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紀州弾丸旅行記

2007年5月2〜5日


梅梅(母)と愛浜・明浜

和歌山県南西部、紀伊白浜の白浜アドベンチャーワールドにパンダの家族がいます。2006年12月に産まれた双子のパンダ「愛浜(あいひん)」「明浜(めいひん)」が公開されていると聞き、会うために5/2〜5/5の1泊4日弾丸ツアー(笑)を敢行してきました。

パンダの動画像

出発(5/2)

5/2 22:00、東京を車で出発。帰省ラッシュの渋滞(深夜でも30kmという予測あり)も覚悟のうえで、東名高速に乗り出しました。幸い、御殿場〜沼津間の事故渋滞、名神吹田の中国道分岐渋滞以外はそれほどひどくなく進むことができました。交代で東名高速を夜通し走り、名神高速・大垣で夜明けを迎えました。東名→名神→京滋バイパス→近畿自動車道→阪和自動車道、走行距離約600km・12時間の旅路を経て5/3 午前10時に和歌山に到着しました。

 高速道路 出発IC    到着IC  距離 
東名高速道路 東京IC 小牧JCT  340km 
名神高速道路 小牧JCT  瀬田JCT 120km 
京滋バイパス 瀬田JCT 大山崎JCT  27km 
名神高速道路 大山崎JCT 吹田JCT  20km 
近畿自動車道  吹田JCT  松原JCT  28km 
阪和自動車道  松原JCT  和歌山IC  60km 


和歌山城(5/3)

和歌山に到着して、まずは和歌山城に行きました。言わずと知れた紀伊徳川家の本拠地です。第二次大戦時の空襲で焼失したものの、再建されて現在に至っているそうです。

 和歌山城天守閣  和歌山城の石垣 記念撮影 
 閣内より天主を望む 三宝柑  天守閣からの眺望 
 天守閣の屋根で遊ぶ雀 天守閣からの眺望(紀ノ川方面)    


東照宮・紀三井寺(5/3)

和歌山城から少し南下すると、和歌浦。ここに、紀州東照宮があります。紀州藩初代藩主・徳川頼宣(家康の十男)が元和7年(1621年)に創建したもので、ガイドブックによれば「関西の日光」だそうです。参道には男坂と女坂があります。藩主を始め、武士は男坂(108段の階段)を登らねば隠居すべしなのだそうです。Akioはまだまだ登れるので隠居不要でした(笑)。

東照宮から東に行き、紀勢線の踏切を越えると紀三井寺。宝亀元年(770年)開基の1200年以上の歴史を持つ、西国三十三ヶ所観音霊場の第2番札所です。寺の名の由来は、3つの霊泉が湧く井戸のある紀州の寺ということです。紀三井寺の参道の方が東照宮よりも長く、200段以上の階段でした…。

紀三井寺を出発し、海南市にある中華そば屋「元車庫前まる宮中華そば」で昼食。昼どきをちょっと過ぎた時間でしたが、次々とお客が来ていて繁盛しているようでした。とんこつ醤油スープで美味しかったです。

 紀州東照宮参道の鳥居 東照宮参道  紀州東照宮本殿 
紀三井寺付近を走る紀勢線   紀三井寺の参道  紀三井寺の霊泉・清浄水
 応同樹    


黒江(酒)・湯浅(醤油・金山寺味噌)・南部(梅干) (5/3)

海南市の黒江というところに、名手酒造店という酒蔵があります(「黒牛が歩くの記」というblogは読み応えあり)。「黒牛」という純米吟醸の酒が有名ですが、東京でも扱っている店が少なく、あまり手に入りません。ここまで来たので寄ってみました。車なのできき酒をするわけもいかず、当然のごとく酒を買い求めました。酒蔵と酒の情報は、こちらにまとめてあります。また、黒江には中言神社があり、ここに黒牛の水という名水が湧いています。名手酒造ではこの名水で酒を醸しているので「黒牛」と酒に名付けているそうです。

海南を出発して、次の目的地は湯浅です。高速はGW渋滞だったので国道42号をぐるりと回って、ミカンの産地・有田を抜けて湯浅に向かいました。湯浅は醤油発祥の地として有名です。鎌倉時代(1234年)に中国から金山寺味噌が湯浅に伝えられ生産が始まったそうですが、その際にしみ出てくる汁を調味料としたのが醤油の始まりだそうです。その後、江戸時代には紀州藩に保護されて発展したそうです。湯浅で今でも昔ながらの醤油を生産している「角長」で、「濁り醤」という麹が生きている醤油を、さらに角長から5軒ほど離れたところにある「太田久助吟製」で金山寺味噌を買い求めました。

湯浅を出発し、湯浅御坊道路(阪和自動車道をつなぐ有料道路)をひた走り、終点の南部ICで降りると、みなべ町。全国No.1の梅の産地で、南高梅はみなべ町にある南部高校が中心になって開発されたので「南高」梅です。みなべでは塩と天日干しだけで作った昔ながらの梅干を買い求めました。

