競馬で使う言葉(イロハ)

 レースをする前に、お馬さんたちはパドックと呼ばれる広場で、
お馬さんの状態をみんなに見てもらいます。ちょっとパドックを覗いてみましょうか。
ポック、ポックと歩いているお馬さんを見て、「このお馬さんは、元気がない」とか
「元気すぎてレースまでにばててしまいそうだ」とか思うわけです。
過度に興奮して落ちつきのなくなった状態を「イレ込み」と言います。
「このお馬さんはイレ込みが激しい」なんていいます。

突然、立ち止まりしっぽが、ふわ〜っと持ち上がりポロポロと・・・。
ウンチしてしまいましたねぇ。競馬用語ではウンチを「ボロ」といいます。
牡のお馬さんがえらく興奮して「うまっけ」を出してますよ。牡馬が発情するのを
うまっけ」牝馬の発情は「ふけ」と言います。となりのおじさんが何か言ってます。
「どうも4番の馬はガレてていけねぇや!」馬体が細くなるのを「ガレる」って言うんですね。
それから、熱が出るのを「熱発(ねっぱつ)」、鼻血は「鼻出血」といいます。
「あ、あの馬トモがふっくらして、はりもあっていい状態になってるよ!」
正確には部分的な名称がありますが、一般的に後ろ脚からお尻にかけて「トモ」といいます。

落ちついているお馬さんは、首が低くゆったり歩いてますね。首を数字の2のように、
あごを引いて一見堅くなってるように見えるのは「ツル首」と言って気合いが乗ってるんですよ。
イレ込んで歩き方が2拍子になってるお馬さんは「ちゃかついている」って言います。
あっち見たり、こっち見たりするお馬さんは「物見する」といって、集中力不足ですね。

パドックから離れて、お茶でも飲みながらその他の競馬用語を見てみましょうか。
おもしろそうなのを幾つかあげてみましょう。

「持ったまま」  =騎手がムチなどでお馬さんをたたかずに、両手で手綱を持ったままでゴールインすること。
「押さえっきり」 =ゴール前でお馬さんの力を出し切ることもなく余力を残したまま楽勝すること。
「馬なり」    =騎手が指図せずに、お馬さんの好きに走らせること。
「出ムチ」    =スタートしてすぐに、いきなりムチでたたくこと。
「ズブい」    =レスポンスが遅く、スピードが出るまでに時間がかかること。
「屋根」     =騎手のこと。騎手が替わることを「屋根が替わる」と言う。
「行った、行った」=スタートから逃げた馬、先行した馬がそのままゴールする競馬

まだまだ色んな競馬用語がありますが、おいおいにゆっくり覚えていきましょう。