DOM Level 2 Cascading Style Sheets (CSS) インターフェイスは CSS 構成のオブジェクトモデル使用者への公表を目標に設計されている。カスケーディングスタイルシートは、Web 文書の整形/レンダリングのための表示規則、プロパティ、補助構成物を定義する宣言文である。この文書は、プログラム的なアクセス、リッチスタイルの修正、そして CSS(具体的には CSS level 2 [CSS2]) で提供される表示操作のメカニズムを定義する。これは、CSS 規則およびプロパティの操作のみならず、個々のスタイルシートの包含および排他をダイナミックに制御するメカニズムの提供によって CSS を増強する。
CSS インターフェイスは、物理的というよりはむしろ論理的な構造として体系付けられる。文書に参照され、また埋め込まれる全スタイルシートのコレクションは、文書上からアクセス可能である。このコレクションの各項目は、HTML または XML 文書内に参照され、あるいは埋め込まれる全スタイルシートと共通のプロパティを見せる。このインターフェイスは Document Object Model Style Sheets に記述される。ユーザースタイルシートには、ある程度プライバシーに関与する可能性のため、このコレクションを通してはアクセスできない。 (and certainly read-write issues).
各 CSS スタイルシートのために、追加のインターフェイス - CSSStyleSheet
インターフェイスを公表する。このインターフェイスは、CSS スタイルシート内の規則コレクション、およびそのコレクションを修正するメソッドへのアクセスを許可する。インターフェイスは、共用の一般的な CSSRule
インターフェイスであるとともに、CSS2 特有の各規則型(例えばスタイル宣言、@import規則、また @font-face規則)のために提供される。
もっとも一般的な規則型はスタイル宣言である。この規則型をあらわす CSSStyleRule
インターフェイスは、規則の CSS セレクタへの文字列アクセス、CSSStyleDeclaration
インターフェイスを通したプロパティ宣言へのアクセスを提供する。
最後に、選択的である CSS2Properties
インターフェイスを記述する; このインターフェイスは (実装されるならば) CSS Level 2 における全プロパティの文字列値へのショートカットを提供する。
DOM において、全 CSS オブジェクトは "生きて" いる。つまり、スタイルシートの変更は算出スタイルおよび実効スタイルに反映される。
このセクション内のインターフェイスは、基本的な CSS インターフェイスと見なされ、CSS モジュールの全ての適合的実装によってサポートされなければならない。これらのインターフェイスは CSS スタイルシートを具体的にあらわす。
DOM アプリケーションは、実装によってこのモジュールがサポートされているかどうかを判定するのに、値 "CSS" と "2.0" をそれぞれ引数にもつ DOMImplementation
の hasFeature(feature, version)
メソッドを使用できる。このモジュールの完全なサポートのために、DOM Level 2 Core 仕様 [DOM Level 2 Views] で定義される "Core" の特徴と DOM Level 2 Views 仕様 [DOM Level 2 Views] で定義される "Views" の特徴を、実装はサポートしなければならない。DOM Level 2 Core 仕様 [DOM Level 2 Core] における 適合 については追加情報を参照されたい。
このセクション内のインターフェイスは強制的な物ではない。DOM アプリケーションは、実装によってこのモジュールがサポートされているかどうかを判定するのに、値 "CSS2" と "2.0" をそれぞれ引数にもつ DOMImplementation
の hasFeature(feature, version)
メソッドを使用できる。このモジュールの完全なサポートのために、CSS Fundamental Interfaces で定義される "CSS" の特徴を、実装はサポートしなければならない。DOM Level 2 Core 仕様 [DOM Level 2 Core] における 適合 については追加情報を参照されたい。