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田中美佐子さんをこよなく愛して

舞 台

■恋をしては悲しくて(1990年)

美佐子さんの初舞台。萩本欽一さんからの強いお誘いがあったようです。なお当時の心境を舞台パンフで次のように語っています。
“疑問・焦燥・恐怖・懊悩。失望!絶望!仰天!驚異!私は次々と来襲する種々の感情に圧倒され押し潰されてしまいそう。それでも欽ちゃんの期待に大きく応えたい。だから頑張ろう、堪えよう。”そして“懸命!努力!発奮!精進!どうか私を見て愉しんでください。笑ってください”
(演出:萩本欽一、脚本:君塚良一、共演:西尾拓美、伊東達広、あめくみちこ、高橋等、小林進、市瀬理都子、欽塾生。協賛企業:SHARP、タケダ食品)
公演:東京博品館劇場、成田国際文化会館、滋賀県立水口文化芸術会館、大阪サンケイホール、神奈川県立青少年センター、東海テレビテレピアホール


■夢のまにまに(1991年)

“今、ある人は何をしているのだろう。何を考えているのだろう。時々こうして思い出す人達をやっぱり私は愛していると実感する。今は、そのある人の為に演じたい”。
↑舞台パンフより。美佐子さん直筆の文字で書かれています。
(演出:萩本欽一、脚本:田子明弘・鈴木しゅんじ、共演:長戸勝彦、水谷あつし、小林進、藤本あき、伊東達広、深沢邦之、東貴博、関谷次朗。協賛企業
:山一證券、ユニチャーム、SHARP、フマキラー、森永製菓)
公演:東京博品館劇場、大阪厚生年金会館、滋賀県立水口文化芸術会館、東海テレビテレピアホール


■夏を抱きしめたい
(1992年)

夏のペンションで繰り広げられる切ない恋物語。美佐子さんはペンションのオーナー役、深沢邦之さんも従業員役で出演した模様。
“夏を思えばあの頃がよみがえる。あの人と胸を騒がせた夏の日々。そしてそれは今も私の中で息づいている。私はここに夏の日を語りたかった。(〜中略…)。せめてあなたがここに居る間だけ、それぞれのあの夏の日を思うことが出来ればいい。あの夏の日を胸に抱きしめて一つになれたらいい。そして今日という日がいつか、あの夏になってよみがえることを祈って…”。
↑舞台パンフに載っている美佐子さんのお言葉。
(演出:萩本欽一、脚本:君塚良一・ハマナカトオル、共演:あめくみちこ、水谷あつし、小林進、清水善三、伊東達広、深沢邦之、東貴博、関谷次朗、佐野啓子、高丸真里。協賛企業:山一證券、ユニチャーム、SHARP、ニッカ、森永製菓)
公演:パルテノン多摩、栃木県総合文化センター、パルティホール、神栖町文化センター、神奈川県立青少年センターホール、川口総合文化センター、板橋区立文化会館、青葉の森公園芸術文化ホール、伊勢崎市文化会館、君津市民文化ホール、越谷コミュニティセンター、焼津市文化センター、磐田市民文化会館、滋賀県立水口文化芸術会館、大阪厚生年金会館、東員町総合文化センター、東海テレビテレピアホール


■花恋(=はなのこい)
(1993年)

美佐子さんが若手演出家との作品作りを開始した記念すべき1作目。美佐子さんは冬子・夏子・秋子・春子というそれぞれの面を持つ多重人格者の役。高樹沙耶さんが精神科医で、深沢邦之さんはオカマ役。
“きっと、うまくいく!”
↑舞台パンフに載っている美佐子さんの簡潔なお言葉(^_^)。
(演出:高瀬久男、脚本:田子明弘、共演:
高樹沙耶、水谷あつし、伊東達広、深沢邦之。協賛企業:山一證券、ユニチャーム、森永製菓、ニッカ)
公演:東京アートスフィア、東員町総合文化センター、浜松市民会館、静岡市民文化会館、恵那文化センター、富山県立会館、県立水口文化芸術会館、大阪サンケイホール、ヴェルディホール、名古屋テレピアホール


■真夏のサンタクロース
(1995年)

