□Talk about..

□Talk About..	『我愛王菲。』(2001.11.05)
	■ぼくが最初に江美琪という歌手を知ったのは、確か当時日本でもＣＳで観れた『中文Top20』という番組の音楽ビデオでだったと思う。その曲は、（今では大好きな曲のひとつなのだけど）「對我好一点」というタイトルだった。その中で彼女はジャマイカンなヘアースタイルをして、ボーイッシュでやんちゃで男優さんを殴ったりする役だった。実は第一印象はあまり良くなかったのである。 ■ほどなく、その曲を収録したアルバムが某中華ページで話題になっているのを知り、なかなかの評判ぶりであることが判った。にも関わらずまだぼくは彼女のＣＤを買っていなかった。何せタイトルが『我愛王菲。』である。当時すでに王菲は抜きん出た存在で絶大な人気を誇っていた。まだ聴いたことのない新人歌手が、他のベテラン歌手の名前をＣＤタイトルに冠するとはどういうことであろうか。 ■しかし、遅れ馳せながらもＣＤを入手して聴いたら、そんなことはどうでも良くなった。歌い方は荒削りだったけど、それが逆に魅力に感じるほど歌声も音楽性もとても気に入った。そして、その音楽は全然王菲には似ていなかった。なにも王菲を引き合いに出さなくても充分魅力的だったから、ただのしゃれか、スタッフが勝手につけたのか程度に思い、そのことはもう忘れていた。 ■彼女のホームページを立ち上げるために、インターネットで彼女のプロフィールを調べていて、ぼくはびっくりした。彼女は敬愛するアーティストに王菲の名前を挙げているのである。ぼくは2ndアルバムの映像トラックで、王菲の「我願意」をカバーしているのを思い出した。彼女らしい「我願意」。素直で実直。ぼくは判った気がした。彼女は『我愛王菲。』というタイトルを付けてしまうほど、天然で飾らない性格なのではないかと。ますます江美琪の歌が好きになった気がした。 Next
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