Top >> Akio's Room >> 東海道五十三次 >> 箱根湯本〜元箱根 |
２００４年１月２５日(日）
２００４年最初の東海道５３次ウォーキングは、いきなり冬の箱根というとんでもないスタートです。計画したときは深く考えずに機械的に区間を決めたのですが、かなりしんどい行程でした。
朝５：３１発の小田急線急行箱根湯本行きで出発。朝早いので混んでないか、せいぜい登山に行くおぢさんおばさんだろうと思っていたのですがこれが大間違い。いかにも朝帰りといった風情の若者の大群でいっぱいでした。しょうがないので立ったまましばらく乗っていると、新百合ヶ丘あたりから減り始めて本厚木を過ぎるころには空席も出てきました。Ｍｉｈｏは例によって座席で朝寝してます。Ａｋｉｏは鉄ちゃんよろしく先頭にへばりついて箱根湯本に到着しました。７：２４着です。
トイレをすませて７：３０に箱根湯本駅を出発し、今回のスタート地点の三枚橋が７：３５、旧東海道を登り始めました。
早雲寺を過ぎ、三枚橋から約２０分で正眼寺にさしかかります。正眼寺は曾我兄弟のゆかりの場所です。この近くから最初の旧街道石畳があるはずなのですがまったく入口に気づかず、出口付近でやっと気づきました。
正眼寺から歩くこと４０分、８：３０に須雲山荘バンガロー入口で一休み。怪しげなドリンクのある自販機、隣のゴミ箱に捨ててある缶は、同じシリーズの別の缶しか売っておらず、いったいいつ捨てられたのかと怖い考えになってしまいました…。
１０分ほど休んで、歩き出すとすぐに鎖雲寺です。ここは、仇討ちで有名ないざりの勝五郎と妻・初花の墓があります。ちょっと奥まったところに２つ並んでいました。
鎖雲寺からしばらく歩くと女転し坂の看板があります。なんでも馬で箱根越えをしていた婦人が落馬して亡くなったのが謂われだそうですが、現在は荒れているようで通行不可（どころかどこにあるのかも不明）でした。さらに車道に沿って登っていくと、曾我五郎が仇討ちに向かう際に試し切りした石があるという割石坂に到着。鎖雲寺からは２０分くらいで９：０５。ここから車道とは別れて石畳を進みます。
旧東海道の石畳は江戸時代に整備されたそうですが、もともと山道で大雨の後は膝まで泥につかるような悪路だったために水はけには気をつかっているとのことです。道の脇に排水路があり、石の積み方を工夫して排水路に水が逃げるように設計されていたとのこと。
再び県道に戻り、大澤坂（坐頭転バシ、箱根はいろんな人を転ばしていますね〜）を抜けると畑宿の集落が出てきました。本陣跡近くの寄木細工の店「浜松屋」に９：３０に到着。
２階の実演コーナーでおじさんから寄木細工について説明していただきました。薄い板を重ね合わせて三角柱や四角柱に切り、組み合わせることでいろんな模様ができるのを見せてもらい、さらに木象嵌の技法の説明もしていただきました。その後は１階のお店でＭｉｈｏが貼り付いてしまい、寄木細工の品をいろいろ衝動買いするまで離れません。お店を出たのは４５分後の１０：１５でした…。
２０分ほど歩くと橿木坂にさしかかります。今でこそ急な階段（手すり付き）がありますが、江戸時代は大変な難所だったのでしょう。車道はくねくねとヘアピンカーブの連続（並行する箱根新道すらヘアピン）のところを歩行者は階段で一気に登ります。橿木坂は「橿の木のさかをこゆればくるしくて どんぐりほどの涙こぼる」といわれたそうですがその気持ちは実感できました。
橿木坂から８分で見晴茶屋に到着、１０：４５。歩道の方は見晴茶屋の下を抜けていきます。階段を登って見晴茶屋に行きましたが、小田原市街から相模湾まで見えて、名に恥じない光景でした。
このあたりまではほとんど雪はなかったのですが、だんだんと雪が出てきます。猿滑坂から追込坂（ふっこみさか）と３０分ほど歩いて１１：１５に到着した甘酒茶屋の周囲は雪だらけでした。それも降ってしばらく立っているので完全に凍り付いて滑ります。今回、東海道ウォーキングでは初めて登山靴をはいたのですが、それでも厳しかったです。
甘酒茶屋では甘酒、きな粉餅（緑のきな粉）、味噌田楽をいただき３０分ほど休憩しました。
１１：４５に出発し、旧街道石畳を歩きます。「石畳じゃなくて氷畳だ」などと言いながら進みますが、このあたりは結構ハイカーが歩いています。バスで来られるので普段着・普段靴のまま歩いている人もいましたが、足元がかなり危なそうでした。下り道ゆえ登山靴をはいてさえ、雪に不慣れなＭｉｈｏはつるつる滑っていました。Ａｋｉｏはなぜかほとんど滑らずにほいほい降りていけました。
途中に箱根旧街道の案内図があり、それによると全体の所要時間は約４時間。今回の行程はＭｉｈｏの寄り道と雪道であったことを考えるとほぼコースタイムでした。
１２：３０にケンペル碑を過ぎて、１２：４０に元箱根に到着。本当は箱根町まで行く予定でしたが疲れたので次回に回しました（バスは元箱根までなのでどっちにしろ歩くから…）。
元箱根の深生そばで昼食をとり（自然薯がおいしかったです）、バスで塔ノ沢まで戻って一の湯本館の温泉で汗を流して、箱根湯本からロマンスカーで帰りました。