PUBCRAWL

名称:Shot Bar S 場所:栃木県宇都宮市   予算:3000円
 宇都宮は餃子で有名で,JRの駅を降りてタクシー乗り場の前には奇妙な像があります.この像の下には餃子像と書いてあり,よく見ると餃子に手足が生えていて,顔があるものになっています.駅には餃子マップなるものが備えられていて,餃子店の多さに驚かされます.餃子は一皿170円程度のものから,お店によってまちまちですが,それぞれに個性を出しているようで,なかにはイチゴ餃子なんていうのもあります.
 私もみんなと餃子を食べたあと,いつものように一人でショットバーを探しに行きました.ホテルを出て,ショットバーの看板は無いかなときょろきょろしながら歩いていると,風俗関係のこわそうな客引きの兄ちゃんに声をかけられてしまいました.周りをよく見てみると,ちょっとお店の傾向が違う感じです.駅前の大通りをわたって,更に探しましたが,なかなか見つかりませんでした.今日はちょっと無理かなと思いましたが,イタメシ屋,ケーキ屋,などが並ぶ一角を見つけて,そこを歩いていると一軒やっと見つけました.

 お店は,カウンターに6,7人座れる程度で,その後ろには2人欠けのテーブルが3組みほどあるこじんまりとしたお店です.若いマスターが一人できりもりするにはちょうどいい広さでしょう.私がはいってしばらくして常連のお客さんが3人やってきました.マスターがソムリエの試験に合格をしたことを知ってビールで乾杯,私も混じって乾杯してました.ここのお店をやるまえは,イタメシのコックを目指し,その傍ら日比谷のショットバーで働いていたとのことです.そして,地元に帰ってこのお店を開いたという新しいバーです.

 常連さんともすっかり意気投合して,盛り上がりいろいろとお酒(主にワインの話,私はワインは全然わかりません)の話をしたり,いろいろ話をしたりしました.オリジナルのカクテルの話になると,昔勤めていた日比谷のショットバーでは,月に1種類のオリジナルカクテルを作らなくてはならなくて苦労したとの話を聞くことができました.そして,その月注文が一番多かったカクテルを作ると次の月は免除ということで,一度だけこの栄冠を勝ち取ったカクテルがあるとのことでした.そのカクテルはキラーといって,レシピはレモンハート151(30ml):ライム(15ml):スロージン(15ml):シュガー(1tsp)でクラッシュドアイスをいれたオールドファッショングラスに入れます.さっそくそれを注文することにしました.すこし甘めのカクテルで,これが月間1位ということはもといたお店が若い女性客の多いお店であったことを想像させます(?).

 常連さんは私のとなりに20代半ばの可愛い感じの薬局店員という女性と同じ年のキャリアウーマン風の女性,その2人をはさんでスリムで少し無精ひげをはやした男性が1人,私(ちょっと年ですが)が混じってちょうどいいバランスになった感じで,特に隣の女性とは話が盛り上がり,12時近くまで飲んでいました.そして,またみんなで飲みたいですねということになりました.ちょうど私は次の週も宇都宮に出張だったので,火曜日の8時にまたここで待ち合わせようと約束しました.いよいよ,次の週の火曜日仕事を終えてSへ向かいました.もし彼女が待っているようなことがあったら自分もまんざらではないななどと想像しながらお店に入ると,入り口の近くの席に彼女が座っていました.「本当にきた〜」という最初の一言.隣には先日の男性も座っていました.再会でまた話が盛り上がりました.ひとつ残念だったことは,一緒にいる男性が彼氏だということがわかったことでした.

 先日また宇都宮に出張に行く機会があり,Sに出かけていきました.胸にはJWA WINE CORDINATOR のバッチがついていました.柱にはお薦めのワインの黒板がかけてありました.そして,HPに載せたいという話をすると快くOKをしてくれました.お店の様子は宇都宮の情報誌もんみやのホームページで紹介されていることも教えてもらえました.
 

予算:スタンダードなカクテル3杯とおつまみ一品程度で記載しているつもりです.

次のお店 PUBCRAWLの表紙