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2004年7月〜
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2004年7月3日

最近の研究集会

6月18日から20日まで、富士山の麓で行われた「第7回 代数群と量子群の表現論研究集会」に参加してきました。 昨年の同じ集会では私も研究発表したのですが、今年は聴くだけでした。
講演は一通り聴いたものの、私の予備知識不足に加えて難しい話が多かったのでなかなか大変でした。 もっとも、全ての話がそうだったわけではなく、ちゃんと理解できて面白かった話も少なからずありましたが。
なお、研究集会の良い点の一つに、期間中は自分自身の研究も捗る傾向にあることが挙げられます。 会場や宿舎の「数学漬け」な雰囲気がそうさせるのでしょうが、今回もやはり例外ではなく、自分への貴重な土産を持ち帰ることができました。 問題は、その土産をいつになったら論文の形に纏められるのかですが…

また、7月2日には、上智大学の「代数群と量子群の表現論セミナー」にて研究発表をしてきました。 内容は、もう何度も各所で発表しているCoxeter群の中心化群の話、ではなく、現在進めているCoxeter群の自己同型群の決定、および標準生成系の取り替えに関する研究報告です。 最近どこに行っても同じような発表を繰り返していましたが、ようやく新しい題材の発表ができるようになりました。
ちなみに発表の出来としては、開始時間ぎりぎりに駆け込んだ上に終了を少し伸ばしたり、途中で定義の書き間違いを指摘されるなど、お世辞にも良いと言えるものではありませんでした。 でも、質問の多さなど、出席者の反応自体は悪くなかったと思いますので、その点は幸いでした。
今後はこの題材での発表が増えるでしょうから、もっと話の内容を練らなければいけませんね。 特に時間の配分。 今回は1時間半もあったのにこの調子では、1時間での発表ではどうなることやら。

なお、私は明日(7月4日)から2週間ほど、今度はフランスへ行ってきます。 「フランス語が話せないのに大丈夫なのかなぁ」と他人事のように心配している現在ですが、現地ではほとんど大学の寄宿舎にお世話になるので、まぁ行って帰ってくるだけなら何とかなるでしょう。
というわけで、帰ってくるまでメールの読み書きができない状態になりますが、ご了承下さい。

プロ野球 チーム合併問題について

私は正直言って、日本のプロ野球界や個別のチームが潰れて悲しむほどそれらに思い入れがあるわけではないのですが、レベルの高い野球の試合を見られる機会が減るのは困ります。 というのも、私は現在、フロアバレーボールというスポーツに、プレイヤーおよび審判として関わっているのですが、その際に野球における身体の使い方、駆け引き、審判技術(こちらは反面教師であることも多いですが…)などが参考になることも多いからです。 まぁ、野球というスポーツ自体も、面白い試合であればちゃんと面白いのですが。
もっとも、「レベルの高い試合」ということであれば、現在はアメリカのメジャーリーグの試合も衛星放送などで見ることができます。 ですが、どうもあそこの人達は根本的に身体の大きさが自分と違いすぎるので、あまり参考にならないのですよね。 やはり日本人の私としては、日本人が日本人の体格や身体能力の範囲で何ができるのか、に興味があります。

という具合に自分の立ち位置を紹介したところで、渦中の球団、大阪近鉄バファローズの買収に先日名乗りを上げたライブドアの社長について。
当然ながら、実際にライブドアに球団経営が可能か否かが私なんぞにわかるはずもないのでそういう話はしません。 ただ、記者会見やその後のテレビインタビューなどで、あの社長がサッカー(横浜フリューゲルス)やアメリカンフットボールなど、野球以外のスポーツの話を織り交ぜながら意気込みを語っていた点には感銘を受けました。 これまでのプロ野球界にそのような視点が足りなさ過ぎただけとも言えますが、本当に改革を行うのであれば、そういう客観的な視点は是非とも必要なものですからね。

さて、明日(4日)にはライブドアの社長が、合併問題の当事者であるところの近鉄対オリックス戦を観戦するとのことです。 球場のファンがどのような対応をするのか興味深々なのですが、私はそのときには既に日本を離れているので、様子を見られないのが残念です。

平成15年 詰将棋看寿賞決定

簡単に説明すると、看寿賞とは全日本詰将棋連盟の選定する詰将棋の年間最優秀賞です。 短編(17手以内)、中編(19手〜49手)、長編(51手以上)、および特別賞の4部門がありますが、なんと私と同じ大学院の先輩、斎藤夏雄氏が今回の短編賞を受賞されました。 本来なら直接お会いしてお祝いの言葉を差し上げるべきなのでしょうが、残念ながらここ数日お会いできなかったので、この場を借りて祝辞を述べさせて頂きます。 おめでとうございます。
私は昨年に発表された作品をほとんど見ていませんので、氏の作品が「昨年の発表作で最も優れている」と断定できる立場にはありませんが、実際に図面を見た限りでは過去の受賞作と何ら遜色ない傑作であると感じました。 今後の一層のご活躍を願っております。

ところで、先日のこの欄でもご紹介した史上初の玉座裸玉完全作は、結局特別賞を受賞した模様です。 でも、各方面の反応を見る限り、「あの内容なら長編賞を受賞してもよかったのではないか」と思った人は私だけではなかったようで。 あと、規定により改良前の図(51玉でない版)での受賞になってしまったのも勿体無い話です。 ちゃんと51玉型の図も後世に残るのでしょうかね。

参議院議員選挙(7月11日)について

私は7月4日から18日まで日本を離れるということで不審に思う方もいるかもしれませんので一応補足しておきますと、私は既にきちんと不在者投票を済ませております。 ご安心を。
ところで、選挙法違反などで投票日前に候補者としての資格を剥奪された人がもし万が一いた場合、予めその人に不在者投票していた人の票はどうなってしまうのでしょうか。 別に私の投票した候補者が危ないという意味ではなく、一般論として気になります。

本日の更新(7月3日)

上にも書きましたが、先日研究発表をしてきたのでそのことを「業績一覧」に追加。

2004年8月17日

便りの無いのが無事の知らせ

という意図で更新を疎かにしていたわけではなく、単に忙し過ぎたために中々更新できず、しかも現在も忙しさは継続中です。 しかし、このタイミングで更新が滞ったままだと、私がフランスから無事に帰って来られなかったのではないかと誤解されかねませんので、取り急ぎ無事帰還のご報告まで。


製作者 縫田 光司(ぬいだ こうじ)  連絡先はこちら

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