つきに見放された平凡なOL二人が夢と希望を取り戻すまでを描くライトコメディ。出演者は美佐子さん・あめくみちこさん・佐渡稔さんの三人のみ。それぞれが隠岐島・沖縄・佐渡島の島育ちということで、これをそのまま台本に取り入れていました。
“苦しい稽古の日々が始まるぞ!あの眠れない夜がまたやって来る。初めての舞台では三日間何にも喉に通らずに衣装がブカブカになった。二度目も緊張と睡眠不足と貧血気味でよくセリフを忘れた。三度目、もう止めるぞって宣言した…。でも、ここで引き下がるのも悔しいだろうって言われて、もう一回やってみようと思った。四度目、もうダメだ、絶対やんない!死んでもやらない!フン、どうだ!…。そうひとりごちてから二年が過ぎ、とうとう五度目がやって来た。さぁ、待ちに待った苦しい日々が始まるぞ。見ろよ青い空〜、白い雲〜、そのうち何とかなるだろう〜ぉ〜っと”
↑舞台パンフに載っている美佐子さんのお言葉。う〜ん、舞台って大変なんですねぇ。
(演出:高瀬久男、脚本:田子明弘、共演:あめくみちこ、佐渡稔。協賛企業:山一證券、森永製菓、ニッカ、ナリス化粧品、ユニチャーム)
公演:東京アートスフィア、三島市民文化会館、大阪サンケイホール、県立水口文化芸術会館、高松市民会館、出石町文化会館ひぼこホール、中町文化会館ベルディホール、春江町文化森会館、南条文化会館、富山県民会館、各務原市民会館、浜北文化センター、四日市文化会館、東海テレピアホール


■ピンクオクトパス
(1996年)

なぜか犯行現場にピンクのタコを置いていく女怪盗の物語。美佐子さんは怪盗ピンクオクトパス、サーカスの娘、おばあちゃん役などを熱演。特に体を張った綱渡り観客は惜しみない拍手を贈ったのでした。他にもジャグリング(お手玉)、汗ビッショリの着ぐるみなど楽しさ満載の舞台でした。
“20歳の役をやれるなんて舞台ならでは。でも森光子さんの放浪記に比べればまだまだ!出演者はみんな筋肉痛、私は全身疲労で歩くのも寝返りを打つのもイヤなくらい。それでも明日は来る!頑張って、頑張って、求めるものはただ一つ。筋肉痛のない明日…”
↑舞台パンフに載っている美佐子さんのお言葉。
(演出&脚本:足立信明、共演:佐渡稔、たかはし等、中出輝一、渡辺修、黒瀬浩二、平出龍男、竹内正則、渡辺美恵。協賛企業:ユニチャーム、ナリス化粧品、アイフルホーム、山一證券)
公演:東京アートスフィア、浜松市教育文化会館、上野市文化会館、大阪厚生年金会館、滋賀県立水口文化芸術会館、高松市民会館、広島郵便貯金ホール、富山県民会館、福井プラザ萬像、福井フェニックスプラザ、東海テレピアホール


■COLOR
1998年)

“あなたは何色に染まりますか?”。それぞれが自分勝手でバラバラな生き方をしている家族4人。ある日突然、強盗が侵入してきたことにより、忘れかけていた夫婦・親子の絆を取り戻す姿を描く。美佐子さんは華麗にタップダンスを披露してくださいました。
“私も楽しくて、他の役者さんも楽しくて、スタッフの方々も楽しくて、そして観て下さったお客様も楽しくて…それが私の理想です”
↑舞台パンフに載っている美佐子さんのお言葉。
(演出&脚本:足立信明、共演:佐渡稔、たかはし等、佐久間哲、渡辺美恵、橋本祥、小栗旬。協賛企業:ユニチャーム、アイフルホーム、ナリス化粧品、ロート製薬)
公演:東京アートスフィア、宇都宮文化会館、沼津市民文化センター、浜北文化センター、大阪サンケイホール、広島郵便貯金ホール、兵庫山崎文化会館、富山県民会館、福井市文化会館、滋賀県立水口文化芸術会館、大垣市民会館、名古屋テレピアホール

※以上、企画・制作=オフィスナイン、佐藤企画/SIGNAS(今野多摩彦・新木百合・熊坂涼子※・中西輝彦・西谷明日香)、プロデューサー=佐藤宏榮、スタイリスト=しみずちえこ。※熊坂さんは心優しいお嬢さん、私はとても親切にしていただきました。

※私が観劇したのは「真夏のサンタクロース」「ピンクオクトパス」「COLOR」のみです。それ以前の4作品は舞台パンフを元に記載しました。(数年前まで美佐子さんが舞台をやっていることを知りませんでした。インターネットがもっと早く普及していれば情報も掴めたでしょうに、クシュン…


「ピンク〜」の綱渡りと「COLOR」のタップダンスは、どちらも美佐子さんご自身の立案によるものだそうです。これはアートスフィアのロビーで演出家の足立さんから直接お聞きした話です。この日はCOLORの最終公演日でしたので、クニクニ(深沢邦之さん)も応援に駆けつけフィナーレでご夫婦仲良くタップダンスを披露してくださいました。あの時の美佐子さんの幸せそうな顔といったら…。


