Top >> Miho's Room >> 酒飲みたぬき

Miho's Room
〜酒飲みたぬきの日本酒攻略!〜


What's New
 2007/5/13 竹鶴 秘伝(竹鶴酒造)
黒牛 壱六八(名手酒造店)
野路の菊(名手酒造店) 
2007/4/9 悦凱陣(丸尾本店)
越後の長者(新潟銘醸)
米鶴 盗み吟醸(米鶴酒造)
鳴子浪漫(中勇酒造店+酒の九洲)
2007/3/26 どすこい誉(森喜酒造場)
隆(川西屋酒造店)

What's New

名手酒造 
     

中井酒造

忍者の里、伊賀上野の旧市内の丘の縁に建つ。この丘の向こうに大らかにゆったり沈んでゆく夕陽は絶景。

酒蔵と道をはさんで向かい側に酒販所があり、「三重錦」全般が手に入るし、運がよければ杜氏かつ蔵元かつプロボクサーのご主人に会える。素朴で無骨で面白く気さくで個性的。このご主人と夕陽が「三重錦」の味を醸している。中井酒造場の作品を飲むたびにそう思う。

   

What's New

2007年3月26日(水)
どすこい誉

<データ>

酒名 純米吟醸 どすこい誉
醸造元 森喜酒造場
醸造元所在地 三重県伊賀市
製造年月 2006.12(H17酒造年度 仕込み第11号)
原料酒米 麹米 山田錦
掛米 八反錦
精米歩合 麹米 50%
掛米 50%
酵母 協会7号
アルコール分 16.5%
日本酒度 +6
酸度 1.6
アミノ酸 1.0
杜氏 不明

<コメント>

お肴  :◎生湯葉+わざび醤油 ○チーズの味噌漬け ○鶏味噌焼き
酒温  :◎常温 ○ぬる燗 
評価  :3.9 ☆☆☆☆
香   :弱い(食中酒として◎)
色   :極うす黄

お肴を選ばず、何にでもよく合う。レンジの広さでは随一。あえて言えば、味噌(特に赤味噌)味系、発酵食品系、油の強い系がGOOD。濃い味のお肴がいい。お肴をつついた後で含むと、口中の味をきれいに攫って行く爽快感は驚きもの。やや酒質が薄い気がしたので、評価は4−0.1。

2007年3月26日(月)
隆(りゅう)

<データ>

酒名 純米酒 雄町60 無濾過生原酒 紫ラベル「隆」
醸造元 (資)川西屋酒造店
醸造元所在地 神奈川県足柄上郡山北町
製造年月 2006.11(2005酒造年度)
原料酒米 雄町(2005年度 岡山産)
精米歩合 60%
酵母 9号系
アルコール分 18〜19度
日本酒度 +2.5
酸度 2.1
アミノ酸 不明
杜氏 上川修

<コメント>

お肴  :
酒温  :◎常温
評価  :4.0 ☆☆☆☆
香   :弱い(食中酒として◎)
色   :極うす つや有

濃く深く澄んでいる。濃醇なのに切れがよく、豊かなふくらみがあるがしつこくない。精米歩合は60%で、温和な神奈川の酒造元だが、そういう雰囲気もない。さまざまな固定概念をくつがえした秀逸な1本。
注!開栓後、半日以上おかないと味が開かないので、要注意!

2007年4月9日(月)
悦凱陣(よろこびがいじん)

<データ>

酒名 悦凱陣 山廃無ろ過生
醸造元 有限会社 丸尾本店
醸造元所在地 香川県仲多度郡金比羅町
製造年月 H19.02(H18酒造年度 仕込第12〜13号)
原料酒米 赤磐雄町
精米歩合 68%
酵母 熊本9号
アルコール分 18.0以上19.0未満
日本酒度 +11
酸度 1.7
アミノ酸 不明
杜氏 記載なし

<コメント>

お肴  :◎トコブシ煮 ○白身魚の刺身
酒温  :○常温
評価  :3.7 ☆☆☆
香   :やや弱
色   :うす

濃い味がする。決してイヤな味や雑味ではなく完成された醇&純な味だが、好みは分かれるかもしれない。その意味で、評価は3.7。
貝類を醤油で濃く煮付けたものと合わせると、酒肴双方の旨みが数総倍に広がり、なんとも言えない世界が広がる。
貝と楽しむなら、悦凱陣。

2007年4月9日(月)
越後の長者
No Data

<データ>

酒名 純米吟醸 山廃仕込み 越後の長者
醸造元 新潟名醸株式会社
醸造元所在地 新潟県小千谷市東栄
製造年月 2007.01.06
原料酒米 新潟産五百万石 黒酢農法米
精米歩合 55%
酵母 不明
アルコール分 15度以上16度未満
日本酒度 不明
酸度 不明
アミノ酸 不明
杜氏 横山敏

<コメント>

お肴  :
酒温  :
評価  :2.8 ☆☆
香   :
色   :うす

山廃とは思えない色と淡い味わい。「黒酢農法米」を使用しているからか、やさしい風味がある。
ちなみに、同社は黒酢も販売。

2007年4月9日(月)
米鶴 盗み吟醸

<データ>

酒名 米鶴 盗み吟醸あらばしり生
醸造元 米鶴(よねつる)酒造株式会社
醸造元所在地 山形県東置賜軍高畠町
製造年月 2007.04
原料酒米 不明
精米歩合 55%
酵母 不明
アルコール分 15度
日本酒度 不明
酸度 不明
アミノ酸 不明
杜氏 不明

