炭疽菌ってなーに
 あなたは大丈夫?か?


「炭疽菌はgram陽性の大型桿菌で、炭疽は本来は牛、馬、羊、山羊などの伝染病である。
人間にも空気感染する場合があり、生物兵器としての利用が古くから考えられてきた。

 芽胞は抵抗力が強く、特定の環境下では自ら作った硬い殻の中で何十年でも眠り続ける。
繁殖が可能な状況になると、殻を脱ぎ捨てて活動を再開する。この芽胞を完全に抹殺するのは、 殊に炭素菌が広域に蔓延している場合には、非常に困難である。


 炭疽は症状がある程度まで進行すると治療がほぼ不可能となる。
感染後は 1日から6日の潜伏期を経て発症し、初期症状は発熱やだるさなど、
一般的な風邪の症状と 類似しており、この段階でペニシリンなどの抗生物質を大量に、
連続的に投与すれば 多くの場合は治癒できる。しかし初期症状からはただの風邪との区別が難しく、
大量感染の場合の抗生物質の不足が重大な問題として横たわっている。
また抗生物質は劇薬であり、体の弱い人は大量投与に耐えられない場合もある。

 初期症状の後に来るのは敗血症や呼吸器系の不全で、ショック(急激な末梢血液循環不全)や
脳髄膜炎等を併発する場合もある。炭疽の死亡率は極めて高く、
適切な治療が為されない場合は、呼吸器系症状の発現後、ほぼ二日以内に死亡する。」



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