■明治座「仇討物語・でんでん虫」(2007年)

コント55号40周年プラス1公演(詳細は↑のリンクページで)。大筋は仕立て屋の娘・お絹(美佐子さん)と親のカタキを追い続ける新之助(山口良一さん)の恋物語・純情喜劇。父親役の欽ちゃん、カタキとして追われる佐藤B作さん、夜這いを得意とする(^.^)宿の女将・あめくみちこさん、台本なしの?坂上二郎さん等が次々と登場し、笑いと涙を巧みに演出してくれました。
「薪割り」「高齢出産ネタ」「押して押してダンス」「行水のパントマイム」「なんでそうなるのジャンプ」「号泣」「おちゃらかポイ」など、美佐子さんは久しぶりの舞台を思い切り堪能するかのような大熱演。
↓なぜか覚えているセリフ・シーン
小さなお侍さん/足に針が刺さって→ここにあったんだ/陣内を陳内(じんないをちんない)/見たな?見たくない?見たい!/失礼ね、私27才よ。それなら私だって28才だ/武士又の名をサムライ/けものみち/栃木では小山と書いてオヤマと読むんだ/食用ガエル/黒マグロ/武士はキュウリを食べません/山崎パン/シャケ弁とユニクロ/ホンジャラ、ホヘハレハ××!/薪割りをするために生まれてきた/お嫁に行ってください、いいところに


■明治座「あらん・はらん・しらん」(2009年)

平成21年明治座初春公演(詳細は↑のリンクページで)。
道具屋に盗みに入ったお鷹(美佐子さん)は、店の大将(欽ちゃん)の優しさにいつしか父親に似た愛情を感じる。一方、何の商売をやってもダメな茶太郎(小倉久寛)に愛想をつかした女房のおとき(松居直美&はしのえみ=Wキャスト)は役者の虹之丞(未唯mie)の元に走ってしまう。茶太郎とおときを何とか元の鞘に納めようと大将、お鷹、新吉(風見しんご)などが奔走する笑いあり涙ありの人情喜劇。
“おっちゃ〜ん!”明治座の外にまで聞こえそうな大きな声、舞台狭しと動き回る美佐子さんは今回も大熱演。いつものことながら美佐子さんはスゴイ!
(公演中にはしのえみちゃんが結婚報告するという番外編もありました。さらに“高齢出産のことなら何でも私に聞いて”という美佐子さんのギャグも飛び出しました)

■明治座「いらん・どっかん・あっけらかん」(2011年)

平成23年明治座初春公演(詳細は↑のリンクページで)。
お鷹(美佐子さん)の居酒屋は親分(欽ちゃん)と子分の茶太郎(小倉久寛)の取締りにあって営業停止処分に。落ち込んでいたお鷹だったが鼈甲職人の甚助(市川勇)を窮状を救ったことから新吉(風見しんご)や唐辛子売りのおとき(松居直美&はしのえみ=Wキャスト)のおかげで元気を取り戻していく。お鷹の店を再開させるためにあの手この手を尽くす新吉とおとき。一方、お鷹が自分に惚れていると信じ込んだ親分は恋の予感にワクワク。ぽん吉(山本栄治)を巻き込んで上を下への大騒ぎ。
(脳卒中の影響で一度は観劇を断念しましたが、どうにか千秋楽を見ることができました。やはり身近で見る美佐子さんはいいですね。来年以降も舞台が続くとしたら、二郎さんの後継者は美佐子さんと小倉久寛さんで決まり?)

■明治座ほめんな ほれんな とめんな」(2014年)…※行けませんでした。


■明治座おたふく物語・博多座おたふく物語 (2016年)…※行けませんでした。

映 画
※「地平線」以外はビデオ発売されています。

●ダイアモンドは傷つかない
(1982年東映、監督=藤田敏八、共演=山崎努、小坂一也、加賀まり子、朝丘雪路、石田えり)

●丑三つの村
(1983年松竹、監督=田中登、共演=古尾谷雅人、五月みどり、池波志乃、大場久美子、夏八木勲)

●地平線
(※)
(1984年松竹(MARUGENビル)、監督=新藤兼人、共演=永島俊行、藤谷美和子、乙羽信子、時任三郎、秋吉久美子、川上麻衣子、ハナ肇、園佳也子、愛川欽也、井川比佐志、風間杜夫、西田敏行、殿山泰司、戸浦六宏)

●きみが輝くとき
(1985年日活、監督=松山善三、共演=三国連太郎、田中隆三、香山美子、川谷拓三、藤田弓子、池波志乃)