<コメント>

お肴  :◎鯉甘露煮 ○米沢牛すき焼き煮 ○溜り醤油漬 ○冷汁
酒温  :◎冷や
評価  :3.0 ☆☆☆
香   :弱(含、炭酸ガス)
色   :澱絡み

炭酸ガスが非常に元気で、飲み上げるまでピチピチ感が保たれ、スッキリ決まる点は好印象。その分、米の味は曖昧で、極辛い印象のみが先立つが、後味に仄かに旨味も現れる。
肴の味をさまざまに変化させてみせる点が面白い。肴の味がふくらむのは、鯉甘露煮と溜り醤油漬。米沢牛のすき焼煮は、きれいに消える。甘味+醤油で味付けたものに合う。

2007年4月9日(月)
鳴子浪漫
No Data

<データ>

酒名 鳴子浪漫
醸造元 株式会社 中勇酒造店 ※酒の九洲(鳴子温泉)オリジナルブランド
醸造元所在地 宮城県加美郡加美町
製造年月 H19年02月
原料酒米 不明
精米歩合 不明
酵母 不明
アルコール分 15.0度以上16.0度未満
日本酒度 不明
酸度 不明
アミノ酸 不明
杜氏 不明

<コメント>

お肴  :◎白身魚の粕漬け焼 ◎胡麻豆腐入り茶碗蒸し ○しそ味噌巻き ○天麩羅
酒温  :○常温
評価  :2.1 ☆☆
香   :弱い
色   :極うす

「旅に出たら地産の1本を楽しむ」というモットーのもと、選んだ1本。
鳴子温泉では、酒販店「酒の九洲」の品揃えは随一、そのオリジナルブランドを試してみた。
味は、ベタ甘で腰が弱く、「…?」だが、さすがに地産の肴とはよく合う。もったりした甘口で油の強い肴と相性がいいか?手に入らなかったが、特産の鯉甘露煮とも合うだろう。「地物に合う」という点を鑑み、ポイント0.1追加。

2007年5月13日(日)
竹鶴 秘伝

<データ>

酒名 純米清酒 秘伝 竹鶴
醸造元 竹鶴酒造株式会社
醸造元所在地 広島県竹原市
製造年月 H18.12
原料酒米 不明
精米歩合 65%
酵母 不明
アルコール分 15度以上16度未満
日本酒度 不明
酸度 不明
アミノ酸 不明
杜氏 不明

<コメント>

お肴  :◎生湯葉+わざび醤油 ○チーズの味噌漬け ○鶏味噌焼き
酒温  :◎常温 ○ぬる燗 
評価  :3.9 ☆☆☆☆
香   :弱い(食中酒として◎)
色   :極うす黄

お肴を選ばず、何にでもよく合う。レンジの広さでは随一。
あえて言えば、味噌(特に赤味噌)味系、発酵食品系、油の強い系がGOOD。濃い味のお肴がいい。
お肴をつついた後で含むと、口中の味をきれいに攫って行く爽快感は驚きもの。
やや酒質が薄い気がしたので、評価は4−0.1。

2007年5月13日(日)
黒牛 壱六八 生酒
   

<データ>

酒名 黒牛 壱六八 生酒
醸造元 名手酒造店
醸造元所在地 和歌山県海南市黒江
製造年月 H19年5月
原料酒米 山田錦 25%  五百万石 75%
精米歩合 麹、酒母 50% ・掛米 60%
酵母 協会9号系
仕込み水  万葉黒牛の水 
アルコール分 16.8%(名前はこのアルコール分からつけられている)
日本酒度 +1.5
酸度 1.8
アミノ酸 1.6
杜氏 井口茂士(但馬流)

<コメント>

お肴  :◎金山時味噌 ○白身魚刺身
酒温  :○冷や ○常温 
評価  :2.8 ☆☆
香   :強い
色   :薄い つや有

香りは高いが、澄んだ吟香なので、鼻につくというものではない。
むしろ、開栓したては吟香に張るインパクトでアルコールがツンとくる。
アルコール分をやや高めの16.8度に造り、よって壱六八(いろは)と銘名したとのことだが、楽しめるのは、開栓後しばらく置いて穏やかになってから。舌触りは滑らかでバランスが非常によい。
肴はむずかしく、地産の金山時味噌はよく合ったが、それはどちらかというと金山時味噌の功徳。白身魚の刺身もいいが、口を洗う感じでふくらみはない。
全体的印象として、優等生然とした風格を感じる。その優等生ぶりが個性といえば個性だが、個人的には、もっとヤンチャな味わいが好みなので、評価は辛めに2.8。
2007年5月13日(日)
野路の菊(名手酒造)
   

<データ>

酒名 野路の菊 純米吟醸
醸造元 名手酒造店
醸造元所在地 和歌山県海南市黒江
製造年月 H19年4月
原料酒米 掛米:美山錦 75% 麹・酒母:山田錦 25%(有田郡清水町産 契約栽培米)
精米歩合 50%(自家精米)
酵母 協会9号系
仕込み水  万葉黒牛の水(蔵内井戸精製濾過) 
アルコール分 16.5%
日本酒度 +2.0
酸度 1.5
アミノ酸 1.1
杜氏 井口茂士(但馬流)

<コメント>
お肴  :◎金山時味噌 ○牛蒡巻き(はんぺん)
酒温  :○冷や ○常温 
評価  :2.9 ☆☆☆
香   :中程度
色   :極うす黄

「黒牛」に代表される名手酒造店の作品は、香が高く、濃く、強く、気品が高い印象があるが、その中にあっては穏やかな1本。
ラベルに「穏やかな香りとまろやかで柔らかい味わいで、飲みやすく仕上げてある」とあるとおりのコンセプトが感じられた。
肴には、地産の金山時味噌や牛蒡巻きが、穏やかに合う。
個人的好みから言えば、気品が高(すぎて)とっつきにくい名手酒造店製品の中では1番ほっとする味わい。

戻る