フロアバレー簡易版ルール

(2005年1月更新)

フロアバレーとは 「趣味の小部屋」トップへ トップページへ

以下のルールは、日本フロアバレーボール連盟(社会福祉法人日本盲人会連合内、連絡先はこちらから)発行『フロアバレーボール競技規則』2002年4月版を基に、当ページ製作者(縫田光司)他数名によって作成された簡易版ルールです。
作成においては、未経験者も参加するような体験会などでの使用を念頭に置いております。 そのため、断り無く利用して頂いて構いませんが、その際には正規のルールからの変更点も多いことにくれぐれもご注意下さい。 また、初心者でも理解がしやすいようにとの方針で記述を切り詰めたため、ルールとして見ると厳密さを欠く部分も多く存在します。 その辺りは審判や指導者、経験者の方々で上手く運用して下さい。
なお、このルールは点懇会2004年度フロアバレー体験会において使用されました。

第1項 試合会場、試合の流れ

1-1: コート(下図参照)
サイドライン、エンドライン、センターライン(ネット)で囲まれた部分が各チームのコートです。 その中で、アタックラインより前方(ネット側)、後方の部分がそれぞれフロントゾーン、バックゾーンです。
1-2: コート外部(下図参照)
コート外部の区域はフリーゾーンです。 サービスゾーンを設ける場合には、フリーゾーン内、エンドライン後方右寄りの部分に設けます(その場合、サーブはサービスゾーンの中から打ちます)。
1-3: ネット(下図参照)
ネットはセンターライン上に、床からボール一個分強の隙間を空けて張ります。
1-4: 選手
各チームは前衛(アイマスク着用)と後衛3人ずつ、計6人からなります。 各選手は各自に割り当てられたサーブ番号(後衛が1,2,3番、前衛が4,5,6番)の順にサーブを打ちます。 このサーブ番号は、セット途中の選手交代の際には選手間で引き継がれます。
前衛はアイマスクを着けているので、必要に応じて後衛が声などで状況を知らせるようにします。
1-5: 試合の流れ
片方のチームがサーブを打ってラリーを始め、その後お互いにネットの下を通してボールを相手コートへ打ち合います。 相手コートへ返球するまでの間に、チーム合計で3回ボールを打つことが出来ます。 そして、返球ミスやサーブミスやその他の反則があった時点でラリーが終了し、失敗していない側のチームの得点となります。
図:フロアバレーのコート 図:フロアバレーのネット

第2項 ボールの扱い方

2-1: 打って良いボール
原則として、前衛は自コート内のボールを、後衛は自コートのバックゾーン内のボールを打つことができます。 ただし、身体の一部が内側にある場合や内側からのジャンプ中には、それらの範囲外のボールを打っても構いません。
(注意:初心者のアタックでも得点できやすくするため、後衛の2打目の所謂リターンプレイのルールを省くなど、打てるボールの範囲を狭めてあります。 経験者の方は特にご注意下さい。)
2-2: 打ち方(後衛)
ボールは握り拳(片手または両手)で打ちます。 故意ではない場合を除き、張り手をしたり蹴ったり持ったり投げたり押さえつけたりしてはいけません。
2-3: 打ち方(前衛)
後衛の打ち方とほぼ同じですが、転がるボールを直接打つのは難しいので、一度床にボールを押さえつけてから打つことができます。

第3項 ボールの返し方

3-1: 通す場所
相手コートへボールを返すときは、ネットの下、コート内(サイドライン内側)の部分を通します。 それ以外の場所を通したり、支柱などコート外の物にボールを当てるとミスになります(コート内のネットになら当てても構いません)。
3-2: 返球完了
ボールがネット下の正しい位置を通っても、相手バックゾーンより手前でサイドライン外に出たり、バックゾーンを飛び越えた場合はミスになります。 ただし、その前に相手選手がボールに触れた場合はミスにはなりません。
3-3: 打数
ボールを返すまでに各チームは合計3回ボールを打てます。 その際、同じ人が2回続けて打ってはいけません。 ただし、速い球のレシーブなどでボールが続けて「当たってしまった」場合や、前衛がボールを押さえるために手探りでボールを探している最中は、何回ボールに触ってもまとめて「1打」と数えます。
3-4: ブロック
前衛は、相手コートから入ってくるボールをブロック(ネット近くにしゃがんでボールを打ち返さずに防ぐこと)することができます。 この場合、ボールに触ったことにはなりますので、ブロックしたボールをその後拾えずにコート外に出すとブロック側のミスになります。 しかし、ブロックは「1打」には数えませんので、引き続きチーム全体で3回まで打つことができますし、ブロックした本人が1打目を打つこともできます。

第4項 サーブ

4-1: サーブとは
各ラリーの最初に、決められた選手がエンドライン後方(サービスゾーンがあればその中)から、ボールを相手コートへ打ち込みます。 ボールが味方選手に触れることなく正しく相手コートへ達すればサーブ成功です。
(注意:初心者への配慮として、サーブしたボールがネットに当たってもミスとはしていません。)
4-2: 誰が打つのか
試合最初のサーブをどちらのチームが打つのかは事前に決めますが、その後は前のラリーでどちらが得点したかに関わらず、1回ごとにサーブするチームを交代します。 (注意:これは試合時間が短い場合に、サーブしないで終わる人を出さないための配慮で、正式ルールと著しく異なる点です。) そのチームで前にサーブした選手の次の番号(6番の次は1番)の人がサーブを打ちます。
(注意:初心者が混乱することが多いため、サーブ時のポジションやローテーションに関しては自由にしてあります。)
4-3: 前衛選手のために
サーブを打つ際には、誰がサーブを打つのかを知らせるために、主審の笛の後に自分のサーブ番号や名前などを告げてからボールを打ちます。 また、音を聞こえやすくするため、ボールがネットを通過するまでの間はどの選手も声や音を出さないようにします。
前衛がサーブを打つ場合は、本人の手をかざしたり他の人が前もって声をかけるなどして、味方選手が方向を知らせるようにします。

「趣味の小部屋」トップへ トップページへ


製作者 縫田 光司(ぬいだ こうじ)  連絡先はこちら

(c) Koji NUIDA 2003-2005: All rights are reserved.