、引数 ToString(k) と Result(49) で呼出す。
51. k を 1 増分する。
52. ステップ 49 へ。
53. このオブジェクト の [[Put]] メソッドを、引数 "length" と (Result(3)-Result(6)+Result(17)) で呼出す。
54. A を返す。

splice メソッドの length プロパティは 2 である。

配列内の順所が引数リスト内に出現順と同じになるように、引数が配列の先頭に prepend される。

unshift メソッドが 0 個以上の引数 item1, item2, etc. で呼出されると、次のステップが取られる:

1. このオブジェクト の [[Get]] メソッドを、引数 "length" で呼出す。
2. ToUint32(Result(1)) を呼出す。
3. 引数の数を算出する。
4. k を Result(2) とする。
5. k が 0 ならば、 ステップ 15 へ。
6. ToString(k-1) を呼出す。
7. ToString(k+Result(3)-1) を呼出す。
8. このオブジェクトが Result(6) という名前のプロパティを持つならば、 ステップ 9 へ; このオブジェクトが Result(6) という名前のプロパティを持たないならば、 ステップ 12 へ。
9. このオブジェクト の [[Get]] メソッドを、引数 Result(6) で呼出す。
10. このオブジェクト の [[Put]] メソッドを、引数 Result(7) と Result(9) で呼出す。
11. ステップ 13 へ。
12. このオブジェクト の [[Delete]] メソッドを、引数 Result(7) で呼出す。
13. k を 1 減分する。
14. ステップ 5 へ。
15. k を 0 とする。
16. item1 で始まる引数リストの一部から、次の引数を取得する; これ以上引数がないならば、 ステップ 21 へ。
17. ToString(k) を呼出す。
18. このオブジェクト の [[Put]] メソッドを、引数 Result(17) と Result(16) で呼出す。
19. k を 1 増分する。
20. ステップ 16 へ。
21. このオブジェクト の [[Put]] メソッドを、引数 "length" と (Result(2)+Result(3)) で呼出す。
22. (Result(2)+Result(3)) を返す。

unshift メソッドの length プロパティは 1 である。

Array オブジェクトは変化した [[Put]] メソッドを用いて他の Native ECMAScript オブジェクトのために使用される。

A を Array オブジェクト、 P を文字列と想定する。

A の [[Put]] メソッドが、プロパティ P と値 V で呼出されるとき、次のステップが取られる:

1. A の [[CanPut]] method を名前 P で呼出す。
2. Result(1) が false ならば、戻る。
3. A 名前 P のプロパティを持たないならば、ステップ 7 へ。
4. P が "length" ならば、ステップ 12 へ。
5. A のプロパティ P を V に設定する。
6. ステップ 8 ヘ。
7. 名前 P のプロパティを生成し、値を V に設定し空の属性を与える。
8. P が配列の添え字でなければ、戻る。
9. ToUint32(P) が A の length プロパティ未満ならば、戻る。
10. A の length プロパティを ToUint32(P)+1 に変更 (または設定) する。
11. 戻る。
12. ToUint32(V) を算出する。
13. Result(12) が ToNumber(V) と等しくなければ、例外 RangeError を投げる。
14. A の length プロパティ の値未満であり Result(12) 未満でない各整数 k について、 A 自身が ToString(k) という名前の (継承したプロパティではない) プロパティを持つならば、そのプロパティを削除する。
15. A のプロパティ P の値を Result(12) に設定する。
16. 戻る。

Array オブジェクトの length プロパティは、配列の添え字を名前とする各プロパティの名前より、常に数値的に大きい。

length プロパティは属性 { DontEnum, DontDelete } を持つ。