ここで夕方になってしまったので、白浜に向かい、飛び込みでホテルを見つけて宿泊。千畳敷で夕日を見て、酒と金山寺味噌で宴会をして本日(5/3)は終わりです。

名手酒造店  中言神社  中言神社 
角長   太田久助吟製金山寺味噌  


千畳敷・三段壁・白良浜(5/3,5/4)

白浜は海岸の地形が名所の一つです。太平洋の荒波に削られた地形のためで、「千畳敷」「三段壁」、そしてきれいな白砂で白浜の由来でもある「白良浜」が有名処でしょう。5/3の夕方に千畳敷で夕日を眺め、5/4朝に三段壁、昼に既に海水浴場がオープンしている白良浜を訪ねました。

千畳敷は、新世代に堆積した砂岩が荒波に削られてできた大きな岩盤で、西に向いているため夕日が大変見応えがあります。三段壁は、千畳敷の南にある高さ50mの断崖絶壁です。自殺の名所でもあり、特に1950年に結ばれぬ仲(義理の兄妹)に悲観して投身した男女が残した口紅で岩に書かれた遺書「白浜の海は今日も荒れてゐる」は口紅の碑として有名ですが、その岩のあるところは下も見えない絶壁でかなり怖いです。

白良浜は、石英の砂粒が堆積した文字通り真っ白な白浜で、5/3に海水浴場がオープンになったそうで、5/4によった際には多くの海水浴客でにぎわっていました。5月初めから海水浴ができる本州でも数少ない場所です。

 千畳敷 たぬきon千畳敷  千畳敷に沈む夕日 
千畳敷に沈む夕日  あらいぐま(笑)  洗濯完了 
 三段壁  三段壁にて  


白浜アドベンチャーワールド(5/4)

今回の旅行の最大の目的、白浜アドベンチャーワールドには朝7時頃到着。ところが、入口の前には早くも行列が200名くらいはいたでしょうか…。開園予定の8時よりちょっと早くオープンしましたが、Mihoが熱望していたパンダに餌をあげたり裏から見ることの出来る「パンダバックヤードツアー」は一瞬にして本日分が満席になってしまい、参加できませんでした。それでも、まずはパンダ舎に行ったところ、Webサイトでは11時頃となっていた、梅梅と双子パンダが出てきていました。大半の人がサファリワールドの方に向かっていて人がほとんどいないうちに、小さな双子パンダを堪能できました。「パンダなのに小さくてかわいい〜」とMihoが貼りついてしまい、あげくに「もう一度くるもん」といきまいていました。パンダたちは朝御飯タイムだったらしく、8匹のパンダが館外、館内で竹をもぐもぐと食べていました。こんなにまとめてパンダが見られるところは、日本国内にもまずありません。

続いて、サファリワールドを、まずはケニア号という車両で一回り、次に歩いて一周しました。ケニア号の方は肉食獣のいるフィールドまでまわりますが、歩いてのツアーは好きな時間で回れるものの草食動物のフィールドのみです。小鹿が外に逃げ出していたりいろいろおもしろかったです。

白浜アドベンチャーワールドは開園から11時くらいまで過ごし、その後は白良浜と白良湯に行き、みなべの「海鮮坊 井之芳」で昼食をとり、帰途につきました。

 パンダの親子  ちびパンダ  梅梅とたわむれる双子パンダ
 お食事中  親子のふれあい 親子のふれあいその2 
 ただいまお食事中   パンダ色のおそなえ(笑) 
 こちらも双子の隆浜・秋浜 謎たぬき   
     
     
    アルパカ様 
     
  3サイ  エミュー 
  ペンギンのひな  ペンギンコロニー 
  頭に乗っているのはパンダです   


帰り(5/4,5/5)

みなべICから阪和自動車道に入り、御坊までは順調でしたが、吉備〜海南間のトンネル内事故で通行止の影響があり、吉備周辺に渋滞に巻き込まれました。なんとか渋滞を抜け、なぜか関空に行こうとするカーナビに導かれて阪神高速→堺泉北道路→西名阪自動車道とまわり、名阪国道(無料)を走って伊賀上野へ。ここでこのあたりを旅する際に必ず寄っている中井酒造に行き、三重錦という酒を買い込んで、再び名阪国道に。亀山ICから東名阪自動車道に乗るところが大渋滞でしたが、あとは伊勢湾岸道→東名高速道路と走って、5/5の朝3時頃に東京に帰り着きました…。

ちなみに、行きのルートより帰りのルート(名阪国道経由)の方が安上がり、かつ早い気がしました。

 高速道路 出発IC    到着IC  距離 
阪和自動車道 みなべIC 御坊IC 21km
湯浅御坊道路 御坊IC 吉備IC 20km
阪和自動車道 吉備IC 泉佐野JCT 45km
関西空港自動車道 泉佐野JCT りんくうJCT
阪神高速 りんくうJCT 助松JCT
堺泉北道路 助松JCT 堺JCT 5km
阪和自動車道 堺JCT  松原JCT 
西名阪自動車道  松原JCT 天理IC  27km
名阪国道  天理IC 亀山IC  73km
東名阪自動車道 亀山IC  四日市東JCT 21km
伊勢湾岸道 四日市東JCT 豊田JCT 60km
東名高速道路 豊田JCT 東京IC 310km