●近松門左衛門・鑓の権三
(1986年松竹(表現社)、監督=篠田正浩、共演=岩下志麻、郷ひろみ、火野正平、加藤治子)

●愛はクロスオーバー
(1987年東映(幻燈社)、監督=栗原剛志、共演=名取裕子、織田裕二、永島敏行、平田満、川島みき、稲垣潤一

●彼女が水着にきがえたら
(1989年東宝(フジテレビジョン)、監督=馬場康夫、共演=原田知世、伊藤かずえ、織田裕二、谷啓、伊武雅刀)

●べっぴんの町
(1989年東映、監督=原隆仁、共演=柴田恭兵、六木雅弘、つみきみほ、和久井映見、笑福亭鶴瓶)

●遥かなる甲子園
(1990年東宝(大映)、監督=大澤豊、共演=三浦友和、植木等、柄本明、小川真由美)

●欽ちゃんのシネマジャック・港
(1993年東宝(石原プロモーション)、監督=萩本欽一、共演=渡哲也)

●とられてたまるか !?
(1994年東宝(フジテレビジョン)、監督=萩庭貞明、共演=武田鉄矢、明石家さんま、野際陽子、丹波哲郎、益岡徹)

●東京☆ざんす。(つんく総指揮による7本のオムニバス映画)
(2001年東映、美佐子さんは陣内孝則監督の「ランニング・フリー」に友情出演)

●1980年「男はつらいよ・寅次郎かもめ歌」」でデビュー前の美佐子さんが少し見られます。

※「地平線」は個人所有物なので現在は見ることが出来ません。一日も早く門戸を開放していただきたい!


↓以降は2017年映画

●彼らが本気で編むときは、
(監督=荻上直子、出演=生田斗真、柿原りんか、ミムラ、小池栄子、 門脇麦、柏原収史、入江海翔、 りりィ 、 桐谷健太

●ミックス。
(監督=石川淳一、出演=新垣結衣、瑛太、広末涼子、瀬戸康史、永野芽郁、佐野勇斗、森崎博之張、 蒼井優楊、山口紗弥加、中村アン、久間田琳加、神尾佑、平山祐介、斎藤司、佐野 ひなこ、鈴木福、谷花音、平澤宏、関太、真木よう子、吉田鋼太郎、池上季実子、生瀬 勝久、遠藤憲一、小日向文世、水谷隼、石川佳純、伊藤美誠、吉村真晴、 浜本由惟、木造勇人

●寝ても覚めても
(監督濱口竜介、出演=東出昌大、唐田えりか、瀬戸 康史、山下リオ、伊藤沙莉、渡辺大知、仲本工事

●We Love Television?
(監督土屋敏男、出演=萩本欽一、河本準一、タカガキ、稲葉友


著書 (残念ながら現在は絶版です)

●トークエッセイ 私流恋愛作法「好き。」 (1987年講談社)
(タイトルに「好き。」が入ってない別刷りもあります。表紙と裏の写真は異なりますが内容は全く同じです)

●自然に生きて、普通にできたらいい 「淋しくないよ」 (1991年講談社)

●写真集&エッセイ 「可愛い女でいたい」 (1994年講談社)

感動エクスプレス〜情熱サーカス紀行(1999年光文社)
フジ・感動エクスプレスに登場した11人の書き下ろし秘話。美佐子さんがドイツサーカスで修行した時の模様が紹介されています。
※¥1400、この雑誌は現在でも入手可能だと思います。

レコード (残念ながら現在は廃盤です)

「スペインへ行きたい」 (シングル=キングレコード)
スペインへ行きたい/希望という名のホテル

「夢売りのピエロ」 (アルバム=キングレコード)
想い出よ/シャム猫のララバイ/二人は踊った/20分40分天使がとんだ/ボレロ・ENDLESS/ガラスの情事/スペインへ行きたい/冬のアパルトマン/ファドが聴こえる/月とピエロ
(全曲とも作詞は阿久悠氏。作曲は奥慶一、川口真、内藤孝敏、芳野藤丸、大野克夫の5氏。月とピエロという曲の中に“夢売りのピエロ”という歌詞が登場します。美佐子さんの歌唱力はなかなかのものです。もしレコードがヒットしていたら、今の国民的女優・田中美佐子さんは存在していなかったかも…。なお声質は山口百恵さんと中森明菜さんに似ていると思います)。

C D (2枚とも浅野ゆう子さんとのデュオjelly beansです。廃盤かも…)

「嘘も本気でピュアなハートで」&「BLUE」 (東芝EMI=CDシングル)

「DAY TO DAY 」&「GLORY」 (東芝EMI=CDシングル)


●(ステレオドラマ=SF・メルヘン) 星新一作 「ノックの音が」


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